※天皇・皇后の神武天皇山陵への参拝についての考え方については
同ブログの別稿「神武初代天皇没後2600年?天皇皇后が山陵に参拝?歴史を捏造するな、天皇教復活の地ならしか?」を読んでくださいね。
2016年7月22日の朝日新聞は、「神武天皇山陵を参拝」の記事を載せた。33面の下隅に小さな活字を使用して。小さな一家の写真を添えて。その記事は、
「皇太子ご一家は21日、奈良県を訪れ、神武天皇山陵を参拝した。愛子さまが参拝するのは初めて。今年は初代天皇とされる神武天皇の没後2600年にあたり、4月には天皇、皇后両陛下が神武天皇山陵に参拝している。」というものだ。
そして、それ以外には朝日新聞社の注釈やコメントは一切なかった。これでは、
朝日新聞は記事の内容について、すべて歴史的事実であるとみなしているような書きぶりである。このような記事の書き方で済ませて良いと思っているのであろうか。もしそうならば、朝日新聞は、読者に対してひじょうに不親切であり、読者は新聞社の思想的体質に対して不信感を持たざるを得ない。
読者は、
「神武天皇を初代天皇」としているのは、誰なのか?
また、「神武天皇」が存在したとしているのは誰なのか?
また、今年が神武天皇没後2600年である、と誰が決めているのか?
また、神武天皇山陵はいつどのようにして作られたのか?
以上の事について、歴史学の定説ではどのように説明されているのか?
などについて、きちんとした記事を書くべきであり、読者は読みたいのである。
記事として取り上げるならば、上記のような点に力を入れて、読者に伝えるべきではないか。それでなくとも昨今、「皇室に関する問題」が頻繁に話題となっているのであるから、いい加減な意識で記事を書き載せるべきではないと考える。
朝日新聞は読者に何を伝えたかったのだろうか?
(2016年7月26日投稿)