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「いじめの兆候チェックリスト」 それより前に!!!    元先

2006年11月08日 12時15分48秒 | Weblog
これは教育委員会の親切な「いじめ発見のチェックリスト」です。
 今時小中の教員なら何回か受け取って眺めたリストです。
 確かによくまとめてはあります。
 しかし 肝心なのは学級づくり(学級の雰囲気)です。
 生き生きした学級、一人一人が目標を持っている学級、助け合い認め合える学級づくりが基本でしょう。
 こんなリストに一喜一憂するようになったら、自分の教育観・人間観を問い直す必要がありますね。
 
 教育委員会はこうした指導文書ばかりを現場に流し続けるのでなく、教師が「学級作り」を考えられる「ゆとりの時間」を保証してやることが第一です。

いじめ発見のポイント

1 表情・態度
笑顔がなく沈んでいる。
ぼんやりとしていることが多い。
視線をそらし、合わそうとしない。
わざとらしくはしゃいでいる。
表情がさえず、ふさぎ込んで元気がない。
周りの様子を気にし、おずおずとしている。
感情の起伏が激しい。
いつも一人ぼっちである。

2 身体・服装
体に原因が不明の傷などがある。
けがの原因をあいまいにする。
顔色が悪く、活気がない。
登校時に、体の不調を訴える。
寝不足等で顔がむくんでいる。
ボタンが取れていたり、ポケットが破けたりしている。
シャツやズボンが汚れたり、破けたりしている。
服に靴の跡がついている。

3 持ち物・金銭
かばんや筆箱等が隠される。
ノートや教科書に落書きがある。
机や椅子が傷つけられたり、落書きされていたりする。
作品や掲示物にいたずらされる。
靴や上履きが隠されたり、いたずらされたりする。
必要以上のお金を持っている。

4 言葉・行動
他の子どもから、言葉かけを全くされていない。
いつもぽつんと一人でいたり、泣いていたりする。
登校を渋ったり、忘れ物が急に多くなったりする。
教室にいつも遅れて入ってくる。
職員室や保健室の付近でうろうろしている。
いつも人の嫌がる仕事をしている。
すぐに保健室に行きたがる。
家から金品を持ち出す。

5 遊び・友人関係
いつも遊びの中に入れない。
友達から不快に思う呼び方をされている。
付き合う友達が急に変わったり、教師が友達のことを聞くと嫌がる。
笑われたり冷やかされたりする。
グループで行う作業の仲間に入れてもらえない。
特定のグループと常に行動を共にする。
プロレスごっこ等にいつも参加させられている。
よくけんかが起こる。
他の人の持ち物を持たせられたり、使い走りをさせられたりする。

6 教師との関係
教師と目線を合わせなくなる。
教師との会話を避けるようになる。
教師とかかわろうとしない、避けようとする    
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6 コメント

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癌と同じでしょう。 (元先)
2006-11-10 21:54:43
 癌診断のような進行ステージ表や他への転移に関する病理検査などの正確さには及びませんが、ある程度の進行程度は把握できます。
 初期癌の発見が難しいし、癌と言えるのかの判定も難しい。しかし、「兆候が発見リスト」を丹念に一つ一つを解決してやれば、癌に至らなくても済むと思いますよ。でも忙しくて見落としも多いので、気がついたときは全身倦怠、学級荒れが始まっていることも。 最悪は教師が投げやりになって、放置すると全身に転移して学級崩壊に至ることですね。
 そうなれば、医者の数を増やして管理体制を敷くしかありません。強い抗癌治療で4月まで押さえ込んで
おいて、学級解体。医師団も再編成という次第。
 この癌にはホスピスはありえません。
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成功したケース (落石)
2006-11-10 19:45:33
早期発見すれば、するほど、良いんでしょうね。
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そんな子がいたら (元先)
2006-11-10 00:11:58
 しばらく様子をみる程度なのか、調べる必要があるかを判断して、必要ならば、まず本人にそれとなくか、場合によっては単刀直入に聞き取りをする。この場合秘密の確保が条件。
 一方他の児童にそれとなく聞き取りをする。聞き取る児童は個人か、グループか、別性か、同性か。
 雑談風か、単刀直入か。場合によっては書かせることも。
 次に深刻な印象なら、家庭への聞き取りをする。
 それらをなるべく短期間に終えて総合判断。
 そして「いじめ」と判断すれば、もっと具体的な事実・経過・構造について精確に詳しく調べる。
 そして本人の意向を尊重しながら、指導の手立てを計画する。この場合、個別的・個人的な指導でよいのか、学級集団の問題としても指導するのかの見極める必要がある。また必要ならば、学級通信の利用、個人・グループノートや作文の活用、劇化による客観視など様ざまな手立てを検討する。
   
 
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私の小学校時代を思いだして (千里眼)
2006-11-09 18:15:34
 70年前近く前のことである。担任の杉野先生や木下先生は、放課後いつも我々と一緒に遊んでくれた。ともに、ドッジボール、ボール蹴り、陣取りゲームや、その他いろいろな遊びをしたものだ。その合間に雑談をしたりして、先生との間の心の交流もあったのだ。クラスの生徒みんなが、先生に親しみを持ち、尊敬というよりも敬愛の感情を持っていたと思う。それゆえ、今にいたるまで、そうした先生の名前を覚えているのだ。たまに、授業後残されて分からない所を個別・またはグループで教えてもらうこともおったが、残れと言われると喜んで残ったように記憶している。
 昔と現在とでは、教師の置かれている諸条件が大きく異なるから一概に比較することはできないが、私の見るところ、現在の教師にそれだけのゆとりがあろだろうか。さまざまな集金や報告書などなどの雑事が多すぎるのではなかろうか。子供を見つめる眼が、そのなかで弱くなっているのではなかろうか。そんな思いがするのだが。
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そんな子がいたら (落石)
2006-11-09 11:11:13
チェックリストに該当する子がいたら
どうするんでしょうか?
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現象より本質を (元教組)
2006-11-09 10:30:15
一部同感です。こんな「チェックリスト」程度のことは子供の様子を一日ながめていれば気付く事です。
 学級は模擬人間社会ですから、強弱の差はあれ「いじめ」の現象が起こるのは当然のことです。
 だから「いじめの」発見は当然として、プロなら「いじめ」発生の個人的・集団的なメカニズムの熟知が必要ではないのでしょうか。
 そうした専門的な知識を基礎にしてお話しの「認め合い、助け合い、生き生きした・・・学級集団づくり?」がなされるべきでしょう。
 文科省・教委の通達にみられる指導の指針は極めて当たり前な注意書きばかりで殆ど役にたちません。
 例えば「養護教諭・保険主事の重視」とか「職員間の共通認識」とか「保護者との情報交換」etcとか。
「いじめ」という極めて句具体的なことがらの上辺だけをなぶっているだけの感がします。

 現代の子供が背負っている矛盾は極めて複雑でもっと専門的な知恵を必要としています。小中高学校に専門のカウンセラーを配置するくらいの認識が必要です。
 しかし、「いじめ」「非行」は教育基本法の改正、愛国心の明記で解決などとアホで的外れな主張をごり押しする政府の下では絶望ですね。

 
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