ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

目白バロック音楽祭に行ってきました

2006年06月12日 11時51分51秒 | 音楽
 昨日、夫と二人で目白バロック音楽祭に行ってきました。昨日の会場は、池袋の立教大学第一食堂。以前もこの会場で、エリザベス朝の古楽演奏を聞きましたが、素敵な会場です。今回は、前と違って縦長に使っていて、教会のような感じになっていました。正面に演奏者が位置し、私たちはD列だったのでけっこう前のほうでした。現役食堂なので段差のない全くのフラット状態だから、後ろのほうでは演奏者が見えにくいと思います。でも、音響的には縦長に使ったほうがいいのでしょう。この大きな建物は、重要文化財ですよね。ネオ・チューダー様式というものだそうで、立教大学の誇る現役の煉瓦造りです。帰りにも、回りの建物を鑑賞しました。都会でこれだけの素敵な雰囲気は本当に貴重なものです。コンサートの前には、立教大学教会音楽研究所の高橋輝暁所長がこの文化遺産的な建物の説明をしたのですが、照明を落とせず、スライドはとっても見難かったです・・・。でも、お話は面白かった。そのあと、花井哲郎さんがプログラムの説明をしました。
 合奏も小編成で、ソリストも素晴らしかったです。そして3大S(シャイン、シャイト、シュッツ)の演奏は見事なものでした。シャイとのマニフィカトでは合間にグレゴリオ聖歌が歌われるのですが、それはそれは得意中の大得意の演目、素晴らしかったですね。
 夫も大満足で帰りにはアンケートに私だけ集計箱にいれて抽選に挑戦したのですが、残念ながらハズレ(この音楽祭ではアンケートに答えて抽選し、モーツァルトの非売品CDが当たるというものでした)夫がせっせとアンケートに書き入れて再挑戦、彼は当たりました(でも、さっき家で聞いて、ちょっとがっかり。国内演奏家のモーツァルトの名曲細切れ切り貼りというシロモノで、演奏もよくなく、目まぐるしく、もらわなくてもよかった・・・。オリジナル楽器演奏じゃないから、重々しいモーツァルトなんだもの)。
 帰りには、また雨が降り出しましたが、それなのに夫は急に道のど真ん中で「ちょっとここで待っていて」と姿を消してしまいました。待つこと10分以上、なんと彼は立教大学近くの本屋で文庫本をあさっていたそうな。どうして一緒に連れて行ってくれないのでしょう。雨脚が強くなる中、傘を差して道で待たされる身になってみろー。先に帰ればよかった!と、彼の自己中心的な行動に腹を立て、一生口聞くものかと思い、離婚まで考えました。結婚してからこういう事がしょっちゅうで、よくいままで我慢してきたものだと自分でも後悔して、家に帰ってから彼の言い訳を聞き、けんかをして、せっかくいい音楽を聴いてきたのに、情けなくなりました。「大地屋書店」というところで、帯びのついている探していた本を手に入れ、人を待たせたことも謝らず、喜々としているのです。最近、お互いに我慢が出来なくなってきているのは確かです。些細なことで、熟年離婚になるかもしれませんね。
コメント
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