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アギーレジャパン(4) 「勝つ厳しさを要求」   文科系

2014年09月12日 08時26分38秒 | Weblog
 チーム作りで大事なことは当然、標記のことだろう。最近アギーレと岡崎が同じこのことを語っていたのを読んだ。ただ、相手が居ることだから、それぞれの相手との関係でチーム構想、選手選定は全く変わってくる。対戦相手比較でチームの長所を伸ばし、短所を消す、そうできる戦術ということだろうが、どのレベル、性格の闘いかということでまた全く違ったやり方になる。国代表なら長期間を要する複雑な戦術は取れず、「世界比較で優れていると見える個」の選定が大事になろう。CL決勝戦を目指すようなチームは「競争相手クラブ比較で」世界最高レベルの監督得意のチーム戦術と選手とを取り入れて鍛え、臨むはずだ。そこで日本代表はと、アギーレの立場に立って、改めて考えてみた。

①世界比較の日本の全体的長所は、スピードのある攻撃的中盤。最近はこれに次いで、同じく技術とスピードタイプのFWも台頭してきた。サッカー強国ドイツで、岡崎と大迫は今年も大活躍するだろうし、そこからさらに腕ならぬ脚を伸ばし続けることだろう。スピードとスマートさタイプの守備的中盤も長谷部、細貝に見るようにドイツで活躍できているし、内田、長友も同タイプの世界水準のSBと言える。

②問題は当たり弱いこと、特にそこから1対1にも弱いCBだ。強国レギュラーに唯一近い吉田でさえが、確固たるレギュラーとは言えないのがその証拠となろう。これを伸ばすことが最大課題だが、当面は全体でここをどうカバーするかということ、これがアギーレジャパンでも最大の課題になる。岡田武史は、攻撃の人数を割いてそこにキープできる本田を入れ、その分アンカー(阿部)を増やして433布陣で対処した。ザックは、コンパクトな(全員攻撃)全員守備戦術で攻勢的に勝とうとしたが、最後まで前後陣間が間延びする時も多くて、敵カウンターに弱いという癖が直せなかった。

③こうして、アギーレが守備選手2人とFW1人を中盤3人に選んだウルグァイ戦は、必然だったとも言える。守備を固めて、その分繋ぐというよりも後ろからのフィードで得点しようという作戦だろう。岡田以上の守備重視から「出発してみた」ということではないか。かと言って、ザック型全員守備もザック以上に厳しく求め、見ているはずである。具体的に個々人に要求してはいなくとも、チーム全体に「ある形」を要求した上で個々人がどう出るかを見るというスタイルと報道されているから。そこで個人の責任感を試験しているわけであって、賢いやり方と思う。

 かって日本にいなかったような、相手との関係を勝ち負け目指してすっきりとスマート過ぎる印象の代表監督が来たもので、こりゃ目が離せないなというのが楽しみな実感である。各選手個人の責任領域で厳しくかつ積極的にプレーできて、なおかつ他人の領域も積極的にカバーするような岡崎のようなタイプが非常に重用されることになるだろう。従来のチーム戦術とか構えの型というよりも、失点得点を巡って選手としての個人(の厳しさ)を徹底観察して厳選していくようなタイプといったらよいだろうか。そう、得点を挙げ、失点を防ぐのは何よりも選手たち個人(の厳しい姿勢)なのだから。日本に合った戦術提起と指導は選手たちを吟味した後の話ということなのだろう。先ず初めの2ゲームは最も弱い守備において岡田以上にガチガチの2人守備的ボランチから入ってみた。そして2ゲーム目は、中盤3人の(FW選手)田中を、ゲームを作る中盤柴崎に替えてみた。そう考えれば全てが分かるような気がするのである。

 なお、監督や選手の言葉については、世間一般の言葉などとは違って弁解的な物か否かなどすぐに分かることだ。世間の通常の言葉とは違ってその人間の行為、プレーなどが全て見えているのであるから、その事実見えたプレーと関連した言葉を、評論者が上げてくるだけのことである。行為が全て見えて、その前後に言葉があるということなのだから。こんな世界、社会は通常ではあり得ないものである。
コメント (9)
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