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「東洋神秘の国の世論」日刊ゲンダイ特集     ネット虫

2008年03月31日 20時31分27秒 | 国内政治・経済・社会問題
『日刊ゲンダイ』3月28日号》

  本当なのか 福田の次は麻生にしろという世論
   さすがに東洋の神秘の国だけのことはある

  もしそんなことになったら恐らく国も国民生活も滅びるだろう


   世論調査で福田内閣支持率は最低へ向かってドンドン落下
   しているのに、その一味の与党自民党の支持率は上昇し、
   反対する民主党支持率が下がっているという不可解な選挙
   民の心情

   学校教育のせいなのか、国民の保守性のためなのか、民主
   主義国でないからか、それとも生活や暮らしのためなのか、
   悪政暴政無能腐敗の自民党政治を支持し続ける不思議な選
   挙民


 さすがに、国民もウンザリしているのだろう。福田内閣の支持率
下落が止まらない。読売新聞が政権発足半年を迎える福田内閣の実
績について調査した結果、「評価する」は34%、「評価しない」は
64%だった。福田内閣に今後どのくらいつづいて欲しいかは、「で
きるだけ早くやめる」が25%で最多だった。支持率は過去最低の33
%だ。

 日経新聞の調査も傾向は同じ。内閣の仕事ぶりを「評価する」は
24%、「評価しない」は62%だった。支持率は31%と、これまた最
低。

 まあ、福田首相のやっていることを考えれば、支持率が下がりつ
づけるのも当然だろう。

 不可解なのは、これだけ福田内閣の評判が悪いのに、自民党の支
持率がアップし、逆に民主党の支持率がダウンしていることである。

 読売では自民の支持率は32.6→33.1%、民主20.0→17.6%。日経
も自民39→40%、民主31→30%だった。

 福田内閣に明確にノーを突きつけながら、なぜ、内閣と一体であ
る自民党の支持率が上昇し、福田政権と対決している民主党の支持
率が低下するのか。論理矛盾もいいところだ。


●また自民党に期待する矛盾

 しかも、読売の世論調査によると、「ポスト福田」には、自民党
の麻生太郎を期待する声が圧倒的だったというから唖然だ。国会
議員のなかで首相にふさわしいと思うのは、麻生太郎前幹事長(21
%)、小泉純一郎元首相(5%)、小沢一郎代表(4%)の順番だ
った。

 自民党の福田内閣にトコトン嫌気がさしているのに、また自民党
の首相を期待するなんて、一体どういう神経をしているのか。

「恐らく調査に答えた人は、あまり深く考えず、『名前を知ってい
る』『現実味がありそうだ』という軽い気持ちで麻生太郎を挙げた
のでしょう。しかし、欧米の先進国だったら、絶対にこんな調査結
果にはならない。時の政権が支持率が30%に落ち込むような悪政失
政を重ねたら、政権を交代させるのが常識です。欧米の有権者は、
政権交代によってしか、政治を変えられないことをよく知っている。
ブッシュ共和党にノーなら、民主党のオバマかヒラリーが次の大統
領に選ばれるという具合です」(政治評論家・山口朝雄氏)

 だいたい、福田首相を総辞職させても、その後に同じ自民党の麻
生太郎が座ったら、一時的に目先は変わっても、元の本阿弥になる
ことは、子供にだって分かることだ。

 なのに、自民党の支持率をアップさせ、麻生首相を期待している
のだから、この国の有権者はおかしい。


●大マスコミが生み出す「自民も悪いが民主も」の空気

 なぜ、こんなバカな調査結果が出るのか。

 学校教育のせいなのか、欧米のように民主主義が成熟していない
ためなのか。もしかしたら、保守的な国民だけに、戦後50年間つづ
いた自民党政権を変えることに躊躇(ためら)っているのかもしれ
ない。

 なかには、生活のために自民党を支持している国民もいるだろう。
公共事業でメシを食っている土建屋などは、自民党政権がつづかな
いと干上がってしまう。

 しかし、やはり大きいのは、大マスコミの報道だ。大新聞は当た
り前のように「民主党は道路特定財源で一日も早く修正協議に応じ
ろ」と社説で訴え、「民主党は政局を優先し、国民を犠牲にしてい
る」という福田首相の発言をタレ流している。これでは、政治意識
の低い国民が「福田首相はヒドいが、なんでも反対の民主党もどう
しようもない」「どっちもどっちだ」となるのも仕方がない。

「大新聞は3月末に暫定税率の期限が切れると大混乱すると報じて
います。民主党が元凶というニュアンスです。しかし、公平中立に
見て、混乱の責任は自民党にある。民主党は混乱を抑えるために、
ガソリン税以外の租税特別措置を抜き出して採決しようと呼びかけ
たり、すべてのスタンドが混乱なく4月1日から25円値下げできる
ように法案を提出した。なのに、自民党が意地悪をして採決できな
いようにしているのです。大新聞・TVが、そうした真相を伝えれ
ば、世論調査の結果も変わってくるはずです」(政治評論家・本
澤二郎氏)


●麻生首相というニセ政権交代

 もし、麻生政権でも誕生したら、この国は本当に終わりだ。

 欧米の先進国から「さすがは東洋の神秘の国だ」と皮肉られ、
「民主主義が分かってない」とバカにされるのは間違いない。

 これまで自民党は、危機に直面するたびに、表紙だけかえて生き
延びてきた。国民も首相の顔がかわっただけで、まるでホンモノの
政権交代が行われたかのような錯覚に陥ってきた。しかし、そんな
のはマヤカシに過ぎない。巧妙な自民党にまんまと騙されただけだ。

 シャッポが麻生太郎にかわったって、自民党政治の本質は絶対に
変わらないことに、国民はそろそろ気づくべきだ。

「大袈裟でもなんでもなく、日本の政治が生まれ変わるかどうか、
いま国民は正念場に立たされている。もし、道路特定財源の問題が
適当に処理され、また自民党政権がつづくようだと、日本の政治は
永遠に変わらない。政官財の癒着構造が温存されることになる。そ
の反対に、暫定税率を廃止し、道路特定財源を一般財源化できたら、
これまでの仕組みが一変され、政治も生まれ変わる可能性がありま
す」(山口朝雄氏=前出)


 どこかで意識を変えないと、また国民は自民党にいいようにやら
れてしまう。
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