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新聞の片隅に載ったニュースから(169)    大西五郎

2014年09月23日 10時16分17秒 | Weblog
殺害の少年悼み40回目の墓前祭 覚王山日泰寺(甘粕事件)(14.9.22 中日新聞)

関東大震災直後の東京で、伯父の無政府主義者大杉栄らとともに、六歳で憲兵隊に殺害された
橘宗一少年を悼む墓前際が、千種区の覚王山日泰寺の墓地であった。
殺害事件は一九二三(大正十二)年九月十二日、震災の混乱に乗じて暴動が起きたというデマ
により、朝鮮人や社会運動家らが弾圧を受ける中、憲兵隊が大杉ら運動家を連行して殺害。教育を受けるため大杉に預けられていた宗一少年も巻き込まれた。主導した憲兵隊大尉の名を取って甘粕事件と呼ばれる。
墓碑は愛知県出身だった宗一少年の父親が建立。忘れられた時期もあったが、地元住民が偶然見つけてから、住民有志らが毎年墓前際を続けている。
四十回目の今回は遺族や住民、学識者ら五十人が参加。墓碑に手を合わせた。大阪教育大の田中ひかる教授(西洋史)が講演し、当時、殺害事件のニュースが広く海外に伝わり、無政府主義者らの活動が世界規模で結び付いていた研究結果を報告した。

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甘粕大尉は軍法会議にかけられましたが「大杉らアナーキストが大震災に乗じて政府を転覆しようとするのではないかと恐れ、排除しようとした」と供述しました。当時は軍と政府が事件の詳細や裁判の模様の報道に制限を加えたため、甘粕大尉ら一部憲兵隊員が起こした事件なのか、背後にもっと大きな力が働いているのか、真相を知ることはできませんでした。
関東大震災ではこの他にも社会主義者の川合義虎ら10人が亀戸警察署に逮捕され、殺された亀戸事件や労働活動家も不当に逮捕され、殺された事件も起きました。また「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだり、放火して回っている」というデマが流され、朝鮮人を捕まえて殺す事件もあちこちで起きました。当時朝鮮半島は日本の植民地にされていました。朝鮮半島から日本に渡ってきた人たちは貧しい生活を強いられていましたから、日本人は朝鮮の人たちを蔑視し、当時のことに人権という感覚がなかったことが背景にあって、このような事件が起きました。
これらの教訓に学ぶことなく、今また右翼団体が宣伝カーで平和運動などを罵倒し、在日朝鮮人の特権を許さぬ会(在特会)などが「朝鮮人は日本から出ていけ」などとヘイト・スピーチを行なっています。自民党が大勝した昨年7月の参議院選挙の最終日に安倍首相は東京・秋葉原駅前で演説会を行いましたが、旭日旗を掲げた若者が演説会場を埋めました。旭日旗は昔軍隊が進軍する先頭に掲げられた旗です。ドイツでもナチスが民族純化を唱えてユダヤ人を殺害・排除しましたが、日本でも「わが人種の優秀性を主張する」「攘夷すなわち民族浄化の推進」などとナチスばりの主張を掲げる国家社会主義労働者党も生まれています。(№166で高市総務相や稲田自民党政調会長がこの党の代表ら一緒に写真に納まっていたことを紹介しました。)
日本が「また来た道へ帰ってしまうのではないか」(№168 古賀元自民党幹事長)の言葉を真剣に受け取り、周りの人と話し合って、何をなすべきかを考えましょう。
                                             大西 五郎
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アギーレジャパン(8) 吉田麻也、闘い抜いてチームを2位へ  文科系

2014年09月23日 04時32分27秒 | スポーツ
 吉田麻也が心身の総力を振り絞るようにして闘っている。ベルギーやルーマニアなどの国代表である同僚CB4人を相手に。日本の守備というと、やはりまず麻也。頑張って伸びて欲しい。往時オランダ代表の名DFだった監督クーマンが良い監督でもあるのだし、学べる物は凄いはずだ。
 以下に紹介するのは、サッカーマガジン・ゾーン・ウェブ22日分からの抜粋。この記事がなかなか良くできていて、20日の対スウォンジー戦場面いくつかを是非ご紹介したいと思い立った。このゲーム、吉田の闘いもあって1対0と切り抜け、チームは2位になった。


『 そんな、あきれるほどまとまった「BOO!」という怒号の中、麻也の顔はきりっと引き締まっていた。そしてその動きからは“この野郎、ブーイングがなんだ!”というばかりの、激しい気持ちがにじみ出ていた。

 この日、吉田麻也にブーイングが集中したのは、日本代表DFが昨季のスウォンジー得点王ボニとマッチアップしたことが原因だった。
 昨季34試合で17得点を記録したコートジボワール代表FWは、アフリカ人らしい俊敏さと強さを持つ、DFにとっては本当に手がかかるタイプのストライカーだ。
 しかし麻也はこの厄介なFWに堂々と立ち回り、結果的にボニを前半39分という、そこで相手を10人にすれば圧倒的有利となる時間帯で、累積退場に追い込んでしまった。

 まずは前半19分のプレー。味方のクリアボールに反応して、ボニが猛然とこの浮き球に突っ込んでくる。スローを見ると、この時のボニは雄叫びまで上げていた。
 そのボールの反対側には麻也がいた。速くてでかいアフリカ人の突進にも目もくれず、いち早くボールの落下点に達して頭でクリアした。ところが勢い余ったボニの体当たりを横っ腹に受けてしまう。ここで1枚目のイエローが出た。
 2枚目のイエローにつながるプレーはその20分後に起こった。中盤に飛び込んでルーズボールをキープした吉田に、ボニが後方から猛然とタックルすると、足首を引っ掛けられて日本代表DFがもんどりうって倒れ込んだ。
 すでにイエローカードを受け取っていたボニの反則で、スウォンジー・サポーターの怒声が倒れた吉田に集中する中、主審は当然といった態度でコートジボワール代表FWに2枚目のイエローカードを掲げ、続いてレッドカードを見せた。

 麻也自身も前半31分にイエローを受けていた。相手のウインガー、ダイヤーの危険タックルの直後、主審に「カードを出せ」と右手をふるジェスチャーをして受けた警告だった。
 ダイヤーの反則に対してレフリーにカードを要求し、味方のエースとマッチアップして沈黙させたあげく、退場に追い込んだ。こうした3枚のイエローにからむ一連の流れで、サウサンプトンの3番をつけたセンターバックは、この試合でスウォンジー・サポーターにとって最大の悪役になった。』

 さて、写真を見るとひげ面で、顔も急に無骨になったような。そう、これでなくっちゃ『雄叫びまで上げて』激突してくるボニに対する仁王立ちマッチアップなどはできないよ。彼が好きそうな優男スタイルは友だちの内田篤人のもの。内田はあの顔で激しいというミスマッチが殊に良いのであって、代表CBの顔である吉田にはやめて欲しいな。ちなみに、この内田が又1対1(ドイツでは”二人の闘い”勝率も選手一人一人の数字を発表している)が非常に強いのだ。ドイツSB全員の中で昨年度確か2位?とか。身体で当たることこそすくないが、前に行かせない、足を出してこぼれ球にして味方に取らせる、シュートならブロックする、あるいはバックパスに逃げさせたりするのである。
コメント (4)
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