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ファシズムへの一里塚「朝日への罵倒」  文科系

2014年09月04日 13時15分23秒 | 国内政治・経済・社会問題
 週刊誌などが展開している朝日新聞への罵倒が目に余る。きっかけは慰安婦強制の一事例が嘘だったことや、関連して池上連載拒否を巡るトラブルやなどといろいろあったが、今やこんな事例一つずつはどこかに吹っ飛んでいき、過去に遡った失態批判・罵倒のオンパレードという感を呈してきた。まるで、潰さずにはおかないという勢いであり、こうした雰囲気にはファッショへの危惧を感じざるをえない。攻撃の口調も、罵倒を通り越して、恫喝に近いものも多いのである。週刊新潮の広告には。こんな見出しまであった。
『私と日本人を貶めてきた「朝日新聞」に告ぐ!「歴史」というリングの上で「真実」の拳を受けよ! 作家百田尚樹』
 僕は近年朝日新聞購読をやめたばかり、この新聞が好きではない。が、慰安婦強制問題一つとっても(虚報問題は別にしてのことであるが)昨日こんなコメントを書いたばかりで、この問題への朝日の基本的スタンスをば以下のように支持する者である。以下のように、強制はあったに決まっているのだ。

『 強制性? (文科系)2014-09-03 12:08:17
 たった一つの「強制連行」証言が嘘だったということで、これだけの大騒ぎ。この一つで、背後に凄く大きい世論工作勢力というものが、うかがわれる思いだ。
①ティーンの少女を女衒が連れて行く時、行く先で嘘をついた場合も無数にあったろう。
②連れて行った先で逃げられないように強制閉じ込めが軍隊の制度、体制として存在した。
③朝鮮に対して、江華島事件いらい70年にもわたって戦争を挑み、征服して、疲弊させ、搾取してきた。そこから、「娘売ります」を無数に作ったという日本側の罪もあるはずだ。これに関連して1929年、世界大恐慌時代を経ているということも忘れてはならないと思う。
 こうして、「強制はなかった」などとは、40年かかって征服した国が征服された国に対して口が裂けても言うべきではないのである。人として相手の立場に想像力がなさ過ぎるという意味でガサツだし、知識も総合判断力もなさ過ぎる。このことは相手が相手だけに、何度でもいうつもりだ。』

 こんなふうに日本最大の新聞の一つが右翼マスコミの総攻撃に遭っている時、リベラルや左翼は決して黙っているべきではない。リーマンショック以来庶民にとっては世界恐慌とも言える時代であって、経済の軍事化も伴ったきな臭さが世界に充ち充ちている時だ。こんな全般的情勢においてこの罵倒を黙過して通してしまえば、ここの一点突破が全面ファシズムにつながっていくのは必然と考える。つまり、戦前の京大俳句事件のように、リベラルがものも言えなくなる時が来るはずだ。その戦前は左翼からリベラルへと治安維持法による攻撃目標が広げられていったが、「民主主義」を建て前とする現在では「リベラル(と見られているものを含む)」を押しつぶせば、他はどうとでもなるというやりかたではないか。例えば、中日新聞、東京新聞のフクシマや立憲主義、解釈改憲へのスタンスを攻撃し、これらの論調を外からねじ曲げることだって可能となろう。
 朝日新聞への総攻撃を完遂させてはならない。
コメント (10)
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