たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『1789バスティーユの恋人たち』_悲しみの報い

2018年04月14日 23時52分08秒 | ミュージカル・舞台・映画
「悲しみの報いとして
 人は夢を見る権利を得る
 悲しみを乗り越えて
 新しい世界を築き上げる
 愛し合う自由が
 約束された

 歴史の波間に
 浮かんで消えてゆく
 ひとつ ひとつの
 命の叫ぶ声が
 響き合い 重なって
 明日の歴史 創る
 歌い続けよう
 永遠に

 苦しみの報いとして
 人は 許す心を持つ
 力に頼ることなく
 希望と勇気 求める

 歴史の波間に
 浮かんで消えてゆく
 ひとつ ひとつの
 命の叫ぶ声が
 響き合い 重なって
 明日の歴史 創る
 歌い続けよう
 永遠に

 人はいつの日か
 辿り着くだろう
 愛と平和に満ちた
 輝く世界
 いつの日か

 歴史の波間に
 浮かんで消えてゆく
 ひとつ ひとつの
 命の叫ぶ声が
 響き合い 重なって
 明日の歴史 創る
 歌い続けよう
 永遠に」


 2018年4月14日(土)、2年ぶりの『1789バスティーユの恋人たち』、17時開演を観劇してきました。一人だとわりとよくあたる1階A席最前列。客席降りが多い作品なので臨場感がすごい。岡さんペイロールが左手のドアから登場するのに始まって、ペイロールの部下たち、一幕終わりに革命派たちが客席に降りてはけていくとき、続いてロナンがはけていく、二幕革命派たちが客席を通って舞台の球戯場へと集まっていく時、いずれも至近距離でばっちりでした。鋭い目つきの岡さんと目が合ったような気が、って合ってないよ。すごい人は観客にそう思わせてしまうんですよね。岡さん濃かったあ。鞭を振るう様にもさらに磨きがかかって迫力ありすぎでした。

 凰稀かなめさんアントワネット、二年前は花ちゃん一辺倒だったので初見でしたが華やかオーラにあふれていて素敵でした。なんと目鼻立ちのはっきりした美しい方なのかと。男役さんだったのでイメージなかったですが、声が可愛くてびっくり。さすがに背が高くって渚あきちゃんポリニャック伯爵夫人・神田さやかちゃんオランプと並ぶと男役と娘役みたいでしたが、本当の自分に還った時には時すでにおそしの運命にあがないきれなかった王妃の生き様をいさぎよく演じられていた姿が美しくて、ラスト「悲しみの報い」の場面の姿には涙。

 色々と書きたいことはありますが、最後に立場の違う全員が「悲しみの報い」をそれぞれの立場で歌うところがこの作品の素晴らしいところかな。天に召されたロナンが巨大セットに現れ、みんなを見守るように歌う姿にはぐっと心をつかまれて涙。そして圧巻のダンスパフォーマンス。身体表現をとおして伝わってくる感情の躍動感。2月にライブビューイングでみた雪組の『ひかりふる路 ~マクシミリアン・ド・ロベスピエール』が『1789~』のその後、ロベスピエールが断頭台にのぼるまでを描く物語で、ロベスピエールが革命にとりつかれたようなったその後を思うと虚しさと切なさ、入りまじりつつの観劇となりました。『1789~』は、ひとりひとりの生きるエネルギーが伝わってくる作品だから、ロック調の音楽に彩られた躍動感あふれる作品世界に生きる人たちとして感じればいいんだよね。

 加藤和樹さんロナンの生き様が終わってからじわっときていて、はじめて『レディベス』で拝見したときからミュージカル役者としてすごい成長ぶり。ぼさぼさの髪が武骨な農民らしくてよかったです。芝居歌が響いてきました。上原理央さんダントンはますますいい声で、登場場面でシャルロットにおじさんって言われてずっこけた時ほんとにずっこけていた感じ。よりダントンらしい雰囲気になっていました。見どころのひとつは三部会の場面、三浦涼介さんになってもやはりロベスピエールのマリオネット感と岡さんペイロールがロベスピエールを踏みつけるところ、あと二年前は唐突だったロベスピエールの恋人が伏線はって自然に登場していたところ。とまあ書き始めるときりがありません。三週間後にキャストをかえてもう一回みるんですがそこまで待てないでもう一回みたくなっちゃうじゃないですか。2年前のように交代の平日休みがあるわけではないので無理ですけどね。帝国劇場の中は躍動感にあふれていて、プラスのエネルギーに満ち満ちていました。いい空気吸って心が生き返りました。こういう時間、大切。開演前にシャンテで野菜をたくさんいただいたので体もたぶん生き返りました。ひさしぶりの日比谷、宙組のチケット引き換えてきたし、金色の砂漠のクリアフォルダーとききちゃん・まどかちゃんのツーショット舞台写真を買うという無駄遣いも。日比谷はうれしい、日比谷は幸せをくれます、ありがたいね。おそくなってきたのできりないけど今日のところはこれでおしまい。

 写真は二年前の八重洲ブックセンター、パネル展です。

 

宝塚歌劇の殿堂より_宙組展(2)

2018年04月14日 10時30分06秒 | 宝塚
 久しぶりにまたようやく7時間眠れた土曜日の朝、平日は悪い夢を見続けているとしか思えない土曜日の朝、マイナスオーラにあたりすぎてようやく生き返った心地の土曜日の朝。息抜きに大劇場遠征の時のお写真から、宙組展をアップ。ブレブレもありますが、飛行機の時間を気にしながらの急ぎ足だったのでご容赦を・・・。

初代トップスター姿月あさとの手型。
2月の宙組20周年記念イベントの映像をみていると、ずんこさんは宙組にとって大老ポーのような存在になっていて、新しく誕生した組の初代を任されたってすごいことで、その時代にリアルタイムで会えた自分、幸せなんだなって思いました。『シトラスの風』がなつかしすぎて、「明日へのエナジー」そうそうこんな歌だったってすぐによみがえってきました。現宙組の稽古場で歌唱指導されたそうでこんな時が訪れるとは、なんともいえない感慨深いものがあります。自分もこれだけの時間を生き延びてきたんだなあと。素はほんわかずんこさんなところが変わっていないのもなんだかうれしい。



和央ようかさんの手型。




和央ようかさんと花總まりのトップコンビ時代。
在任5年、長かったですね。お勤めと勉強の両立で、忙しくなって観劇の時間がなくなっていった頃の退団公演をのぞけばほとんど観劇したんだなあと。写真なかったですが、ベルばらもありました。充実の作品群たち。懐かしいことしきりでした。





ヅカから離れていた頃の宙組。和央ようかさんのあと、貴城けいさんは一作だけのトップだったのか。



大和悠河さんが月組から宙組に異動してトップスターになっていたの知りませんでした。
華やかオーラをまとっていますね。




大空祐飛さんが月組から宙組に異動してトップスターになっていたのも知りませんでした。
真琴つばささんがトップスター時代のお正月、東京宝塚劇場公演、たしか当日券を購入した観劇した『黒い瞳』二番手だった紫吹淳さんが怪我で休演、代役を務めたのが新人公演で紫吹さんのブカチョフを演じた祐飛さんでした。真琴さんを相手に堂々たる二番手ぶり。敵役で最期の壮絶な死に様は今でも記憶の中に蘇ってきます。すごい若手がいるもんだと感激したものです。祐飛さんのトップスター時代、リアルタイムでみたかったなあ。蘭寿とむさんがいらっしゃる。宙組の方だったんだなと。




凰稀かなめさん、かっこいい。今はアントワネット様。
ヅカから離れていたの、もったいなかったなあ。







ヅカと再会し、最後の方、ライブビューイングだけどリアルタイムで観劇できたまあ様時代。昨年のことなのにすでに懐かしいものに。

新生宙組のお披露目公演のチケットとれたの嬉しい。観劇するの日が待ち遠しくてなりません。




歴史のバトンが受け継がれつつ、この唯一無二の美しい世界がずっと続いていく平和な世界でありますようにと祈ります。