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今日の幽霊   落石

2008年03月28日 15時12分57秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
嫁も姑も皆幽霊(劇団NLT)を観ました。
中年は人生の曲り角。思わぬ危機が忍び寄ってきます。
そんなことがテーマのようでした。

東京下町の老舗菓子店の主人、圭輔(田村亮)は40代。店は継がず小説家に。
ところが大黒柱だった母、そして妻が相次いで死亡。
さみしさから娘のような若い女性と結婚しましたが、
小説家として壁にぶつかったうえ、
舵取りを失っていた家業の菓子店の経営も危機に。
圭輔はそんな危機から逃れるように新婚の妻との
甘い生活に溺れていました。
そんなある日、雷とともに、亡くなった妻と母らが出現。
びっくりする圭輔。妻たちは、しばらく家にいると・・・

鳳八千代が老舗の女将を手堅い演技で、
音無美紀子はマザコンの夫を持った嫁をコミカルに。
物語の展開は省略しますが、圭輔は自分を直視、
再出発する決心してハッピー・エンドに。
圭輔の息子や長年店を支えてきた菓子職人ら、一家がそろって
線香花火を楽しむ場面、線香花火の光だけが残り、それも消えて・・・
幽霊はあの世に帰っていく。なかなか心憎い演出でした。

死んだ親が幽霊となって現れる物語といえば、
山田太一作・異人たちの夏を思い出します。
1980年代後半の作品、あの頃から日本の幽霊が様変わり。
それまでは、怪談などでお馴染みの幽霊。
怨念が、この世に幽霊となって現れるというものでした。
新しい幽霊の登場が、異人たちの夏で、
これも中年という人生の曲がり角に出てきました。

    

ところで、今朝の新聞を読んでいたら、
文部科学省が学習指導要領を変えて、
小学生に君が代を「歌えるように指導」するとのこと。
神話なども国語の時間に教えるとも。
中教審が熱心でないので、自民党の議員の圧力があったとの報道。
困った幽霊に取りつかれた人たちが、教育を動かしているようです。



コメント (3)
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