ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇5月10日

2020年05月10日 14時06分06秒 | 俳句

大串章選

夜桜とスーパームーンと吾ひとり      八王子市 森住一義

 私もスーパームーン、見ました。大きいですよね。この外出自粛の中、誰もが家に籠って「ひとり」を実感している気持ちに同調して、選びました。

高山れおな選

へんなおじさん行方知れずや街おぼろ    川崎市 小関新

花舗の前蝶の止まりし鉢を買ふ       堺市 奥村英忠

 一句目、志村けんさんのことですね。本当に、私もまだまだ実感がわきません。どこかでひょっこり生きているんじゃないかって思います。悔しいです。二句目、本当に最近、蝶をよく見かけるんです。先日も、玉川上水の橋の近くで黒い蝶を見ました。その数日後は遊歩道でもっと近くで見たんです。蝶は魅力的ですね。

稲畑汀子選

初蝶妻花柄の傘を買ふ           奈良市 田村英一

青麦のすくすく育つ十勝晴         北海道音更町 信清愛子

 一句目、またも蝶です。実物の花ではなく、花柄の傘というのが面白くて取りました。二句目、前の朝ドラの十勝の風景を思い浮かべました。いいなあー。十勝晴れ、素敵です!

長谷川櫂選

ひとすぢの藍にさよりの透きとほる     羽咋市 北野みや子

コロナなど一呑みにして鯉幟(こいのぼり) 筑紫野市 二宮正博

人生を見つめる春となりにけり       藤沢市 西智

 一句目、さよりの表現が素晴らしくて取りました。あの魚、きれいですよねえ。二句目、鯉幟の大きな口、そうあってほしいと思う句です。三句目、みんながそう思っていますよね。

 人と人が直接会うことができない世界って、なんでしょう。それはもう、人間の社会じゃないんじゃないかと思います。なんとか折り合いをつけて、コロナとともに生活できるようになってほしいです。だって、ゼロになんかできませんもの。私たちはブロイラーの鶏じゃないし!まあ、酉年だけど(三歩歩くと忘れます)。

 

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