ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

五月雨

2006年05月20日 09時18分21秒 | 日常
 このところの天気、あまりに悪すぎて、これがあの「五月晴れ」という5月なのか、信じられません。ちょっとの晴れ間を見つけてせっせと洗濯物を干すすぐあとからポツリポツリ・・・。意地悪ですよね。
 でも、天使のはしごが見られる機会がおおくなったので、悪いこたないかな?
 雲の隙間から太陽が見えて、それが光の線になって現れるのを、「天使のはしご」というそうです。ずっと見ていると、リュートやトランペットを持った天使が降りてくるかも!?
 今日から「ダヴィンチコード」が封切りですが、キリスト教信者がそんなに多くない日本で、どうしてこうもブームになるのか、私には理解できません。あの話も、ちょっと怪しいナとも思えるのです。それに、翻訳がよくないのか、文体に気品がない!それにくらべたら、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」のほうが百倍も面白いのに。それも、原作も映画も。あの、渋いショーン・コネリー演じるウィリアム神父にすっかり魅せられてしまいました。実に素晴らしい映画。中世の魅力たっぷり。あの世界には、原作を読んだ限り、ダヴィンチコードは足元にも及ばないと私は思っています。いってみれば、ただ大物ダヴィンチにたよっただけの作品じゃないかしら?
 ちょっと前に、キリスト教関係の古文書が解読されて、実は、ユダは裏切り者ではなく、イエスが罪をわざとうけるために本人に頼まれて彼を売ったということがかかれていたそうです。そういうこともあるかもしれません。何より、キリスト教は、イエスがすべての罪びとのために、十字架にかけられて、それが根本だからです。罪を贖うことによって彼は救世主となったわけですから。ということは、ユダが裏切ったということで迫害されてきたユダヤ人って気の毒です。夫は、バッハのマタイ受難曲の中ではこのユダのアリアが一番好きだそうです。私はペテロの否認の後のアリア。
 ま、ダヴィンチコード、下高井戸シネマにかかったら、見てもいいかな?
 日本人はすぐ、ブームに流される。浅はかな国民ですね。
コメント
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