夫の好きなCDを、少しだけとっておいたものを、ついに手放すことにしました。4年経っても私が全然聞かないからです。以前と同じ、ディスクユニオンにお願いし、今回は音楽関係の書籍も一緒です。ところが、CDやDVDを、送ってくれた段ボールに入れて梱包し、箱5つですと集荷のお願いをしてから、そういえば、書籍入れてなーいっ!!と慌てふためき、大汗かいてまた箱を組み立てて2箱に押し込みました。
ところが、今日7月1日は、なんと宅配業者が一番忙しい一日だったのです。そう、お中元真っ盛り!だから集荷をお願いしても、6時以降ですと言われ、一人具らh氏だからお風呂も入れず、7時半過ぎに電話しても出なくて、8時過ぎに連絡したら、遅くなりますとのことでした。
シャワーを浴びてゆっくりしていたところに、ようやく到着。7箱を二人で持って行ってくれました。なんとも間が悪い日にお願いしてしまったことを後悔しました。申し訳なかったです。
朝からずっと作業していました。なつかしいCDを見ながら、せっかくだからとダウランドのリュート曲をホプキンソン・スミスの演奏で聴きながら、手を動かしていました。結婚してからずっと夫と二人で参加した夏の清里音楽祭で知った演奏家のCDには、その時もらったサインもありました。
もう、あのころには戻れない。本当、悲しいほど、遠い昔になってしまいました。
これは今の家に私が先に来て、ずっと聴いていたCD。ビーバーのロザリオのソナタ集。もう、19年も前のことです。
映画のLDは、どこも引き取り手がないので、もう捨てるしかないみたいです。アマデウスやレオン、パリテキサス、ニキータ、LDだから見られませんし。
私が子供のころは、父が英語の教師だったのでLL授業で使うのでしょうか、重たいオープンリールのテープレコーダーがありました。そう、今の千葉県知事の森田健作の「おれは男だ!」の最終回の音だけを録音した覚えがあります。彼の「吉川君!」というセリフだけが、妙に耳に残っています。すっかりおじさんだものね。
その後、カセットテープが出回り、ようやく買ってもらったソニーのカセットテープレコーダーで、ABBAになる前の男性二人のグループ、ビョルン&ヴォルグの「霧の中の二人」という曲が大好きで、ずっと聴いていました。
もう、録音することも亡くなり、そう、録音するほど好きなアーティストもいなくなったってことなのかな、そう考えると、さびしいですね。
まさか、イヤホンで外で音楽を聴くことが当たり前になるなんて、思いませんでした。今でも私はそれができません。
クラシックをかじった人間としては、音楽はやはり、生で聴くのが一番だと思っています。その空間にいること、その空間で音楽を感じることが大事だから。
モーツァルトやベートーヴェンは、まさか今の世の中のことはとても理解できないんじゃないでしょうか。
人間がどんどんリアルな面を離れていくのが、恐ろしいと思います。手をつながなくなって、何年経ちますか?人との触れ合い、相手のぬくもりを感じることは、ものすごく大事なんだけどな~。