原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

次々と明らかになる自民政権と旧統一教会との癒着に、開いた口が塞がらない!

2022年08月08日 | 時事論評
 冒頭から、朝日新聞2022.08.03付・社説 「旧統一教会 自民は実態調べ決別を」を、以下に要約引用しよう。


 国民の暮らしを守るべき政治家が、霊感商法や高額な献金が社会問題となっている教団の活動にお墨付きを与えるようなことはあってはならない。
 岸信介元首相以来の付き合いと言われ、歴代の党幹部や派閥のトップが関わりを持ってきた自民党の責任はとりわけ重い。 「議員個人の問題」と矮小化することは許されない。 この機会に教団との決別を明確にすべきた。(中略)
 世界平和統一家族連合(旧統一教会)と所属議員の関係が連日報じられる中、自民党の茂木幹事長は昨日も「党として組織的な関係はない」と繰り返し、個人の活動なので、それぞれが適切に説明するべきとの考えを示した。
 自民党が米ソ冷戦下、反共産主義を共有する教団と協力関係を築き、今に至っていることは明白だ。 (中略)
 別の党幹部からも、呆れた発言があった。 福田達夫総務会長の「何が問題か分からない」である。 福田氏は「問題」を、教団の影響力で政治が動かされることととらえ、それは「一切ない」と語った。 政治家との親密な関係が教団のPRとなり、被害の拡大につながっているとの批判に思いは至らなかったのか。
 教団との関係をあけすけに語る閣僚にも驚いた。 岸信夫防衛相は、信者に「選挙を手伝ってもらった」と述べ、今後の協力を否定しなかった。(中略)
 岸田首相は先月末、「社会的に問題になっている団体との関係は、それぞれ丁寧に説明することが大事だ」と語った。 教団を「問題」と認識しているのなら、必要なのは単なる説明ではなかろう。 安倍政権下での教団の名称変更をめぐっては、政治家の関与が疑われている。 徹底した実態の解明と教団の関係を断ち切る先頭に立つべきだ。

 (以上、朝日新聞「社説」より引用したもの。)



 その岸田首相は昨日、このように語っている。 一部を引用しよう。

 霊感商法などが社会問題化したいわゆる「統一教会」について、「私個人は関係ない」とした上で、「新たに指名する閣僚や副大臣などには教団との関係を点検してもらい、その結果を明らかにしてもらう。その上で、適正な形に見直すよう、指示する」と述べた。

 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)


 その岸田首相に、原左都子から言いたいことがある。
 今回の故安倍氏の「国葬」を決定したのは岸田首相だそうだが。
 安易に「国葬」に持ち込んで自身の首相としての売名に繋げる前に、どうして、このような自民党内の重要案件に関して十分に精査しなかったのだろうか!?!

 私の記憶だと、安倍氏殺害事件の次の日くらいに早々に国葬が決定してしまったような記憶があるが。

 殺害事件犯人の母親が入信している「統一教会」から言われるままに長年に渡り巨額の私的財産をつぎ込んだがために。 極貧の中に置かれた息子である犯人が不幸のどん底を彷徨い続けた人生だった事実こそが、今回の安倍氏殺害の動機との事実が既に判明している。
 安倍氏殺害事件の裁判時には、どうかこの犯人が置かれ苦しみ抜いたどん底の人生を酌量して欲しいと私は祈っているのだが。


 それにしてもだ。

 自民党政権と旧統一教会との長き過去に渡る癒着に関するニュースを見聞するにつけ、驚くと同時に呆れ果てる私でもある。

 岸田首相に提言したいが。

 貴方は、安倍氏殺害事件を利用して「国葬」などという(現在に至ってはそれを実行する法的根拠すら無いらしいが)大々的な葬儀を国税をつぎ込んで実施している場合ではないことが歴然だ!

 国葬予定日まで、まだ2か月足らずの日数がある。
 ここは、思い切って「安倍氏国葬中止宣言」を公布してでも。

 自民党内の旧統一教会との癒着・かかわりに徹底的にメスを入れて党内の浄化を図ることを優先するべきなのが、岸田首相が今抱えている急ぐべき使命ではあるまいか!?!!