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秋篠宮はアジア太平洋戦争の認識表明を。原爆死没者慰霊碑に花手向けたのは政治的行為

2016-08-03 12:24:19 | 皇室

 朝日新聞7月30日の記事に、秋篠宮は、全国高等学校総合文化祭「ひろしま総文」の30日開幕に合わせ、29日に広島入りし、広島原爆養護ホーム「矢野おりずる園」を訪れ、被爆者10人と対面した。その後、平和記念公園の「原爆死没者慰霊碑」に花を手向けた、とあった。そして、その事に関して新聞社のコメントは一切載せていなかった

 秋篠宮の行為は、「公務」という事であるが、「原爆死没者慰霊碑」に皇族が花を手向けるという行為は「政治的行為」以外の何物でもない。「公務」に「政治的行為」を含めて良いのだろうか。これについては「安倍政権自民党」と「天皇家」の政治的「利害が一致」し実施したものと気づく事は決して難しい事ではないように極めて「政治的な行為」である。さらに今年、オバマ氏が来日し広島を訪問するまでの経緯を見ても、また、広島での演説内容を見ても明確な政治的問題であるし、国連での核兵器廃止会議、またそれを進めるうえで生じている政治的困難さを見ても極めて政治的な問題である事は明白である。そして、何よりもそれ以前に、アジア太平洋戦争についての最高指導責任者昭和天皇の子孫という立場として、その「歴史認識」を明確にし「価値観」を明らかにする必要がある事は当然の事であろう。特に、祖父である昭和天皇は、1975年秋の記者会見で、「戦争責任」についての質問に答えて、「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないので、よくわりませんから、そういう問題についてはお答えができかねます」と述べている。また、「原子爆弾投下」についての質問にも答えて、「原子爆弾が投下された事に対しては遺憾に思ってますが、こういう戦争中である事ですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ない事と私は思ってます。」と述べている。そして、第1次佐藤内閣の1964年には、「東京大空襲」(本土無差別爆撃)や「原爆投下」を指揮した「カーチス・ルメイ」に、最高位の「勲一等旭日大綬章」を授与しているからである。また、父親である現天皇は昭和天皇の上記の言動や行為に対して、自らの評価を明らかにしていない。つまり、否定していない。加えて、昨年2015年の秋の叙勲において、「旭日大綬章」受賞者は19人であったが、うち5人の米人、アーミテージ(元国務副長官)、スコウクロフト(元国家安全保障担当大統領補佐官)、バーガー(元国家安全保障担当大統領補佐官)、ベイカー(元国務長官)、ラムズフェルド(元国防長官)に、授与している。すべて安保関係者で、安保関連法成立のお土産ともいわれている。また、沖縄関係では、1978年以降、在日米軍沖縄地区調整官(四軍調整官)ら24人が叙勲授与されており、米兵少女暴行事件が起きた1995年当時のウェイン・ローリングス、2001年に「県知事は腰抜け」とのメール騒動を起こしたアール・ヘイルストン、04年の沖縄大へのヘリ墜落時のロバート・ブラックマンらも授与されている。

 現天皇は、国民に対して、その侵略戦争に対する認識や責任を国民に対して表明謝罪していないだけでなく、自ら父昭和天皇と同様の政治的行為を行っているのである

 そして、秋篠宮がこの度「原爆養護ホーム」を訪れ、「原爆死没者慰霊碑」に花を手向けたわけであるが、これは「政治的行為」以外の何物でもない。そしてそれ以上に重要な事は、祖父や父の歴史認識・立ち位置・価値観に対して、自らのものを明らかにして花を手向けるべきであったという事である。

 そうでなければ、秋篠宮のその行為は、「形式的な社交辞令」に過ぎず、「何も考えずに花を手向けた」「軽率な行為」という事になる。これほど、死者やその遺族に対して、「侮辱的」な行為はない。

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8月2日(火)のつぶやき

2016-08-03 02:24:08 | 報道/ニュース
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