九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

カタール戦 「目立たぬ遠藤」に思う  文科系

2008年11月20日 14時31分52秒 | スポーツ
会心の勝利。前半19分に1点、後半2分で1点、さらに中頃に1点。ボール保持率は多分6対4以上、シュート数は3対1以上か? とにかく敵はボールを前に進められなかった。
結果において何よりよかったのは、こういうこと。敵を0点に押さえ、点を取るべき人が取ったこと。その点取りも、はじめの2点はFWで。それもセットプレーではなく流れの中から。このいずれもが、日本の弱点だったものだ。

以上すべての背景は、敵ボールへの日本のプレッシャーが組織的で、早くて強かったことだろう。ボールへの寄せがあれほど成功すると、無駄走りがないから全く疲れないと思う。そして、疲れないから、攻撃陣も後の心配なくみんなでゴールに殺到することができる。「ゴールへ殺到」。体の強さがない日本の、組織的点取りパターンである。

このゲームを評する言葉はこういうことだとおもう。
「各人の位置取りが良く、組織が最もうまく回った」

個人的に僕が驚いたのはこういうこと。本年度アジアサッカー最優秀選手の第1候補と噂されている遠藤が全く目立たなかったのだ。そして、「だからこそ彼が最大の功労者なのではないか」と、「こじつけ?」を言いたい。ガンバが勝っているときのスタイルと同じだからである。
遠藤の位置は、長谷部とともにダブルボランチの1人。攻守陣双方をつなぐ役割だ。ここで彼は何をしていたのか。その長谷部と俊輔が目立っていたから、こういうことなのではないか。
臨機応変に長谷部を攻撃に参加させ、すぐ前のテオイの俊輔を前公約通り支えた。つまり、敵を自分に引きつけるように振る舞っていたのではないか。だから俊輔と長谷部によくボールが回ったのでは? と、こういうことなのでは?

遠藤のことで噂には聞いていたが、このゲームの彼を詳しく観察していて驚いたことがある。敵と競り合うようなときに、たびたび微笑んでいるのである。あの表情はどう形容したらよいのだろうと考え込んでしまった。余裕? 敵への威圧? リラックス狙い? いや、最も合っていると思われたのはこういうことだ。競り合い、厳しいときを楽しんでいるのではないか?
「遠藤さんのあの余裕、いったい何なんでしょうね?」
敵も味方も言う言葉だ。若手などは尊敬と憧憬とを込めて。

さてさてそれにしてもこのゲーム、日本が強かったのか、相手が弱かったのか。それは無敗3勝、無失点のオーストラリアとの次戦を観ればわかる。ひょっとしたらこのチーム一皮むけたのかもしれない。岡田が、選手、遠藤に任せたから良かったのだろう。その次第は、昨日の拙稿に書かせていただいた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

避けられて護憲ビラ持つ指の冷え   愚足

2008年11月20日 13時46分00秒 | Weblog
575の句会で知った句です。
作者によると、10人のうち8、9人は
受け取らないと分かるそうです。
目を合わさないように、少し離れて
通り過ぎるということです。

平和にために、と思ってビラを配る。
でも多くの人々は避けていく。

指も冷えますよね。

私はとても良い句だと思います。  落石

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田母神論文を読んで    愛国者たる落石

2008年11月20日 11時21分05秒 | Weblog
有名な論文をざっと読んでみました。
一番気に入った箇所は冒頭の部分。
『アメリカの軍隊は安保条約によって日本に駐留しているが、
これをアメリカによる日本侵略とはいわない』
(私はこの部分に田母神さんの長所と短所が見事に出ていると思います)
この形式論理にしたがって、以後の論が展開されている。


私見によれば論文のポイントは
一番最後のほうで触れているこの部分。
『日本の軍隊は強くなると暴走するので
動きにくくされている。
武器の使用も制限され、諸外国の軍にくらべて
がんじがらめの身動きできないようにされている。』

軍人として、日本防衛という自己の仕事に忠実になれば
当然、こう考えると思います。
仕事を一生懸命にしようと思えば、精勤的な重荷を
拭い去りたい、それが論文を貫くモチーフでしょうか?

これは良く理解できることです。
しかし問題は、そこから出てくる非侵略論です。
歴史は玉手箱ですから、どんな論でも可能です。
ですから非侵略論にも一分の正しさはあります。

しかし一部分で全体を類推するには素人の歴史家がする
楽しみで、素人に許された娯楽です。
つまり歴史を使って夢を見るわけです。

軍人は夢想家では困ります。
現実をリアルに見つめる目を持ってもらわないと
戦争に勝てません。

己を知り敵を知れば百戦危うからず。です。
田母神さんのように、己の良いところだけを知り、
相手の弱いところばかりに目をつけていては
とてもリアルな目の持ち主とは思えません。

夢想家は軍人には向いていない。
それは歴史が証明済みです。

論文の最期は『歴史を抹殺された国家は衰退の一途をたどる』
と、締めくくられています。

『歴史を夢想する軍人は国を滅ぼす』とでも
結んでおきましょうか?

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする