九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

我々は被害者か?加害者ではないのか?  らくせき

2015年11月16日 10時31分43秒 | Weblog
本来は劇場は楽しむ場のはずだ。そこが血にまみれた。
友人は何が起こったか分からないうちに死んでしまったに違いない。
バタクラン劇場内で友人が射殺されたギョーム・ゴフさん(40)は
現場付近に設けられた献花台を訪れ、花と祈りをささげた。

パリからのニュースの伝えたパリ市民の言葉です。

亡くなった方々のご冥福をお祈りします。
なぜ死なねばならないのか?こんな不条理なことは・・・と、同じ思いです。

インドのテレビが、事件の数日前にパリで開かれて移民たちの集会を
取材した記者のレポートを放送していました。
移民たちは理不尽な差別を受けていると口々に訴えていたそうです。
2級市民の立場に追い込まれている彼らのなかから
テロへ走る若者が生れてくるのでしょうか?

私の奥さんは、IS攻撃への行われるなかで、
いかに多くの一般市民が殺されている。

なぜ死なねばならないのか?こんな不条理なことは・・・
この気持ちは、パリ市民と同じでしょうね。

日本の安倍さんのコメントを聞いて違和感がありました。
まず亡くなった方たちへの哀悼の意を評するのが普通ですが、
フランス国家への連帯を表明するものでした。
根っからのナショナリストだなあ、と改めて感じました。

この事件は「我々は被害者なのか?加害者でもあるのでは?」という
苦いものを感じさせます。
平和を願うのなら、この疑問からスタートするしかないのか?とも。

コメント (16)
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随筆  「あるギターパーティー」   文科系

2015年11月16日 10時10分17秒 | 文芸作品
 ウエちゃんのギター・ホーム企画に呼ばれるのはもう何度目だろう。ウイリアム・モリスの壁紙様の黄色っぽい台紙を使ったプログラムを見ても、「ギターレッスン会・ミニコンサート 松尾俊介」とあって、この七月七日の会が特別な企画と分かる。松尾さんは、ウエちゃんが東京のレッスンに通う時の先生だ。その先生の公開レッスンとミニコンサートと、ギターパーティーを結合した企画なのである。参加費は○○円、先生の交通費なども考えれば実費を割っていること確実だ。本日はウエちゃんの娘さんお二人も助っ人に駆けつけていて、男女半々ほどの十五人。八日も全く同じ企画が別参加者対象に予定されていた。

 エネルギッシュそのもの。公開レッスン第一の感想である。曲の流れを聞き、右手あるいは左手を見つめ、立ち上がって演奏者の正面から何かを観察している。一通り弾き終えた後にはこうして、その人ごとの欠陥が大小いろいろ見えているのだろう。左手指で言えば、ある人は「高ポジションで第一関節が凹む」と指摘され、他の人には「もっと指を立てて」などと指導される。後者は僕にも耳が痛い話だし、先生ご自身の右親指の音と弾き方が印象的で、僕も取り入れようなどと決意していたものだ。

 演奏会は、華麗かつ優美で、なお、ダイナミック。まープロとしても全てが揃っておられるお人なのだろう。それにしても、エネルギッシュな方だ。さて、最大のお楽しみは、ギターパーティーである。

 白で統一された吹き抜きのすみずみに、透明で、愁いを帯びたアルペジオが流れる。ソルの「エチュード十七番」。僕のイメージよりもはるかに抑えた、滑らかにして速めのアルペジオ。強く、狂想曲風に弾くやり方もあるのではないかといつも思うのだが、雑音を抑えようという弾き方なのかも知れない。演奏者の松尾先生は、初見弾きに近いようなことを前置きされたが、そんなことはあるまい。いくらプロでも、この曲を初見で弾くならば、ほとんど目立たぬこんな小さなミスだけではとうてい済まないはずだ。まーそんなこんなで、抑えて弾かれているのだろう。この曲、僕の注文に先生が快く応えて下さったものだ。ほいほいと応じられたその物腰、態度も微笑ましく、とにかく幸せだった。
 この十七番は、今日のどこかで誰かに注文しようと心づもりしてきた二曲の内の一曲なのである。もう一曲、タレガの「マリエッタ」の方は、先生がご存じなかったのには驚いた。なんせ三十そこそこの先生だし、クラシック・ギター音楽界にも流行り廃りがあるのだろう。このマリエッタだが、先生のすぐ後に一人のパーティー参加者が「それでは私が」と、志願して下さった。久しぶりの演奏と思わせたが、昔取った杵柄という手慣れた感じが随所に溢れている。僕のギター友だち、ウエちゃんの大学ギタークラブ後輩の方だそうだ。
 最も好きな曲を聴いているこんな場面では、ワインもすすむ。今日のは白がシャブリ、赤が参加者の一人のイタリア土産と告げられたキャンティだ。トマトで煮たチキンと野菜とかの様々な料理の中に出ているチーズが、パルメジャーノにブルーチーズ。このチーズがまるで僕の好みに合わせてくれたようで、出て来た時にはウエちゃんと目配せ合図を交わし合ったほどだった。

 さて、会が終わって二日目に、ウエちゃんからこんなメールが届いた。
『七日のレッスン会にご参加いただきまして本当にありがとうございました。
 二日間のスケジュールを無事終えてほっとしております。写真がありますので添付します。
 御礼が遅くなってすみませんでした。』
 どこまでも音楽、ギターを愛し、かつ、暖かい人柄なのだろう。そういう、もの凄い能動的人生という感じ。こんなメールを十人を越える人に出されたに違いないのだ。彼女にお礼で先を越された僕は、あわててこう返した。
『お礼って、こちらこそ言いたかった。心がこもった長い念入りの準備に、後始末も。これらの大変さについて日本の男にしては多少は見えるつもりですから。
 商業ベースではないこういう(家庭)文化行事こそ、日本の明日を作っていきそうな気さえしていたんですよ。こういうものがなければ、これからの若者は消費者を脱しられず、真には前向いて生きていけないと、そんな気がしているんです。ホヤホヤのお母さん・二人の娘さんたちのお手伝いしている顔も、気のせいか誇らしいように見えましたね。こんなお母さんを尊敬していることは自明だと観ました。こちらこそ、本当に有り難うございました』

(2012年7月初出)
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<ものみやぐら>より   大西五郎

2015年11月16日 09時58分19秒 | Weblog
     「包括政党の力取り戻せ」「『国民政党』の原点に返れ」 

自民結党60周年で新聞各紙が社説     2015.11.15 代表委員 大西 五郎

 60年前の1955年11月15日に自由党と鳩山民主党が合併(保守合同)して自由民主党が誕生しました。今日の毎日新聞と読売新聞、中日新聞が社説でこのことを論じ、朝日新聞は3面に全頁の特集を組みました。「自民一強」「政高党低」の今の政治状況でいいのかを問題にしています。

自民党の多様性が失われた

 毎日新聞は「包括政党の力取り戻せ」で、派閥の連合体だったかつての自民党は、日米安保と自衛隊を前提として復古的な右派からリベラル志向の集団までが覇を競い合った。その結果、自民党を特徴付けたのは国民の幅広い政治的利害を吸収する包括政党としての性質だった。ところが今の自民党は歴代最高の議席占有率を誇るが、首相やその周辺で支配的なのは国家主義的なイデオロイギーだ。その影響を受けて党内では単色化が進んでいる。憲法をねじ曲げるようにして進められた安保法制の整備や、メディアに対する高圧的な対応、戦前の日本を美化するような歴史認識など、安倍政権は国内外に数多くの「対立の芽」を抱えたままだ、と現状を分析しています。

 中日新聞の「『国民政党』の原点に返れ」でも、自民党は長期に亘って政権を担当してきた。それは結党時の綱領で、「わが党は特定の階級、階層のみの利益を代表するのではない。国民全般の利益と降伏のために奉仕する国民政党である」ことが国民に支持されたからである。しかし2012年の第二次安倍内閣発足後、自民党から多様性が失われたとの指摘が党内外から後を絶たないとしている。

小選挙区制で執行部に逆らわない気風

 両方の社説が指摘しているのは、「小選挙区制の導入が派閥の影響力を弱め。代わって公認権や人事権を通じて党執行部に権力が集中し、党内の政策論争も影をひそめた。」である。
中日新聞は「昨年の衆院選で全有権者数に占める自民党の得票数、いわゆる絶対的得票率は小選挙区で24%、比例代表では17%にすぎない。投票率の低下があるにせよ、全有権者の二割程度の支持では、幅広く支持を集める国民政党とは言い難い」と言っている。

相変わらずの “与党”読売

 読売新聞では、「最近、政治家の劣化が指摘される。6月に自民党勉強会で「マスコミを懲らしめるためには広告収入がなくなるのが一番だ」といった不見識な発言が飛び出した。内閣改造の度に新閣僚の政治資金問題も噴出する。衆院の小選挙区制と比例復活制度の導入で、大衆迎合の傾向が強まる中、個人の資質が十分吟味されないまま、風に乗った大量の新人が当選するのが一因だ。」と指摘しつつ、「自民党が日米同盟を強化し、自衛隊の国際活動を拡充してきたことは評価できる。積極的平和主義を着実に具体化してほしい。結党時の憲法改正にも本腰を入れなければならない。自民党は既に、条文形式の改正案をまとめている。首相は先に衆参両院の閉会中審査で、災害時などの緊急事態条項の追加を優先項目としたい考えを表明した。来年夏の参院選以降の国会発議を視野に入れ、改正論議を最活性化してほしい」と相変わらずの“政権応援”ぶりです。

 朝日新聞の特集はシリーズ「自民党の60年」の第一回で、谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長、稲田朋美政調会長の自民党三役の党内での立ち位置を紹介しており、今後続く特集で自民党の立ち位地を解明しようとするもののようです。
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