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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

原子力保安院が否定不能・地震原因説  文科系

2014年09月16日 01時47分30秒 | 国内政治・経済・社会問題
 久しぶりにフクシマを書いたら、たちまちコメント反応があって嬉しい限り。何?僕の以下が疑問だって。昨日に続き、この後半にお答えしょう。11年12月16日の拙エントリーね。前半は昨日答えました。『そんなことをいっているのは下っぱの作業員ひとりだけじゃないの?』?? 保安院も否定できなかったのだが、保安院自身が「下っ端の作業員一人」並ということなんだろうか。

『あとはイラクの戦死者を50万人とか?……完全に眉唾物でしょう。朝日や毎日や中日にどうして50万人と大々的に報じないのか電話して聞いてみるべきだよ。福島第一原発が津波の前の地震だけで危機的状況に陥っていたとかも……そんなことをいっているのは下っぱの作業員ひとりだけじゃないの?』


【 保安院の大罪(53)『津波説執念』の破綻   
   2011年12月16日 | 国内政治・時事問題

14日付中日新聞「特報」を読むと、保安院がどうして「津波原因説」に凝り固まってきたかと、それが破綻しかけている経過、現状とがよく分かる。この記事は、今「地震原因説」がクローズアップされはじめている出来事を報道し、次いで、保安院が東電とともに津波説をとってきたのはなぜだったという順番で書き進んでいる。が以下では、これとは逆に進んでみたい。固執した理由が先で、津波説が破綻し始めた出来事を後に。

 さて、前者についてはこの抜粋が良かろう。
『では、なぜ東電や保安院は「津波原因説」に固執するのか。
 地震の揺れは、1号機では耐震設計の基準値内だった。仮に、この程度の揺れで配管が損傷したとなれば、「ストレステスト(耐震評価)」はもちろん、現行の「耐震設計審査指針」の全面見直しは必至。全国の原発では、すべての機器の取り換えが必要になるかもしれない』
 上の文章では、ここが肝心だと思う。『地震の揺れは、1号機では耐震設計の基準値内だった』。耐震設計基準、耐震設計審査指針自身が今回起こった地震によって甘いと否定されたとなれば、その影響は計り知れぬということだろう。さすがの保安院も、原発は無理と言わなければならない事態になるかもしれないのだ。

 さて、この記事の大見だしはこんなふうだ。『物証なき「仮説」に風穴』、『保安院可能性を認める』。そして、記事内容の主たる流れは、ここに至るまでの関係者の長い努力と、保安院の『しぶとい』抵抗を暴き出していると言える。こんなふうに。
『この件は三月二十五日にさかのぼる。川内(博史衆院議員・福島原発事故調査委員会両院議院運営委員会合同協議会幹事)氏らが主催する国会議員勉強会に招かれた田中(三彦・サイエンスインストラクター)氏が「地震で重要機器が損傷した可能性は高い」と指摘した。(中略)
 当時、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長を務めていた川内氏は原子炉のデータを東電や保安院に要求。ようやく1号機の初期データを持ってきたのは五月になってからだった。
 そこには地震発生後、非常時に原子炉を冷やすICが自動起動。運転員の判断で手動停止するまでの約十分間で、原子炉内の圧力と水位が急降下する様子が示されていた』

『東電は、運転員の操作は「手順書通り」と言い張った。「ならば見せろ」と川内氏。これが、手順書の”黒塗り騒動”に発展する』

 なおこの記事の焦点は、この「手動停止」にある。冷やすICが自動起動したとき、圧力と水位が急降下していた。そこから、地震動でどこかが破損したと判断して、手動停止となったのではないかということなのだ。この点を説明する新たな仮説として今回保安院に川内氏、田中氏らが認めさせた内容は、こういうものである。

『地震によって原子炉系の配管に面積0.3平方センチメートルの亀裂が入った可能性があるということだ』

 さて、ここまで一連の資料提出に、東電だけでなく、保安院もぐるになって頑強に抵抗し続けてきたことがよく分かる。この「保安院の大罪」シリーズでもずっと問題にしてきたように、東電の”黒塗り騒動”が、保安院官僚の同意、指示なくできるものではないということも自明だろう。保安院は、東電に資料提出義務があるという法律「原子炉等規制法」を国会に説明せず、黒塗りに手を貸していたと言われても抗弁できない事態も当時報道されたのだし。

 結論。こういう「情報公開闘争」こそ、今原発の将来を巡って最も大切な政治行動ではないだろうか。事実を官僚だけが握っているのであれば、内閣も官僚を制御できず、国会議員も有効な質問改革はなにもできない。これでは、官僚相手のどんな政治闘争も勝てるわけがないはずだ。また、事実なくして官僚が悪いと語っても、何の説得力もない。それは無罪になる裁判と同じである。 】


 さて98さん、これに懲りずにここのサッカー記事をどんどん覗きに来て下さい。岡崎の活躍はここ6年以上も、ここで最も追い続けてきたところです。
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琉球日報

2014年09月15日 09時30分12秒 | Weblog
普天間問題を含む在沖米軍基地の整理縮小を阻んでいるのは、米側ではなく、日本政府の硬直的な思考だということがはっきりした。
 1995年の少女乱暴事件当時の駐日米大使だったウォルター・モンデール氏の証言によると、米政府は事件直後、在沖米軍の撤退や大幅な縮小を検討していたという。しかし、日本政府が在沖米軍を撤退させないよう米側に求めていたことが明らかになった。

昨今の政府の動向をみていると、さもありなんと。
なんと売国的な・・・


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「フクシマ」、悪行一覧表(2)  文科系

2014年09月15日 00時08分04秒 | 国内政治・経済・社会問題
 昨日の続きです。

【 保安院の大罪(90)「フクシマ」、悪行一覧表(2) 
   2012年11月13日 | 国内政治・時事問題

2 事故処理経過での「失敗」とか「工作」とか

今回の一覧表は事故処理経過における数々の「失敗」とか「工作」とかをあげてみたい。こんなに違う2つの言葉を並べなければならぬのは、こういうことなのである。福島の事故処理経過を観ていくと、失敗なのか確信犯つまり隠蔽などの工作なのか、その区別が全く付かないのである。単なる天災のようなものならば、こんな執拗に僕も追わなかったろう。「失敗と言い合わせてはいるものの実は確信犯」ばかりに見える。こんな重大事故処理にあまたの頭脳が関わっていて、失敗と言うには単純すぎることばかりが目立ち過ぎるのである。すべてが責任回避とか、ガス抜きのように思えて、あまりにも国民を国民と扱っていないような無責任な政治ばかりが目だって、どんどん腹が立ってきたのである。

①スピーディの非公開は、北西方面に逃げた人々に多大な放射能を浴びさせた。該当町長の一人が、「これは殺人ですよ!」という有名な言葉をのこした事件である。国の責任者は後にこう述べている。「公開という考えが及ばなかった。反省している」。
 ところで、中日新聞がこの2月頃情報公開請求で入手した文科省資料にはこんな文章があったと報道された。
『文書には「世界版SPEEDIの試算結果は、関東および東北地方に放射性雲が流れるという結果。これらをみて、三役(文科相、副大臣、政務官)は一般にはとても公表できない内容であると判断」と記されている』

②高濃度汚染水の垂れ流しも過失ということになっている。それも、こともあろうにこんな言い訳が開陳されたものだ。海への流出口の目視箇所が瓦礫に覆われていて長く気付かなかった、と。これらの「失敗」が、最近の次の報道の大元になったのは間違いないだろう。原発から北20キロも遠くでとれた海底棲息魚などの放射能濃度が一向に下がらないのである。
 昨年5月13日の拙稿を抜粋する。
【 以前2号機が高濃度汚染水を垂れ流しにしていたと、大問題になったことがある。ところが、その2号機の垂れ流し目視点検が、4月20日で打ち切りになったのだという。そして酷いことに、こんなことが書いてあるではないか。
『福島第1原発3号機から11日、高濃度の放射能に汚染された水が海に流出していることが分かり、ほぼ同じ状況で流出した2号機の二の舞となった』
『11日昼に作業員がこの立て坑に水が流れ込んでいるのを見つけた。水位は上がっておらず、近くの海に漏れ出していると判断した』
 そして、今回の何よりも唖然とした話が、こうだ。
『3号機の立て坑は開口部にがれきが積み重なった状態で、11日に取り除くまでそもそも目視確認を一度もしていなかったことも分かった』 】
 一体この高濃度汚染水垂れ流しは、、いつから5月11日まで続いていたのだろうか。

③福島県立医大の副学長が本年1月、日本甲状腺学会会員の医師にこんな文書を出したらしい。
【2次検査の対象にならない子どもの保護者からの問い合わせや相談には「次回の検査を受けるまでの間に自覚症状が出現しない限り、追加検査は必要がないことをご理解いただき、十分にご説明いただきたく存じます」】
 これは、事故時18歳以下であった子ども36万人対象のうち、線量が高かった警戒区域13市町村、38,114人の子どもの検査結果発表にまつわるものである。チェルノブイリに詳しい医師などから大きな反論を喰らった文書だった。
 被爆児童の甲状腺追跡をなるべく福島だけに囲い込みたいということなのかなどと、勘ぐりたくなる。

④これは最近のことだが、「東北地方計約700カ所の放射能測定ポストすべてに10%ほど測定値が低くなるような過失があった」と報道された。原因は、計測器組み立て方のミス。なんでも脇に置いた電池関連の鉛が一部の周辺放射能を遮っていたというのだ。個人などの測定値に比べるとあまりにも数値が低いと話題になったところから調査、発見させられた「ミス」ということであった。10%低かっただけとは誰にも信じられていないのが、悲喜劇的な光景に見える。

(この項2は、⑤以下まだ続く)】
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調査報告 イラク戦争死50万人  文科系

2014年09月15日 00時02分45秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 久しぶりにフクシマをエントリーしたら、たちまちコメント反応があって嬉しい限り。何?僕の以下が疑問だって。では、この前半だけを先ず答えましょう。昨年10月31日の拙エントリーね。後半も明日反論します。

『うわー、日本代表サッカーのことを少し書きに来たんだけど、これか。デマは極力やめてくださいよ、デマは。普通にネットに5年10年と残るわけですから。 ・・・・あとはイラクの戦死者を50万人とか?……完全に眉唾物でしょう。朝日や毎日や中日にどうして50万人と大々的に報じないのか電話して聞いてみるべきだよ。福島第一原発が津波の前の地震だけで危機的状況に陥っていたとかも……そんなことをいっているのは下っぱの作業員ひとりだけじゃないの?』


【 イラク戦争の死者数  文科系  
   2013年10月31日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)

 『 ナショナルジオグラフィック
  2013年10月17日 15:47

イラク戦争の犠牲者は推定50万人 

 2003~2011年のイラク戦争によって、イラクでは約50万人の命が直接的、間接的に奪われたことが、同国の1960世帯を対象とした画期的調査によって明らかとなった。公衆衛生専門家が行った同調査によると、戦争による暴力行為は2006年と2007年がピークだったという。

 2003年3月19日、アメリカ主導の連合軍がイラクに侵攻して地上戦を開始、首都バグダッドを速やかに制圧し、サッダーム・フセイン政権は崩壊した。戦闘終結後、連合軍がイラクを占領していた2011年までの間、度重なる爆破やアルカイダの関与する反乱、民兵の戦闘などにより、人口3260万人の国では多くの血が流された。

 シアトルにあるワシントン大学の公衆衛生専門家エイミー・ハゴピアン(Amy Hagopian)氏率いる国際チームは、イラク全土の世帯で家族やきょうだいに関する調査を実施した。イラク保健省の関係者も参加したこの調査は、イラク戦争に関連して、過去の調査より新しく正確な推定死者数を導きだすことを目的に行われた。
「死者は約50万人と推定している。これはおそらく控えめな数字だ」とハゴピアン氏は述べる。「戦争という決断がどれほどの人的被害をもたらすのか、我々は知る必要がある」。

 調査に対する回答から、2003~2011年のイラク戦争が原因で亡くなった人の数は約40万5000人に上ると推定される。さらに、イラクを離れることを余儀なくされた家庭からも最低5万6000人の死者が出ているとみられ、これも犠牲者数に加える必要がある。調査によると、2003~2011年に犠牲となった男性、女性、子どもの60%以上は、銃撃や爆破、空爆といった直接的な攻撃によって命を落としたという。それ以外の人々は、ストレスによる心臓発作、衛生設備や病院の破壊といった間接的な原因によって亡くなっている。

「戦争は銃に限らず、あらゆる形で人の命を奪う。そして、その犠牲は侵略される側だけでなく、侵略する側にも生じる」とハゴピアン氏は述べる。イラクの侵攻と占領に伴い、アメリカ、イギリスなどからなる連合軍にも推定4804人の死者が出ている。

 これまでに発表された戦争によるイラク人の犠牲者数は、調査によって大きく異なる。告発サイト「ウィキリークス」に公開されたアメリカ軍の記録では10万人余りとなっているのに対し、ロンドンの調査会社オピニオン・リサーチ・ビジネスが手がけ、大きな批判を浴びた調査では、2007年までに120万人が亡くなったとされる。
 今回の調査では、「イラク人のスタッフを使って家庭を戸別訪問し、質問に回答してもらった」とハゴピアン氏は述べる。回答率は98%に上ったという。調査では世帯主に対して2001年以降に家族に出た死者の数を、また、その世帯の各回答者には、自身の兄弟に出た死者の数を質問した。

「これは非常に重要かつ信頼性の高い調査だ」と、ニューヨークにあるコロンビア大学の疫学者レスリー・ロバーツ(Leslie Roberts)氏は述べる。ロバーツ氏自身、コンゴやジンバブエ、そしてイラクで戦時中の死者数の調査を指揮した経験をもつ。「実際に起きたことを正確に記録するのは非常に重要なことだ」とロバーツ氏は述べ、2005年に当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領が行った、戦闘によるイラク市民の犠牲者数はわずか3万人ほどだという発言を引き合いに出した。

 戸別調査に基づく推定死者数は、おそらく控えめな数字だという点については、ロバーツ氏もハゴピアン氏と同意見だ。この数字は家族の不完全な記憶に基づいたものであり、また、難民キャンプや国外で生活していたイラク人110万人はほとんど計算に入っていないためだ。
 調査の結果、戦闘行為の犠牲になって亡くなった人は、特にバグダッドに集中していることが明らかになった。そのうち35%が連合軍の攻撃によるもの、次いで32%が民兵によるものだ。また調査によると、戦闘が特に激しかったのは2007年で、翌2008年には数字が大幅に下落している。

 悲しいことに攻撃は今なお続いていると、世界保健機関(WHO)の公衆衛生教育研修協力センター責任者サルマン・ラワフ(Salman Rawaf)氏は、今回の研究の付随論評の中で述べている。フランス通信社(AFP)の推定によると、2013年には爆破や銃撃によって5000人ほどのイラク人が命を落としているという。宗派の対立による攻撃が再び増加していることで、「現在のイラクでは、もはやこれまでに出た死者の数ではなく、今後どれだけの死者を防ぐかが問題となっている」とラワフ氏は述べている。

 今回の研究は、10月15日付で「PLOS Medicine」誌に発表された。』 】
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「フクシマ」、悪行一覧表(1)  文科系

2014年09月14日 16時56分08秒 | 国内政治・経済・社会問題
 右の方々の排外主義議論はますます隆盛だ。理由、背景などはおおよそ見当も付くが、必要以上かつ猛烈な「朝日新聞」たたきが始まっている。そんな時改めて、フクシマを風化させてはならないと思い立った。過去猛烈に書いた事の中から、12年11月に4回連載した標記のものを順次再掲していきたい。


【 保安院の大罪(89) 「フクシマ」、悪行一覧表(1)  文科系
2012年11月12日 | Weblog

 福島原発「事故」。これは同じレベル7のチェルノブイリと並べればこの世界に30年に一度もなかった大事故ということになる。人類の悪行も軽重、多種多様いろいろだが、これだけの悪行も戦争のない日本ではちょっと少ないという、そういうまとめを記しておきたい。あまりにも楽観的かつ断片的な擁護論などが巷にばらまかれすぎると考えていて、ここまでの拙稿「保安院の大罪」をざっと見直してきた、その末の産物だ。
 事故と言って済ませられない戦争にも匹敵するような意識的悪行、未必の故意と言える側面が存在すると思う。どれだけ多くの人々が故郷や家財を奪われたかとか、被爆地から避難所に立ち退きを迫られて命を縮めた人々の多さとか、予想される後遺障害の深刻さとかは、戦争を思わせる。また、この原因・背景に思いを馳せるなら、国権の最高機関国会が選んだ国会事故調査員会が「この事故にはいわゆる『規制の虜』が存在していた」と断言していることに注目すべきだろう。「規制の虜」、つまり原子力村への「規制側」の嘘、隠蔽、そういう世論工作などには、事故と言って済ませることができない犯罪的側面も多かったのではないかということだろう。事故以降無数に起こった嘘・隠蔽による事故の拡大などがまた、これを何よりも傍証していると思う。
 人の過失、未必の故意、犯罪などには軽重がある。権力者のそれはいかに重大なものになるか。政治がだらしない今、是非忘れてはならぬ事だと思うのだ。

1 直接の害悪の数々
①無数の人々の故郷や家財を奪った。子どものいる家庭には、「成人するまでは帰れない」と決意している人も多いだろう
②避難生活を強いられた家族の多くの高齢者、病人などが、その命を縮めた
③スピーディの非公開で浴びなくても良い放射能を浴びた人々も多い
④後遺障害予測について、半減期の短い放射性物質や、線量が低くとも出る晩発性障害とかのことがほとんど論じられていない
⑤高濃度汚染水を垂れ流した。これが海に沈んで、今でも高濃度汚染魚類が北20キロとかの遠隔地からさえ揚がっている
⑥地下水汚染のことも、害の質、大きさが分かるのは遙かに遠い先の話だ
⑦この垂れ流しについて、過失の度合い、つまり確信犯かどうかさえも、なにも明らかにされていない
⑧吉田所長の「水蒸気爆発だ!」というテレビ画面音声も、その後きちんと訂正なり、追求なりの処理がなされたとは聞いていない
⑨この水蒸気爆発は、毒性の高いプルトニュームMOX燃料を使った3号機についてのことであり、水素爆発よりも遙かに遠くまで重い物質を飛ばすから、極めて重大問題なのである。ちなみに、テルル132などという金属製の重い放射性物質が、7キロ先の浪江、大熊、南相馬まで飛んでいるとも報道された。

(続く、2 事故処理に示された嘘、隠蔽、犯罪性。 3 ? などを書くつもりです)】
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現世界経済、最大の疑問   文科系

2014年09月14日 16時10分08秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 これは、反米保守さんに質問したが現在までお応えがない僕のコメント。皆さん、この点をどう思われます。現代世界経済で最も重要な所のはずです。

【 反米さん、ここを分かって欲しいのですが。ケインズの昔から、と言うよりも古典派経済学の時代から経済学の根本的論議のはずですから。需要を重視するか供給サイドに立つかという議論です。1980年以降から、特に世紀の移り目から今などは後者の全盛時代。僕はそこへの批判を上でこう書きました。

『スペイン、ギリシャなどの若者失業率3割などと、この問題の基本的解決策は絶対にあるはずです。そして、この解決方向とは基本的に逆の方向へどんどん行っているのが今の世界だ。中産階級の没落とはそういうことでしょ。どこにも有効需要などありはしないから、庶民サイドで見て景気など良くなるわけがないのだ。』

 日本など先進国庶民(の給料)が物価とともにどんどん中進国なみになっていく(年収200万円以下の不本意なパートまたは臨時雇いも含めて)ような世界では、基本的に儲かる投資先などはどんどんなくなっていくはずだと言っているのです。日本の経済の85%ほどは内需なのですしね。その内需でさらに最も多いのは、一般消費なのですしね。

 こういうことを言い始めた経済学者などはどんどん増えていますよ。中谷巌(三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長)など、昔の競争原理信奉の新自由主義経済学からの転向も含めてです。

 99%と1%で、総体として前者がどんどん小さくなっていくのに後者だけが大きくなっていく時、一体経済はどうなっていくのかという論議です。資本がますますマネーゲームに走るしかなくなっているから余計、先進国では給料低下。次は、中進国の給料が後進国の給料なみにされていくこういう傾向のことを問題視しているのです。つまり、世界的な中産階級の没落ね。

 ケインズが言うならば需要サイド経済学者であったことはご存じでしょ? 】
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アギーレジャパン(6) 岡崎、得点ランク「単独」1位!  文科系

2014年09月14日 11時44分54秒 | 文芸作品
 岡崎慎司が、ブンデスリーガ得点ランク1位になったのを、日本人のどれだけの方がご存じだろうか。同じ日に行われたドルトムント香川の1ゴール、1(間接)アシストの陰に隠れてしまった感があるので、大吹聴したい。

 岡崎以外にも3ゲーム・3得点がブンデスにもう一人いるのだが、第一ゲームでPKを獲得している岡崎は(自分では蹴らなかったようだ)、4得点も同じなのだ。0対0で終わった第2ゲームでもあわやPKがあったし、この第3ゲームもシュート2本で2得点。ドイツでは岡崎を止めるのはもうPK覚悟しかないというのが常識になっているらしい。それほどに今一段と、陸上短距離オリンピック選手であった師匠に通い詰めて直伝された「ゴール前動き出し」が冴え渡り始めたのである。

 さて、今年のマインツは名監督トゥーヘルが入れ替わって心配だったが、どうも失点が少ないチームのようだ。つまり、岡崎が得点するほどに順位が上がるということで、ご本人も凄くやりがいがあるだろうし、ファンも楽しみこの上ない。成績次第では、ELリーグ出場権という去年より一段上のCL出場権も望めるチームだからである。
 代表監督アギーレもザックと違って、いろんな得点術を取り入れる目、力量がある人らしいし、こんな岡崎の世界的活用術をどんどん開発して欲しいと、そんな期待まで膨らんでくる。なんせ、イングランドと並んで世界的FWが集まる世界トップリーグで、前年度ランク7位、今年度もこれだけ活躍している日本人なんて、一昔前には信じられない話だろう。岡崎より上のドイツ人は二人だけ、あとはポーランド、クロアチア、ブラジル、コロンビアなどから引き抜いてきた選手たちだ。

 彼の異能を代表で活用する戦術をとことん開発して欲しい。というよりも、こんな世界的異能をば、活用しない手はないはずだ。ただでさえDFが強いドイツであるうえに、さらに世界から集まった名DFをも相手にしてあげている得点なのである。

 香川も戻ったし、大迫もいるのだし、岡崎を含めたブンデス3人の点取り合戦も、楽しみで仕方ない。
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アギーレジャパン(5) サッカー観点論   文科系

2014年09月13日 11時12分06秒 | 文芸作品
「良い守備からこそ、良い攻撃が」。これを最も明確に語りチーム作りの焦点にして、僕の記憶に強く残ったのが、グランパス就任時のピクシー。この場合の守備とは言うまでもなく、敵ボールを組織的に奪取すること。ピクシーはこれでもって、久しぶりのJ制覇を果たした。

①中盤でこれが下手だと敵にいつもゴール近くまで来られて、CBのちょっとしたミスで失点。味方攻撃はいつも下から延々と持ち上げるか、放り込み。点取り術はまー、カウンターかクロスかだけに。

②対して前中盤で奪取できれば、それだけでも敵をゴールから遠ざけ、キープ率が高まって攻め場面が多くなるし、ドルトムントのように攻撃でも良い所だらけ。

③日本は攻撃的繋ぎに比べて、この奪取が弱すぎるのが対豪、韓国などアジアレベルでさえ、最大の欠点。柏、仙台が台頭したときJ2を中心にこれが急に強くなった時期があった。これが今の日本の強さの源とさえ思っている。細貝だけでなく、山口、角田、富田(いずれも仙台)に目を付けたのは以上すべての理由による。手倉森が代表監督になったのも、そういうことだと理解している。

④こういう観点とちょっと違う強豪チームが日本にもいくつかあることは知っている。例えば川崎だ。あのチームは、ちょっと違う観点から見た方がよいかも知れない。

 さて、日本にとって以上のような歴史的意味を有する観点から観戦・評論をしてきた。自分の観戦観点を定めるのも好きな所からやれば良いという物ではなく、歴史的動きから長短を見ながら諸観点を整理する必要があるわけであって、そんな意味でこの間いくつかのエントリーを書いてみた積もりだった。

 例えば、こういう観点が分からないと期待選手も見誤ることにもなる。宇佐見はこういう守備と正反対のサッカー観に行っていたからドイツ中堅チームでさえ使い物にならなかった。宮市も同じであるどころか、彼には香川の良さがない。つまり動きながらボールを受け、自由自在にする技術がない。二人の久保が騒がれているが、僕は眉唾だ。バルサ・カンテラだって、時代遅れになるときはある。ぽっと出のアレッティにやられたではないか。
 これらの誰をとっても、チャンコの味がしみた岡崎のどこまで近くに行けるかと、まーそんな所だと思う。そもそも失礼だが、頭の良さが違うのではないか。世界水準同類選手のいろんな能力をよく見つめることができて、その上で自分をどういう選手に育てるか、そのために今何が最も必要かを考える力ということのはずだ。誤っていたら喜んでシャッポを脱ぐが。
 身体の小さい日本選手でも、得意の技術とスピードの他に、ボール奪取が可能な身体ができないと現代サッカーの強豪チームでは使い物にならないのである。初めてドイツに行った長谷部が、マガトの軍隊式トレーニングにどれだけ耐えたことか! 「日課が終わると、家に帰ってバタンキュー」、長谷部が当時1年を振り返った言葉である。長友はあんなに小さくても大男に一歩も譲らない体幹の強さがあるから出ていられる。学生時代から身体作りをしてきたのは有名な話である。重心の低い強い体幹で当たれば、大男などはすぐにふらつかせられる「舞の海」流理屈だ。大相撲の小男は、潜ることに活路を見いだす。ただ、強い体幹がなければ潜れないのだ。
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アギーレジャパン(4) 「勝つ厳しさを要求」   文科系

2014年09月12日 08時26分38秒 | Weblog
 チーム作りで大事なことは当然、標記のことだろう。最近アギーレと岡崎が同じこのことを語っていたのを読んだ。ただ、相手が居ることだから、それぞれの相手との関係でチーム構想、選手選定は全く変わってくる。対戦相手比較でチームの長所を伸ばし、短所を消す、そうできる戦術ということだろうが、どのレベル、性格の闘いかということでまた全く違ったやり方になる。国代表なら長期間を要する複雑な戦術は取れず、「世界比較で優れていると見える個」の選定が大事になろう。CL決勝戦を目指すようなチームは「競争相手クラブ比較で」世界最高レベルの監督得意のチーム戦術と選手とを取り入れて鍛え、臨むはずだ。そこで日本代表はと、アギーレの立場に立って、改めて考えてみた。

①世界比較の日本の全体的長所は、スピードのある攻撃的中盤。最近はこれに次いで、同じく技術とスピードタイプのFWも台頭してきた。サッカー強国ドイツで、岡崎と大迫は今年も大活躍するだろうし、そこからさらに腕ならぬ脚を伸ばし続けることだろう。スピードとスマートさタイプの守備的中盤も長谷部、細貝に見るようにドイツで活躍できているし、内田、長友も同タイプの世界水準のSBと言える。

②問題は当たり弱いこと、特にそこから1対1にも弱いCBだ。強国レギュラーに唯一近い吉田でさえが、確固たるレギュラーとは言えないのがその証拠となろう。これを伸ばすことが最大課題だが、当面は全体でここをどうカバーするかということ、これがアギーレジャパンでも最大の課題になる。岡田武史は、攻撃の人数を割いてそこにキープできる本田を入れ、その分アンカー(阿部)を増やして433布陣で対処した。ザックは、コンパクトな(全員攻撃)全員守備戦術で攻勢的に勝とうとしたが、最後まで前後陣間が間延びする時も多くて、敵カウンターに弱いという癖が直せなかった。

③こうして、アギーレが守備選手2人とFW1人を中盤3人に選んだウルグァイ戦は、必然だったとも言える。守備を固めて、その分繋ぐというよりも後ろからのフィードで得点しようという作戦だろう。岡田以上の守備重視から「出発してみた」ということではないか。かと言って、ザック型全員守備もザック以上に厳しく求め、見ているはずである。具体的に個々人に要求してはいなくとも、チーム全体に「ある形」を要求した上で個々人がどう出るかを見るというスタイルと報道されているから。そこで個人の責任感を試験しているわけであって、賢いやり方と思う。

 かって日本にいなかったような、相手との関係を勝ち負け目指してすっきりとスマート過ぎる印象の代表監督が来たもので、こりゃ目が離せないなというのが楽しみな実感である。各選手個人の責任領域で厳しくかつ積極的にプレーできて、なおかつ他人の領域も積極的にカバーするような岡崎のようなタイプが非常に重用されることになるだろう。従来のチーム戦術とか構えの型というよりも、失点得点を巡って選手としての個人(の厳しさ)を徹底観察して厳選していくようなタイプといったらよいだろうか。そう、得点を挙げ、失点を防ぐのは何よりも選手たち個人(の厳しい姿勢)なのだから。日本に合った戦術提起と指導は選手たちを吟味した後の話ということなのだろう。先ず初めの2ゲームは最も弱い守備において岡田以上にガチガチの2人守備的ボランチから入ってみた。そして2ゲーム目は、中盤3人の(FW選手)田中を、ゲームを作る中盤柴崎に替えてみた。そう考えれば全てが分かるような気がするのである。

 なお、監督や選手の言葉については、世間一般の言葉などとは違って弁解的な物か否かなどすぐに分かることだ。世間の通常の言葉とは違ってその人間の行為、プレーなどが全て見えているのであるから、その事実見えたプレーと関連した言葉を、評論者が上げてくるだけのことである。行為が全て見えて、その前後に言葉があるということなのだから。こんな世界、社会は通常ではあり得ないものである。
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琉球日報より       らくせき

2014年09月11日 10時13分21秒 | Weblog
辺野古の海が荒れている。名護市辺野古への新基地建設をめぐり、海上で警備活動に当たる海上保安庁の暴力行為や暴言が横行している。抗議行動する市民らの首をつかむなどして、これまでに少なくとも3人がけがを負った。ネット上や辺野古で抗議行動を続ける市民からは「国家権力の暴走」「海上保安庁による犯罪」などと批判が相次いでいる。市民の怒りは頂点に達している。

菅さんの過去の問題発言とはうらはらに現場では海上保安庁が県民に暴力的な対応を。
安倍政権の暴力的な体質では?

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新聞の片隅に載ったニュースから(166)    大西五郎

2014年09月10日 19時24分59秒 | Weblog
高市総務相極右代表と写真 稲田氏、西田氏も「知らなかった」(14.9.10 中日新聞)
第二次安倍改造内閣で総務相に就任した高市早苗衆院議員や自民党の稲田朋美政調会長ら国会議員三人が、極右団体代表の男性と議員会館で会い、ツーショットで撮った写真が団体のホームページに一時公開されていたことが分かった。議員側は「男性の人物像は知らなかった」と説明した。
団体は「国家社会主義日本労働党」で、ホームページにはナチス・ドイツの象徴「かぎ十字」やこれに似たマークを数多く掲載。英紙ガーディアン(電子版)など海外メディアも報道しており、国際的に波紋が広がる可能性がある。当該のページは既に削除されている。
高市氏の事務所によると、男性と会ったのは三年以上前で、極右団体の代表とは知らなかった。雑誌のインタビュアーの補佐として議員会館を訪れ、インタビュー後に「一緒に写真を撮りたい」と云われたとしている。
稲田衆院議員の事務所は「雑誌取材の同行者として会い、その際、撮影に応じたとみられる。素性や思想は把握しておらず、それ以後関係もない」と釈明した。
ガーディアンは「ネオナチとの写真、安倍晋三首相の頭痛の種に」と題する記事で、内閣改造の目玉人事である女性閣僚の高市氏や、稲田氏が団体代表と一緒に写真に納まったことを批判的に伝えた。
自民党の西田昌司参院議員との写真も掲載。事務所は「2011年8月31日に取材を受けた。『ライター山田』と名乗っていた。ネオナチの話は一言もしていなかった」と説明し、「彼の思想に賛同して会ったわけではない」と弁解した。
共同通信は団体に取材を申し込んだが、九日夜時点で回答はなかった。
団体のホームページには「東亜新秩序建設」「わが人種の優秀性を主張する」「攘夷すなわち民族浄化を推進しなければならない」との表現もあった。
□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□
高市氏も稲田氏も雑誌の取材の同行者(高市氏によるとインタビユアーの補佐)に頼まれて一緒に写真を撮ったという説明です。その雑誌の名前は明らかにされていませんが、極右組織の代表が同行したということは、その雑誌が右翼系の雑誌だったと思われます。お二人とも日本会議議員懇談会の会員ですが、日本会議は、男系による皇室の継承、学校教科書における「自虐的」「反国家的」記述の是正、靖国神社に代わる無宗教の国立追悼施設の建設反対、選択性夫婦別姓法反対、ジェンダーフリー運動反対などを唱えています。お二人は右翼系の雑誌と波長が合って、同行者の求めに応じて一緒に写真をとることに疑問を抱かなかったのではないでしょうか。
一緒に写真を撮った男性が代表を務める団体は「東亜新秩序建設」「わが人種の優秀性を主張する」「攘夷すなわち民族浄化を推進」などナチスばりの主張を掲げています。ドイツでは国民がナチスに全権を委ねてしまった反省から、憲法(ドイツ連邦共和国基本法)に「民主的な憲法秩序を否定する主義主張や政党は禁止」されており、「国民は自由主義・民主主義を擁護する義務がある」と規定しています。日本ではA級戦犯が靖国神社に祀られていたり、その神社を首相が参拝するなど、戦前の反省がドイツほど徹底されていませんが、安倍内閣の歴史認識のあやふやさがこの問題にも現れています。
                                         大西 五郎
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アギーレジャパン(3) ザックよりも日本向き監督 文科系

2014年09月10日 06時47分20秒 | 文芸作品
 ベネズエラ戦、細かい資料を見なければ分からない部分もあるが、誰でも完全な勝ちゲームと言うだろう。結果が、常にリードして主導権を取った2対2なのだから。相手方一つ目のペナルティーキック得点は水本が防ぐ余地もあったけど、それも含めてまーミスがらみ。2失点目は、誰が観てもGK川島のミスだろう。対して日本先行の2得点は、いずれもラストパスに岡崎が絡み期待の新人が決めたきれいなものだった。キープ率は54対46ほど。シュート数は13で同じ。以前の代表よりも密集・距離間が良い潰しが効いていて繋がれて崩された場面は少なく、ミス以外はまー安心してみていられた。なによりも、ザックジャパンによくあった間延びが見られなかったというのが、この2ゲームの最大の特徴と言いたい。

 この監督は、こんなことを強調してきたと聞いているが、なるほどと実感するのである。
①高い布陣でも低い布陣でも、とにかく、DFラインを上げろ。
②そういうコンパクト布陣でボールに激しく行かない選手は、使わない。
③この①②というコンパクト布陣のために、ボールを持っていない選手がその都度どこに走り、動くかを見ているぞ。
しかりしこうして、ウルグァイ戦などは、ボール奪取以外は考えていないような布陣だったとさえ思う。なんせ、3人しかいない中盤にパサーがいないのだから。この監督にとっては、日本のコンパクト防御、つまりボール奪取がそれほど不安だったということだろうか。
 そして、攻撃の方はと言えば、まだ本格的な練習はこれからと観た。カウンターか繋ぎ攻撃かも、まだはっきりとしていない。これは、第一戦目の後に岡崎が証言していることである。カウンターか繋ぎかと言うよりもむしろ、もっと臨機応変な攻めを求めているのではないか。DFからウイングや上がったSBやへのパス。皆川、大迫の落としを狙った縦に速いパス。ベネズエラ戦後半には速い繋ぎ攻撃もあった。臨機応変の攻めと言えば今では、世界有名チームからも一例を挙げることができる。ドルトムントはカウンターのチームと言ってもショートカウンターだし、縦への速いショートパスも繋ぎも上手いのである。

 さらにこの2ゲームは、岡崎、本田、長友、吉田(、大迫)という中心選手の中に、武藤、柴崎、皆川らが割って入ってきたゲームとも言える。僕はそう思った。森岡をもう少し観たい気もしたけど、アギーレは守備布陣作りへの常時参加も含めた潰しが普通以上にできない選手は使わないのだと観た。他にどんな長所があったとしても。日本の場合、それならそれでいいと僕は思う。

 なお、アギーレはザックよりも要求に厳格であると見た。ザックは「僕はこうやれと言うけど、選手が違ったやり方を取るならそれはそれでリスペクトする」とやって先発選手などを固定していた。アギーレは守備布陣に参加して、その都度の自分の領域で責任をちょっとでも曖昧にする選手は使わないはずだ。アギーレジャパンがザックのように間延びすることはないだろうと思うゆえんである。ポジションやパス回しなどは余り口うるさく言わず、自分で考えろと突き放して観察するタイプらしいが、これも日本人にあったやり方という気がする。それでいて、踏み外した選手は厳しく切るのだろう。


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ベネズエラ戦                         1970

2014年09月10日 06時47分20秒 | Weblog
昨夜は観戦しながら書いたが、改めて、気になった問題点を挙げてみる。
①先ずはシステムに由来する問題。
最も目についたのは細貝のプレーエリアと機動力。
433の中盤を守備的MFの選手が任された場合は、チリやブラジル、ドイツのケディラ等のようにその選手は相手CBまで前プレを掛け、向こうに展開されたら今度は自陣バイタル埋めるぐらいの機動力が無いとこのシステムは成立しなくなる。
それプラスボールを奪取後の展開力が要求されるわけだ。
そして残念ながら細貝はこうした条件を満たす機動力が無い。無いから前半のように中盤が蹂躙されてしまう。
相手がドイツならばしょうがないが、ベネズエラだからね。
戻りが遅い中盤サイドでゲームを創られる、バイタルまで運ばれる。この繰り返しになった。
攻撃力のある相手なら前半で3点はやられていた。
②個の問題。
W杯のときもさんざんやったが、個のレベルの低さが悲しい。
DFだよ。今野もW杯コロンビア戦でやってくれたが、あのヤバイ抜かれちゃったズサ~は止めさせないとダメよ。
世界のまともなリーグであんなプレーが日常的お目にかかれるのはJリーグだけ。
DFに関しては幼稚園レベルのプレーをバイタルで繰り出す。
これはもうだれが監督という問題ではない、只々直すべき問題。
だから、一度ああいうプレーで相手得点をアシストしたDFは召集しない、クラブでああいうプレーをしなくなってから、そして一定水準のレベルに上がってから次の召集を考えるということにした方がいい。放置すれば必ずまたやる。
流石にアギーレもレベルの低さには驚いたと思う。
この2点が先ずは問題点。
柴崎も後半は良かったが前半は、パスの受け方、ポジショニングが悪く殆ど消えていた。
433で柴崎のポジションと役割ならばドイツのクロースの動きと被るんだがパス受けはクロースのように相手MFの間に入り間受けを多用しないとサイドをチョロチョロで終わる。
細貝と比較、又、遠藤と比較しても機動力は圧倒的に勝るのだからパスの受け方を修正すれば十分機能する。
それ以外の選手はとにかく機能しないシステムで窮屈な動きが目立ったが本田を始め長友、岡崎等も柴崎のパス受け次第で流動性が良くなるので次回以降もう少しスムーズになるだろう。
森重は中盤のアンカーからは解放して欲しいな。というよりも、細貝の機動力不足にかなり影響されてるな。
最後に川島。
無理。
アギーレはよキーパーJで探せw
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アギーレジャパン(2) 岡崎の戦評からベネズエラ戦考  文科系

2014年09月09日 03時06分53秒 | 文芸作品
 フットボールチャンネルに岡崎慎司のウルグァイ戦評が載っていた。ちょっと我が意を得たりと感じたし、豊富な苦労、経験に裏打ちされた含蓄ある言葉ばかりとも読ませてもらった。今日のベネズエラ戦は勝って欲しい。ウルグァイ戦では居なかった中盤パサーとして、誰もが待望してきた鹿島・柴崎岳が先発で入るはずだ。彼の手練のパスを見たいし、そのカウンター・ショートパスからシュートが決まって勝ったら、最高だろう。以下のように、岡崎もショートカウンターに現チームの勝機を見いだしているようだ。柴崎岳は、ちょっとものが違うと識者たちが語ってきたのだが、どうだろうか。20歳で代表に入り、すぐに全体に指図し始めてこれをがらりと変えたヒデの再来のようには、行かないものだろうか。

『 FW岡崎慎司(マインツ)は、5日のウルグアイ戦を振り返り、「ショートカウンターは出来ると感じた。取ったあとに速い攻撃をすれば最大のチャンスになる」としながらも「でも、それ以外は難しい」とまだまだ攻撃のバリエーションは足りていないことを明かした。

 また、アギーレ監督のサッカーは多くの運動量が求められるが「やり続ければ癖になる。今までは勝ちたいと思ったらいきなりそうなるからペース配分も出来ないし、どうやって守ったら良いかも分からなくなる。慣れれば余裕を持った状態で精神的な疲れを感じずにやれる」と語った。

 そして、ザッケローニ前監督の下では“自分たちのサッカーを表現すること”を重視していたが「必死になって勝ちをつかみ取る事が大事。良いサッカーよりも勝つことが第一」と、親善試合から全ての試合に勝ちにいくことの重要性を語った。

 さらに、「(パスサッカーかカウンターか)勝ちにいく上でのポイントが日本は分からない。それは真剣勝負をやって見つけていくしかないし、攻撃も守備も皆が全てをやって、その中でストロングポイントを出せなければ世界には追いつけない」と目指すべきスタイルを見つけ出すことの難しさを述べた。 』


そう、本田がこだわってきたようにボールを繋ぎ尽くさなくても、ヒデのようなパス1本で点が入る時は入るのだ。そういうパスが出せるような良い位置でのボール奪取も、コンパクト・距離感を前提として常に激しくボールを狙い続けるチームには起こりうるのだし。岡崎のこの言葉は本当に実感がこもって説得力がある。
『(パスサッカーかカウンターか)勝ちにいく上でのポイントが日本は分からない。それは真剣勝負をやって見つけていくしかないし』
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「よたよたランナーの手記」(65) ちょっと極楽ラン  文科系

2014年09月08日 12時36分25秒 | 文芸作品
 8月20日に、アキレス腱痛が起こった5月以来初めての1時間走をやって、8キロまで行った。その日の疲労は激しかったが、その後の1時間走だけを取り出せば、こんなふうだ。9月1日、1時間で8キロ。4日、1時間で8.5キロ。そして6日には、8.3キロである。まだ多少の無理はしているが、8月20日の5月以来初1時間走が、やっと普通になった感じである。

 この1時間走(マシンの利用規程で、30分×2回になる)をこれからは、8.6キロ、8.7キロと、0.1キロずつ上げていく積もりでいたのだが、6日に続く7日にもう、5月怪我以来の8.6キロに達した。それには、僕にとってこんな大きな意味がある。

①まず、2日続きで1時間走っても、6日がこれくらいのスピードなら7日も全く疲れていないどころか、4ヶ月ぶりの走りができると分かったことだ。これからも、調子の良い日に0.1キロずつ、ゆっくりこつこつと上げていく積もりだが、1時間9.5キロ程度までは案外早く行くと思えた。
②64回でも書いた左脚古傷による左ストライドの狭さという不健全な走りを意識して修正した好影響も、意外に大きいと分かった。左脚が自分の普通のストライドよりも小さければ、スピードも上がらない理屈である。
③さらにその上で、両脚ストライドを今日よりも小さ目にすれば(同距離のピッチ数を今よりも増やせば)、もっと速く走れるということも分かっている。今はブランクによる筋力回復のためにストライドを敢えて無理に大きくして、9キロ時でも1分160歩ほどのピッチにしているからである。
④ただ、心拍数に斑があるから、これが落ち着いてこないと無理はできない。同じ9キロ時でも多い時が155ほどで、少ない時は146、7なのだが、この原因は分かっていない。身体、特に左脚の使い方が悪く、長いブランク以降の適正ピッチ数も未だ定まっていないからだと推察している。また、もう少し速く、2~3月には10分は続けられた時速11キロ辺りも取り入れるようにならないと、継続的高速心拍が安定しないということもあるだろう。とにかくまず、9キロ時、10キロ時の心拍数を安定させることである。それを第1の課題にしつつ、次の1時間8.7キロ以上を目指していく積もりでいる。なお、ラン再開以降の最長距離は3月15日の9.85キロである。

 5月のアキレス腱痛以降のブランク4ヶ月近くを相当に苦しんだ。が、その分いろんな事が学べて、そんな自信を背景にまだまだ走ることができると、今のランニング気分は言うならば極楽、良い眺めである。マシンの端に立って大きなストライドで前へ出して行く脚にふと目が行ったりすると、何か愛しいような気分にもなってくる。快走の後のウェートトレーニングがまた格別で、座位で腕を引き寄せるマシンなどは引き寄せてしばし微動もさせない意気込みでやっている。最近がそうなのだが、ランが好調な時ほどウエートにも力が入っている自分に気づく。

 転倒で左手首を痛めて控えていたロードレーサーも、そろそろまた遠出してみたい。今朝など涼しくなったこともあって、スポーツ気分もどんどん乗ってきた。
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