サッカー往年の日本代表松井大輔がガーナ戦の4得点目をこう表現しているのだそうだ。
『また、82分の前田大然が挙げたチーム4点目にも感嘆。右サイドをドリブル突破した伊東純也のクロスに、前田が走りこんでフィニッシュ。「速すぎ。伊東君と2人で。あんな速い、ワンツーみたいなシュートを見たことがない。凄いシュートだった」と驚きを隠さなかった』
僕もあのゲーム4得点の内、これには特に驚いた。この何にかと言うと、クロス・ボールと一緒にゴールに飛び込んでいったような前田の「シュート」に、「あれは何なんだ?」という感じで。あの「シュート」には、パスを出した伊東自身も驚いたに違いないのである。松井大輔と同じように「伊東君と2人で。あんな速い、ワンツーみたいなシュートを見たことがない」と。そしてなによりも、パラグアイ戦で、何本かクロスに遅れて届かず、失意に沈んでいた前田だったが、あの「シュート」で周りの皆が分かったはずなのだ。「前田の抜け出しには、身体ごとゴールに飛び込めるようなクロスを!」。
三笘と伊東のドリブル、前田の抜け出しなどなど、サッカーでもスピードに勝るものはないと改めて感じたところだ。1得点目は久保・堂安・山根のパス・スピード得点。2得点目は三笘のスピード・ドリブルからのぶっちぎりシュート。3得点目も三笘のドリブルから久保へのマイナス・クロス。サッカーの得点は常にスピードとともにある。改めてそう思ったところだった。