花いちもんめ K・Kさんの作品です
保育園へのお手伝いに行っている時のこと。五歳の小柄なゆーちゃんが「遊んでくれないの」、メソメソ泣いていた。元気のいいさっちゃんは「だってさ、さっき遊んでやったじゃん」と、チラリと彼女を見てプンと膨れ面をした。「そうだよ、今度は私と遊ぶんだよねぇ」大柄で丸顔の、もう一人が脇から早口で口をはさむ。
そんなにいじ悪しないで、仲よく遊べないのかな…。言い返せないゆーちゃんが、はがゆい。でも、おとなしい子に強くなれを求めても無理だし、きつい子に優しくも難しい。
外遊びの時間になり、「花いちもんめ」をやることになった。これは、二組に分かれ、横一列に手をつなぎ向き合う。互いに歌いながら進み、相手から味方に入れたい子を相談して決める。「○○ちゃんが欲しい」と呼ぶ。その子はじゃんけんをする。負けた者は相手チームに入る。この遊びは人数が多い方が面白い。
一人でポツンとしていたゆーちゃんを「こい、こい」さっちゃんが手招いた。「あのさ、やる?」先程のことは忘れたように誘う。「うん」ゆーちゃんは声を弾ませて答える。でも、ゆーちゃんはなかなか指名されない。勝って嬉しい花いちもんめ…。歌は続く。
見ているうちに私は自分の子どものころを想い出した。私もまっ先に呼ばれる子ではなかった。いつも、なかなか選ばれなかったあの寂しさ。いつ呼ばれるかドキドキしていたのに…。
はるか彼方のことである。
保育園へのお手伝いに行っている時のこと。五歳の小柄なゆーちゃんが「遊んでくれないの」、メソメソ泣いていた。元気のいいさっちゃんは「だってさ、さっき遊んでやったじゃん」と、チラリと彼女を見てプンと膨れ面をした。「そうだよ、今度は私と遊ぶんだよねぇ」大柄で丸顔の、もう一人が脇から早口で口をはさむ。
そんなにいじ悪しないで、仲よく遊べないのかな…。言い返せないゆーちゃんが、はがゆい。でも、おとなしい子に強くなれを求めても無理だし、きつい子に優しくも難しい。
外遊びの時間になり、「花いちもんめ」をやることになった。これは、二組に分かれ、横一列に手をつなぎ向き合う。互いに歌いながら進み、相手から味方に入れたい子を相談して決める。「○○ちゃんが欲しい」と呼ぶ。その子はじゃんけんをする。負けた者は相手チームに入る。この遊びは人数が多い方が面白い。
一人でポツンとしていたゆーちゃんを「こい、こい」さっちゃんが手招いた。「あのさ、やる?」先程のことは忘れたように誘う。「うん」ゆーちゃんは声を弾ませて答える。でも、ゆーちゃんはなかなか指名されない。勝って嬉しい花いちもんめ…。歌は続く。
見ているうちに私は自分の子どものころを想い出した。私もまっ先に呼ばれる子ではなかった。いつも、なかなか選ばれなかったあの寂しさ。いつ呼ばれるかドキドキしていたのに…。
はるか彼方のことである。