長谷川櫂選
コロナ禍の今こそ泳げ鯉幟 長野市 縣展子
(大串章も選)
花冷や三歩離れて人と人 富士見市 阿部泰夫
ずーっと外出自粛が続いていました。だからこそ、鯉幟には思いっきり泳いでほしいと、みんなが思ったはずです。二句目、人と人は距離を保っていなければいけない新しいルール。私は亡夫にいつも言われていましたよ、もっと離れていろって。横に並ぶなって言われましたね。まさか、みんながそうなるなんてね。
高山れおな選
六郎の夕焼け真似る夕焼けかな 松戸市 をがはまなぶ
韓流にハンサム多し業平忌 八幡市 小笠原信
一句目、谷内六郎さんの素朴な絵が目に浮かびました、懐かしいです。二句目、その通りですね、なぜか韓国スター、ハンサム多し。
稲畑汀子選
椅子に身を深々置きて藤を見る 八代市 山下接穂
ででむしに倣ふ自粛の暮しかな 枚方市 石橋玲子
一句目、藤の花の下に椅子を置いて腰掛ける姿勢を、こう表現するのが絶妙ですね。二句目、世界中の人類が、蝸牛になっちゃいましたね!本当、つらかった。生業をつぶさないで普通に生活できるように国はもっと考えて欲しいです。1世紀前とは医学は進歩しているはずなのに、おかしいですよ。予防医学って、ちゃんとあるでしょ?日本のコロナ対策、なんかおかしい。