九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ハリルジャパン(34) 岡崎が得点、チームは2位に! 文科系

2015年11月22日 02時24分07秒 | スポーツ
 世界で最も歴史の古いイングランドサッカーリーグで、一つの歴史的記録が塗り替えられた。10ゲーム連続得点というファンニステルローイのリーグ記録に並んだ選手が出たのである。21日のゲームにおける、岡崎所属のレスターの同僚ジェイミー・バーディーである。3対0で勝った最初の得点をあげた。ファンニステルローイの記録は2シーズンに渡って作ったものであって、1シーズンの10ゲーム連続得点は初のことである。それも、前年まではチーム最多得点とさえ言えない名もない28歳の選手だったのだから、驚異的なシンデレラストーリーである。

 そして、レスターシティーというこのチームも、2位に上がった。2位のアーセナルが負けたからである。もし今日早朝にマンチェスター・シティーが敗れれば、レスターは首位なのだが、この可能性は少ないだろう。
 そしてそして、さらにさらに、後半27分に入った岡崎が、38分にチーム3得点目を上げた。とうとうという感じである。その得点の様子は、
 右からMFマレズがドリブルで持ち込み、敵ゴール直前へライナー気味のショートクロス。これに岡崎がヘッドで合わせた・・・ように見えたが、ヘッドで落としたボールをその後に体で押し込んだのかも知れない。とにかくまたまた岡崎らしい、泥臭いゴールだった。
 まー嬉しかったこと!

 このレスター、とにかく滅多にない珍事だらけと言って良い。イングランド2部リーグ以下に過去の多くをさまよっていたチームなのである。一昨年だかに1部に上がって昨年はなんとか残留を決めたという、そんなチームが今年はずっと上位にいて、とうとう2位。そして、バーディーの10ゲーム連続得点というこの快挙である。今年入った岡崎の影響があることは間違いないのである。

 ずっと岡崎を見つめ続けてきた僕としては、今回は得点もしたことだし、舞い上がるほど嬉しい。
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随筆紹介 「花いちもんめ」   文科系

2015年11月21日 13時19分21秒 | 文芸作品
 花いちもんめ  K・Kさんの作品です

保育園へのお手伝いに行っている時のこと。五歳の小柄なゆーちゃんが「遊んでくれないの」、メソメソ泣いていた。元気のいいさっちゃんは「だってさ、さっき遊んでやったじゃん」と、チラリと彼女を見てプンと膨れ面をした。「そうだよ、今度は私と遊ぶんだよねぇ」大柄で丸顔の、もう一人が脇から早口で口をはさむ。
 そんなにいじ悪しないで、仲よく遊べないのかな…。言い返せないゆーちゃんが、はがゆい。でも、おとなしい子に強くなれを求めても無理だし、きつい子に優しくも難しい。

 外遊びの時間になり、「花いちもんめ」をやることになった。これは、二組に分かれ、横一列に手をつなぎ向き合う。互いに歌いながら進み、相手から味方に入れたい子を相談して決める。「○○ちゃんが欲しい」と呼ぶ。その子はじゃんけんをする。負けた者は相手チームに入る。この遊びは人数が多い方が面白い。
 一人でポツンとしていたゆーちゃんを「こい、こい」さっちゃんが手招いた。「あのさ、やる?」先程のことは忘れたように誘う。「うん」ゆーちゃんは声を弾ませて答える。でも、ゆーちゃんはなかなか指名されない。勝って嬉しい花いちもんめ…。歌は続く。

 見ているうちに私は自分の子どものころを想い出した。私もまっ先に呼ばれる子ではなかった。いつも、なかなか選ばれなかったあの寂しさ。いつ呼ばれるかドキドキしていたのに…。
はるか彼方のことである。
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IS戦争は第2段階へ   らくせき・愛知自民を落とそう

2015年11月21日 09時22分27秒 | Weblog
ロシアが報復爆撃を開始。イギリスも空爆に。
パリのテロで戦争は第2の段階に・・・

ISは大きな打撃を受けることになり、
新しいテロ戦術に依存さぜるを得なくなり
手薄な日本が標的になる危険性が高くなるのでは?
と、心配。

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朝鮮日報より  らくせき 愛知・自民をおとそう

2015年11月20日 15時22分40秒 | Weblog
韓国における男女格差の水準は世界115位で、カンボジアやネパールなどよりも低くランクされていることが分かった。


 「ダボス・フォーラム」などで知られる世界経済フォーラム(WEF、本部はスイスのジュネーブ)は19日(現地時間)、2015年度版の「世界男女平等指数」を発表したが、それによると韓国の指数は0.651で、調査対象となった世界145カ国の中で115位と非常に低かった。韓国よりも低かった国はカタール(122位)やイラン(141位)など中東諸国が多く、経済協力開発機構(OECD)加盟国で韓国よりも低かったのはトルコ(130位)だけだった。この指数は1に近くなるほど男女格差が小さいことを示し「経済活動の参加と機会」「教育」「政治的エンパワーメント」「健康と生存」の4分野の点数を合計して求められる。


 韓国で男女格差が最も大きい分野は経済(125位)だった。韓国における女性の平均所得は2万2263ドル(約274万円)で、4万ドル(約490万円)を記録した男性 のほぼ半分だった。教育は102位、政治も101位といずれも下位だ。政治に関しては韓国の大統領は女性だが、議員や閣僚に占める女性の割合はそれぞれ16%と6%でどちらも下位だ。健康と生存分野では79位だった。


 男女格差が小さい国はアイスランドやノルウェーなど北欧諸国が多かった。ちなみに1位となったアイスランドでは、女性の収入が男性の89%と非常に高く、また議員や閣僚も半分近くが女性で、その上女性の専門職従事者は男性の1.3倍と逆に多かった。この調査で開発途上国のルワンダが6位、フィリピンが7位に入ったことは注目を集めた。ルワンダは議会で女性議員の割合を一定以上とすることが定められており、フィリピンでは女性は男性よりも教育を受ける期間が長く、専門職従事者も男性より多かったという。

日本は?
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随筆紹介 「シニア」   文科系

2015年11月20日 13時12分09秒 | 文芸作品
  シニア   S・Yさんの作品です

 夫が町内の役員をやっているので、スポーツ親睦会の催しに私も時々参加させられる。今回はフランス発祥のペタンク(野球ボールぐらいのステンレスの玉を目標に向けて投げ、より近いものから得点する)で、一般の部・シニアなどと区別して成績を競う。

 定員調整のために頼まれて、今回初めて私はシニアの部での参加となった。日頃から運動神経はいい方だと自負している。事実、今まで参加した中でも成績は良かった。内心、シニアで出場することに物足りなさと不満を感じていた。
 やはり六十歳以上のシニア参加の中では、私は最も若い。さっさとお爺ちゃん、お婆ちゃんんたちとの試合を片付けて帰りたかった。
 結果はそのとおりになった。ただし惨敗である。一回戦でいとも簡単に、それも大差でお爺ちゃんたちに片付けられてしまったのだ。もう後がない。私は帰るだけである。舐めていた。人生の先輩を完全に舐めていた。少しばかり運動神経がよくて若いことに自信と奢りがあった自分が、まったくもって恥ずかしい。

 それにしても、シニアの方々の集中力はすごい。ただ投げるだけでなく、微妙なコントロールを各自がしっかりとやっている。グランドの砂の具合も読んでいる。
 時間にも気持ちにも余裕があるシニア世代は、普段からスポーツに勤しんでいる人が多いのだとか。試合などの勝負となると、みんな凛として勇ましい。恐るペしであった。
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ISのテロは「カミカゼ」?   らくせき・愛知自民を落とそう

2015年11月20日 09時00分07秒 | Weblog
よく自爆テロをカミカゼ特攻隊と同じという言説が
欧米から聞かれますが、どうでしょうか?
確かに、自爆という点でははカミカゼと同じです。
けれども、無差別に市民を標的にするところは、
原爆などの無差別爆撃と同じではありませんか・・・

欧米の無意識な差別意識が根底にあるのでは?



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随筆紹介  「孤 老」    文科系

2015年11月19日 10時05分41秒 | 文芸作品
 孤 老 (ころう)   S・Nさんの作品

 「うちにモヤシがあるけど、色が変わってしまったんだわ。食べても大丈夫だろうか」
 スーパーで野菜を選んでいると、突然、話かけられた。八十歳に近いだろうか、小柄で、どことなく五代目の故柳家小さんに似ている。以前からの知り合い、とでもいう口ぶり。
 こういう場合、なんて言えばいいのだろう。大丈夫、と言って腹をこわされてもいけない。やめておいた方がいいですよ と言ったほうが無難かな。とっさに、あれこれと考えていた。

「俺は一人暮らしだから、何を買っても余っちゃって困るんだわ」
 そうですか……。
 早く買い物をして帰りたい私は少しずつ歩を進めるが、小さんも、あれこれと話しながらついてくる。そして、私だけじゃ物足りないのか、近くにいた主婦にも話しかけた。今だ。私は、その主婦が相づちを打っている間に雲隠れ。
 スーパーで、お年寄りから話しかけられることが時々ある。駐輪場で、隣に停めた自転車の老女が、身の上話をしてきたこともある。楽しそうに話す顔は仏のようだが、名前も知らず、その場限りの他人に、なぜこういう話をするのだろう。
 一人暮らしのお年寄りが多い今、スーパーなど人が集まる所で人と話すことで、世間とつながっていると感じたいのだろうか。齢を重ねてきた柔和な顔の裏に、孤独な日常がちらついている気がした。
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こんなニュースも   らくせき・愛知自民を落とそう

2015年11月19日 10時02分57秒 | Weblog
朝日新聞が伝えたニュースです。

安倍晋三首相が韓国の朴槿恵(パククネ)大統領と今月2日に行った日韓首脳会談で、慰安婦問題を早期に妥結する条件として、ソウルの日本大使館前(現在建て替え工事中)に設置された慰安婦の被害を象徴する「少女像」の撤去を直接求めていたことが分かった。日本政府関係者が明らかにした。

 大使館前の少女像は、元慰安婦を支援する韓国の民間団体が2011年に設置した。日本政府はこれまでも、韓国政府に撤去を要請している。

 2日にソウルであった首脳会談で、首相と大統領は慰安婦問題の早期妥結を目指すことで一致。これまで続けていた外交当局の局長級協議などを加速することで合意した。日本政府関係者によると、首相は首脳会談の前半に行われた少人数会合の場で少女像の撤去を求めた。首相は、慰安婦問題は1965年の日韓請求権協定により、請求権に関する問題は解決済みとする従来の立場を強調。その上で、早期妥結には「慰安婦像の撤去が最低の条件だ」と伝えたという。
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琉球新報より  らくせき 愛知・自民を落とそう

2015年11月18日 09時16分57秒 | Weblog
「戦後70年 河野洋平が語る沖縄・アジアの未来」(主催・琉球新報社、日本国際貿易促進協会、特別協賛・かりゆしグループ)が17日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催された。約460人が聞き入った。名護市辺野古の新基地問題で「沖縄の人の意思は明確にある」と言明。「民主主義国たる日本で県知事の取り消しを一方的に是正しろと言うのは、どう考えても地方自治、民主主義を否定している」と安倍政権を批判した。

 「日本の安全を考えれば基地は必要という意見があるかもしれない」としつつ「危機があるとすれば、それを軟化、解決するためにどれだけ外交努力をしただろうか」と指摘した。来年予定の日中韓の首脳会談について「ぜひ沖縄でやってほしい。基地を担うのではなく、平和のための話し合いの場を提供することが、長く耐えてきた沖縄の役割ではないか」と訴えた。
 続いて元沖縄県副知事の比嘉幹郎氏と前県商工会連合会会長の照屋義実氏を交えて質疑。河野氏は「国に沖縄の思いを認めさせるには、迂遠(うえん)のようだが、民意を見せつけること、民意を揺るがないようにすることが大事だ」と述べて「オール沖縄」の運動を激励した。






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「憎しみの連鎖」、911とテロと   文科系

2015年11月18日 07時02分09秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 17日に書いたコメント二つをエントリーにすることにしました。この問題における現在の僕の立ち位置というものにもなりますから。以下、より分かりやすいようにという目的で、若干の手直しはしました。

【 討論の前提として (文科系)2015-11-17 16:30:30
 今後の実りある討論の前提として、僕としての要チェック点いくつかを上げておきます。この超難問を僕はこのように取り組んでいきますので、よろしく。
①テロは悪いに決まっている。それと同じように、嘘の理由で始まったイラク戦争も悪いに決まっている。ただ、この「悪い」は人によって言い方が換わってくる。例えば「不幸なこと」という表現に。
 テロに対して、普通のイスラム教徒にはこの形容を使う人も多いだろう。西欧ではイラク戦争をこう表現する人も多いだろう。

②さて、①の双方が、ここまでの憎しみの連鎖、悪循環の結果だから問題が難しくなるのだろう。どちらがこの悪循環をスタートさせて、どちらがより悪かったかというような「鶏と卵」とか、「相手のこの特徴こそ絶対的な悪の源」などという話になってしまう。911から論を始めるのも、アフガン戦争から始めることも出来はしないし、この世には絶対的な悪など誰しもそうそう観たことはないはずだ。
 これと同じように、相手の何か一つの特徴を挙げて、一方だけが決定的に悪い等という論議では、到底事は納まらないだろう。双方に、膨大な犠牲と憎しみが積もり積もってきた現在なのだから。
 ただ、この悪循環に関わる歴史的諸要素、事件を出来るだけ多く観ておくのは、意義のあることと考える。

③・米のイスラエル支援の歴史的諸事件。
・冷戦時代のアフガンをめぐるロシアの侵略とアメリカによるイスラム教徒の利用・活用。具体的にはアルカイダの育成や軍事支援。ビン・ラディンはここで育ったはずだ。
・イランの民主化や、対イラン崩壊工作でアメリカなどがフセインを育成したこと。
・フセインのクウエート侵略と、湾岸戦争。
・911やその前後のテロの数々。
・アフガン、イラクと二つの戦争とシリア内乱工作。
・そして、イスラム国。

④最後にこれだけは今、応えておきたいといういくつかを。
 まず、こういう悪循環一切をこんな風にだけ切って捨てるのは、一方的すぎて、到底賛成できません。
『自由主義を敵とし彼らの価値観以外は認めない(から、簡単に、かつ永久に、奴らはテロを起こし続けるのだ)』
 ただ、70さんのこの言葉は、救いになったと申し上げておきます。こういう超難問の中での一つの光明のように。
『貧困撲滅もテロ解消の決定打にはならないと思う。空爆もそうだが。10回起こるテロを2~3回に減らすことは出来るかもしれない』

 まー、以上のような思いで、17日中日新聞主張を紹介したというところです。】


【 追加です (文科系)2015-11-17 19:23:35
 上記③に、もう一つ追加することがありました。西欧のマスコミのことです。マスコミ・テーマはと言えば、上のような憎しみの連鎖、悪循環であるものを観ているにもかかわらず、英米の視点がほとんどでしょう。例えば以下の事などを、今回のパリ・テロに関わって西欧のどれだけの人々が連想したことでしょうか。
 イラク戦争直前における、ありもしない大量破壊兵器への西欧のあの熱狂。これに至るまでの、イスラエルがアラブに行った一方的暴力へのアメリカの熱烈黙認・看過・支援。民主化イランへの数々の破壊工作。アフガンにおけるアルカイダの武装化と訓練。などなどを連想した人は先ずいないはずです。
 対するに、イスラム諸国では、パリ・テロから、むしろこれらのことをこそ連想したはずです。

 米国中心の世論工作がどれだけ作為的かつ大々的あったかということでしょう。1月のシャルリエブドにしても、今回のテロにしても「これほどに残忍で、向こうが悪い」の一色です。それも、イスラム諸国からこれを観れば暴力的とさえ見えるはずの酷さ、規模の大宣伝です。
 イラク戦争もこういう熱狂によって熱烈支持されたということをこそ、こんな時にはいつも思い起こすべきではないでしょうか。】
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「9・11からパリ・テロへ」    文科系

2015年11月17日 00時28分23秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
  昨日11月16日の中日新聞朝刊は、社説「9・11からパリ・テロへ」を掲げた。
 パリ・テロを論じても他の全国紙とはかなり違った内容になっていると読んだので、ここに抜粋を書いてみる。以下が、この記事の書き出しと、末尾の締めの言葉である。

9・11テロのあった日、アラブ・イスラム世界の一大中心都市エジプトのカイロはどうだったか。電話で中産階級の知人に聞くとこうでした。
 <街路は喜びにわいている。アメリカに一撃をくれてやったということだ。アメリカはイスラエルを助けパレスチナ人を苦しめている。鬱憤(うっぷん)が晴れたということさ>
 アメリカの悲嘆と怒り、欧米社会のテロ非難とは裏腹にアラブ・イスラム世界の網の目のような無数の街路は暗い歓喜に満たされていたようなのです。
 欧米で憎まれるテロは、世界を異にすれば聖戦という美名で呼ばれることは、それが間違っていようがいまいが、動かせぬ事実でもあるのです。
 アメリカはテロに対しいくつもの行動をとりました。
 一つはアフガン、イラクの戦争です。ビンラディンを追うアフガン戦争は空爆であっけなく勝利したかのような印象を与えたが、今も終わらず無人機空爆は無辜(むこ)の住民の巻き添え死を招いている。
 イラク戦争は、サダム・フセインさえいなければ民主化により、自由と経済の活性がテロを締め出すという、いわば無邪気な発想で始まったものの、その泥沼化は目を覆うばかり。最悪の予想すらこえてイスラム国(IS)誕生につながってしまった。
 テロとの戦いで武力行使の必要性は否定はしませんが、机上の戦争作戦が無視したもの、あるいは過剰に軽視したものの一つは住民感情、街路の世論だったかもしれません。

(中略 そして、以下は社説末尾)

 それはきれい事にほかならないともいわれそうですが、米欧また日本の社会がどれほどイスラム世界を理解しているのかというとどうでしょう。二つの戦争による膨大な死者と、パリのテロの無辜の犠牲者とをならべて考えることもまた必要ではないでしょうか。おおげさにいえば、世界史の中で今私たちは試されているのです。】


 アメリカの累積債務は既に65兆ドルにのぼるという報告が出ている。米国会計監査院の元院長・デイブ・ウォーカーが試算した数字として公表されたものだ。この数字こそ、近年のアメリカが示した数々の異常な世界政策の源なのだろうと推察できるが、最新のものでは、こんな数字もある。ニューヨークダウは13日254ドル、14日は203ドル、12日の56ドル下落を併せれば3日間で563ドル余りの急落を演じたと(阿修羅掲示板から、NEVADAブログの数字)。これでは、9年越しの利上げなどできるわけもない。
 上の社説内容は、これら世界政策のさんざんな結末の一つとも、僕には読めたもの。それだけに、文末のこの締めの言葉は、本当にその通りだと共感した。
『世界史の中で今私たちは試されているのです』
 今回のテロ自身にも絡んだ欧州難民問題などを観るにつけても、超大国アメリカの没落やそれへの傷付いた自尊心の発露行動やにつれて世界が地獄と化するのではないか、そう感じるのはアラブ人だけではないはずだ。
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我々は被害者か?加害者ではないのか?  らくせき

2015年11月16日 10時31分43秒 | Weblog
本来は劇場は楽しむ場のはずだ。そこが血にまみれた。
友人は何が起こったか分からないうちに死んでしまったに違いない。
バタクラン劇場内で友人が射殺されたギョーム・ゴフさん(40)は
現場付近に設けられた献花台を訪れ、花と祈りをささげた。

パリからのニュースの伝えたパリ市民の言葉です。

亡くなった方々のご冥福をお祈りします。
なぜ死なねばならないのか?こんな不条理なことは・・・と、同じ思いです。

インドのテレビが、事件の数日前にパリで開かれて移民たちの集会を
取材した記者のレポートを放送していました。
移民たちは理不尽な差別を受けていると口々に訴えていたそうです。
2級市民の立場に追い込まれている彼らのなかから
テロへ走る若者が生れてくるのでしょうか?

私の奥さんは、IS攻撃への行われるなかで、
いかに多くの一般市民が殺されている。

なぜ死なねばならないのか?こんな不条理なことは・・・
この気持ちは、パリ市民と同じでしょうね。

日本の安倍さんのコメントを聞いて違和感がありました。
まず亡くなった方たちへの哀悼の意を評するのが普通ですが、
フランス国家への連帯を表明するものでした。
根っからのナショナリストだなあ、と改めて感じました。

この事件は「我々は被害者なのか?加害者でもあるのでは?」という
苦いものを感じさせます。
平和を願うのなら、この疑問からスタートするしかないのか?とも。

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随筆  「あるギターパーティー」   文科系

2015年11月16日 10時10分17秒 | 文芸作品
 ウエちゃんのギター・ホーム企画に呼ばれるのはもう何度目だろう。ウイリアム・モリスの壁紙様の黄色っぽい台紙を使ったプログラムを見ても、「ギターレッスン会・ミニコンサート 松尾俊介」とあって、この七月七日の会が特別な企画と分かる。松尾さんは、ウエちゃんが東京のレッスンに通う時の先生だ。その先生の公開レッスンとミニコンサートと、ギターパーティーを結合した企画なのである。参加費は○○円、先生の交通費なども考えれば実費を割っていること確実だ。本日はウエちゃんの娘さんお二人も助っ人に駆けつけていて、男女半々ほどの十五人。八日も全く同じ企画が別参加者対象に予定されていた。

 エネルギッシュそのもの。公開レッスン第一の感想である。曲の流れを聞き、右手あるいは左手を見つめ、立ち上がって演奏者の正面から何かを観察している。一通り弾き終えた後にはこうして、その人ごとの欠陥が大小いろいろ見えているのだろう。左手指で言えば、ある人は「高ポジションで第一関節が凹む」と指摘され、他の人には「もっと指を立てて」などと指導される。後者は僕にも耳が痛い話だし、先生ご自身の右親指の音と弾き方が印象的で、僕も取り入れようなどと決意していたものだ。

 演奏会は、華麗かつ優美で、なお、ダイナミック。まープロとしても全てが揃っておられるお人なのだろう。それにしても、エネルギッシュな方だ。さて、最大のお楽しみは、ギターパーティーである。

 白で統一された吹き抜きのすみずみに、透明で、愁いを帯びたアルペジオが流れる。ソルの「エチュード十七番」。僕のイメージよりもはるかに抑えた、滑らかにして速めのアルペジオ。強く、狂想曲風に弾くやり方もあるのではないかといつも思うのだが、雑音を抑えようという弾き方なのかも知れない。演奏者の松尾先生は、初見弾きに近いようなことを前置きされたが、そんなことはあるまい。いくらプロでも、この曲を初見で弾くならば、ほとんど目立たぬこんな小さなミスだけではとうてい済まないはずだ。まーそんなこんなで、抑えて弾かれているのだろう。この曲、僕の注文に先生が快く応えて下さったものだ。ほいほいと応じられたその物腰、態度も微笑ましく、とにかく幸せだった。
 この十七番は、今日のどこかで誰かに注文しようと心づもりしてきた二曲の内の一曲なのである。もう一曲、タレガの「マリエッタ」の方は、先生がご存じなかったのには驚いた。なんせ三十そこそこの先生だし、クラシック・ギター音楽界にも流行り廃りがあるのだろう。このマリエッタだが、先生のすぐ後に一人のパーティー参加者が「それでは私が」と、志願して下さった。久しぶりの演奏と思わせたが、昔取った杵柄という手慣れた感じが随所に溢れている。僕のギター友だち、ウエちゃんの大学ギタークラブ後輩の方だそうだ。
 最も好きな曲を聴いているこんな場面では、ワインもすすむ。今日のは白がシャブリ、赤が参加者の一人のイタリア土産と告げられたキャンティだ。トマトで煮たチキンと野菜とかの様々な料理の中に出ているチーズが、パルメジャーノにブルーチーズ。このチーズがまるで僕の好みに合わせてくれたようで、出て来た時にはウエちゃんと目配せ合図を交わし合ったほどだった。

 さて、会が終わって二日目に、ウエちゃんからこんなメールが届いた。
『七日のレッスン会にご参加いただきまして本当にありがとうございました。
 二日間のスケジュールを無事終えてほっとしております。写真がありますので添付します。
 御礼が遅くなってすみませんでした。』
 どこまでも音楽、ギターを愛し、かつ、暖かい人柄なのだろう。そういう、もの凄い能動的人生という感じ。こんなメールを十人を越える人に出されたに違いないのだ。彼女にお礼で先を越された僕は、あわててこう返した。
『お礼って、こちらこそ言いたかった。心がこもった長い念入りの準備に、後始末も。これらの大変さについて日本の男にしては多少は見えるつもりですから。
 商業ベースではないこういう(家庭)文化行事こそ、日本の明日を作っていきそうな気さえしていたんですよ。こういうものがなければ、これからの若者は消費者を脱しられず、真には前向いて生きていけないと、そんな気がしているんです。ホヤホヤのお母さん・二人の娘さんたちのお手伝いしている顔も、気のせいか誇らしいように見えましたね。こんなお母さんを尊敬していることは自明だと観ました。こちらこそ、本当に有り難うございました』

(2012年7月初出)
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<ものみやぐら>より   大西五郎

2015年11月16日 09時58分19秒 | Weblog
     「包括政党の力取り戻せ」「『国民政党』の原点に返れ」 

自民結党60周年で新聞各紙が社説     2015.11.15 代表委員 大西 五郎

 60年前の1955年11月15日に自由党と鳩山民主党が合併(保守合同)して自由民主党が誕生しました。今日の毎日新聞と読売新聞、中日新聞が社説でこのことを論じ、朝日新聞は3面に全頁の特集を組みました。「自民一強」「政高党低」の今の政治状況でいいのかを問題にしています。

自民党の多様性が失われた

 毎日新聞は「包括政党の力取り戻せ」で、派閥の連合体だったかつての自民党は、日米安保と自衛隊を前提として復古的な右派からリベラル志向の集団までが覇を競い合った。その結果、自民党を特徴付けたのは国民の幅広い政治的利害を吸収する包括政党としての性質だった。ところが今の自民党は歴代最高の議席占有率を誇るが、首相やその周辺で支配的なのは国家主義的なイデオロイギーだ。その影響を受けて党内では単色化が進んでいる。憲法をねじ曲げるようにして進められた安保法制の整備や、メディアに対する高圧的な対応、戦前の日本を美化するような歴史認識など、安倍政権は国内外に数多くの「対立の芽」を抱えたままだ、と現状を分析しています。

 中日新聞の「『国民政党』の原点に返れ」でも、自民党は長期に亘って政権を担当してきた。それは結党時の綱領で、「わが党は特定の階級、階層のみの利益を代表するのではない。国民全般の利益と降伏のために奉仕する国民政党である」ことが国民に支持されたからである。しかし2012年の第二次安倍内閣発足後、自民党から多様性が失われたとの指摘が党内外から後を絶たないとしている。

小選挙区制で執行部に逆らわない気風

 両方の社説が指摘しているのは、「小選挙区制の導入が派閥の影響力を弱め。代わって公認権や人事権を通じて党執行部に権力が集中し、党内の政策論争も影をひそめた。」である。
中日新聞は「昨年の衆院選で全有権者数に占める自民党の得票数、いわゆる絶対的得票率は小選挙区で24%、比例代表では17%にすぎない。投票率の低下があるにせよ、全有権者の二割程度の支持では、幅広く支持を集める国民政党とは言い難い」と言っている。

相変わらずの “与党”読売

 読売新聞では、「最近、政治家の劣化が指摘される。6月に自民党勉強会で「マスコミを懲らしめるためには広告収入がなくなるのが一番だ」といった不見識な発言が飛び出した。内閣改造の度に新閣僚の政治資金問題も噴出する。衆院の小選挙区制と比例復活制度の導入で、大衆迎合の傾向が強まる中、個人の資質が十分吟味されないまま、風に乗った大量の新人が当選するのが一因だ。」と指摘しつつ、「自民党が日米同盟を強化し、自衛隊の国際活動を拡充してきたことは評価できる。積極的平和主義を着実に具体化してほしい。結党時の憲法改正にも本腰を入れなければならない。自民党は既に、条文形式の改正案をまとめている。首相は先に衆参両院の閉会中審査で、災害時などの緊急事態条項の追加を優先項目としたい考えを表明した。来年夏の参院選以降の国会発議を視野に入れ、改正論議を最活性化してほしい」と相変わらずの“政権応援”ぶりです。

 朝日新聞の特集はシリーズ「自民党の60年」の第一回で、谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長、稲田朋美政調会長の自民党三役の党内での立ち位置を紹介しており、今後続く特集で自民党の立ち位地を解明しようとするもののようです。
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随筆紹介 「息子とお婿さん」   文科系

2015年11月15日 14時10分24秒 | 文芸作品
 随筆 「息子とお婿さん」  K・Kさんの作品です

 息子の膝には二歳の孫が、べったりとしがみついている。「ふぁー」生あくびをした息子は、ソファーの背にもたれ目をつぶった。育児で疲れているようす。

 お嫁さんが、二人目の里帰り出産から帰ったばかりで、体調がまだ戻っていない。上の二歳の子はまだまだ手がかかる。イライラがつのり、はけ口は息子に……。そこで、週末は息子が、せめて上の子だけでも連れ出そうと、車で一時間の生家に来たのだった。
 仕事はあるし、夜も三時間ごとの授乳の時目が覚める。疲れがたまっているのだろう。普段は愚痴をこぼさない彼だが、この日は「ゆっくりしたいなぁ」と、ぼそり。細身だったのが、さらに痩せたように見える。

 ところが、これがお婿さんだと違う。「仕事だ。付き合いだ」と、育児から逃げれる男はいいよね。せめて週末ぐらい面倒をみてやってよ。自分の子だろう── と、思えてくる。お腹は鏡餅のようにぽってり。本人は「ストレス太りですよ」と、お腹をポンポンたたきながら反論するけど。

 息子とお婿さんで、私の受けとめ方が違うのはなぜだろう。ヤセとデブ。几帳面と呑気の差かな。どうみても身びいきだね。これではお婿さんもたまらないだろう。私の胸の中にわいてきたこの感じ方の違いを、持て余している。
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