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改めて道路、最新問題点ダイジェスト   文科系

2008年03月12日 18時12分58秒 | 国内政治・経済・社会問題
道路特定財源・暫定税率問題が大詰めを迎えている。去年12月からこの問題を扱ってきた僕として、現在までに分かった問題点の総まとめをしてみたいと思い立った。僕の知識ではなく、去年12月以来の毎日新聞スクラップ・ダイジェストだとお考えあれ。

 半世紀もの、莫大な「聖域」収支!

国庫大赤字の中で全ての政府支出が近年聖域なしの削減対象になってきたのに、道路だけは暫定税という収入源を設定して、特例的支出対象とされてきた。暫定期間も1954年からと半世紀にもおよび、金額も莫大だ。
たとえば、07年までの道路整備5カ年計画では38兆円となっており、そのうち07年単年度見込みで道路特定財源税収見込み(括弧内は暫定税分)は、国3.4兆円(1.7兆円)、地方2.2兆円(1兆円)である。
08年度からの10カ年計画では76兆円と言われていたものが、現在は59兆円に縮み、さらに小さくなる見込みだ。逆を言えば、国民に知られたらこんな大判振る舞いはできないものだったということだろう。

  ねじれ国会が、「不明朗な財布」開く!

万年与党のもとでこれまで自動的に「暫定」が延長されてきて、ずっと隠されてきた使途、内容の一部が初めて明らかになった。ねじれ国会によって「自動延長」の道が無くなったので、与党が野党の質問に答えざるをえなくなったからだし、民主党が実にねばり強く質問を重ねてきたからである。08年からの道路整備10カ年中期計画は、細野澄夫民主党議員が2ヶ月追求してやっと資料提出にまでこぎつけたものである。
そこから数々の不明朗支出が発見されて、道路特定財源が文字通り「大伏魔殿」だと判明してきた。
財務省もこの使途は全く知らされておらず、その意味でも国交省が秘密裏に、勝手に使える「聖域の金」、「自由かつ不明朗な財布」だったと国民は知ることができた。

  道路中期計画自体がいい加減!

道路整備計画自身も極めていい加減な、恣意的なものであると判明した。計画の基礎数字自身がいい加減なものだったのである。
道路交通量の将来予測推計を02年の古い資料で行なっていた。さらに、新しい資料だけでなくこの古い資料でさえはじめは隠し続けていたのである。これらの秘密主義は今や、将来交通量を多く見せ、費用対効果を水増しするねらいであったとも判明している。例えば、高速道路網の費用対効果でいえば、187区間のうちに68区間が1を切る可能性があると言われ始めた。1を切れば本来とうてい作ることができない道路なのである。
このように不要な道路をいっぱい造ったり、不明朗な使途が無数にあったり、資料が実質非公開だったりするのは全て、昔ながらの膨大な暫定税を維持し続けるためなのであった。


  「大伏魔殿」の諸様相

こういう「大伏魔殿」の正体は、以下のようなものだ。50もの国交省官僚天下り先の存在。多岐にわたる、目的外の、莫大な、不明朗な浪費。トラック協会で判明したような自民党政治献金、自民党道路族の存在などである。

目的外もしくは不明朗な支出は以下である。
50の天下り先を作って、国交省から1261人も天下っている。そのうち常勤役員170人のうち128人が元国交省職員である。最高年収は2100万円で、9つ掛け持ち所属という猛者までが存在する。すでに冬柴国交相が「50の国交省所管の道路財源関連団体を数年で半減する」と国会答弁しているが、不要な天下り団体がいかに多かったかということを認めたということだ。
道路財源からトラック協会へ行った交付金が1200億円も余っている。この団体から自民党に献金が行ったのだが、裏献金はなかったのか?
河川整備、橋梁、砂防ダム。
11戸で28億円という米軍住宅移転費用、東京都地下鉄副都心線建設、年20億円の国交省公務員宿舎、駐車場、乗用車1461台買い入れも初めはこの数値をゴマカシていたということ。
3冊1億円のデタラメ資料集。50の関連法人に06年度673億円の支出。合い見積もりなしの随意契約ばかりという業務発注。


さて、これでも僕らはガソリン暫定税をリットル25円も払い続けなければならないのか?
コメント (3)
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