たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

<5~11歳ワクチン>成田市で集団接種 予約の9割埋まる 一方で副反応に不安、判断悩む保護者

2022年04月11日 15時51分55秒 | 気になるニュースあれこれ
「<5~11歳ワクチン>成田市で集団接種 予約の9割埋まる 一方で副反応に不安、判断悩む保護者」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e0c92d7e559531c18f2b93b783ab7459adaad072

「予約の9割埋まるなど多くの子どもたちが訪れている」という書き方、全体の9割が予約しているかのような印象操作。他の子たちがみんな接種しているならうちの子にも接種させなければと、保護者を誘導していこうとしているかのような意図を感じてしまいます。冷静に読むと、一日あたりの予約数195人に対して9割は予約していたということでしょう。連日9割は予約でうまっているのか、この日だけだったのか、よくわからない記事。

 接種は任意。接種券を一律送付していない地方自治体は、4月11日現在で56あるそうです。

https://twitter.com/maiminne/status/1513358198602100740

 子どもたちが高齢者にうつすから?高齢者を守るために?重症化リスクのほとんどない健康な子どもたちに治験中のものを接種させる?厚労省のホームページに、接種後副反応疑いによる死亡例が報告されていることは事実なので、保護者の方々が情報をあつめて冷静に判断されますように・・・。

2017年宙組『神々の土地』-オンデマンド配信中

2022年04月11日 01時56分52秒 | 宝塚
宙組『神々の土地』『クラシカル・ビジュー』_また夢のひとときを過ごしました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/3b181d943e01079b5f080f188384be48


宙組『神々の土地』_調べてみました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/aa98cdf0b32472cc8992be36a0b93af1

宙組『神々の土地』_上田作品はあつい
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/26bdff50fb805fb3b7fa46c253d48379


宙組東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/8d9e471d8e8d8dd5515f22af6dbb56f1


宙組東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a3e61634933cafa3c8d19af117573648

 このあとロシア革命が起こり社会主義の国ができあがったけれど、すでに歴史のなかに滅び去ったことを、観客であるわたしたちは知っています。皇帝一族に反旗を翻す活動家ゾバール(桜木みなとさん)の口からでるレーニンということばがむなしく響きました。

「覚えていてくれ 僕が全てを忘れても あの日々生きた場所だけ覚えているこの愛を」(公演プログラムより)

 人間たちの営みの儚さをロシアという大地は見つめ続けている。誰のものでもない大地が全て知っている、人間たちの愚かさ、虚しさ、全てをのみこみ、大地は永遠に生き続けていく。わたしのつたない言葉ではうまく言い現わせませんが革命が起こり、ニューヨークへと亡命したマリア皇太后(寿つかささん)が最後に神々の土地への想いを語る場面にぐっときました。全てはこの場面で語られる想いへと帰結するという物語。人の世の営みのどうしようもなさ、運命にあがないきれないものを描く上田先生の手腕はお見事です。この物語に勝者はいないんですよね。全ては神の手に委ねられている、神たるロシアという大地だけが運命を知っている、そんなコンセプトでしょうか。



 まぁ様(朝夏まなとさん)の退団公演、宙組『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~』、宙組特集で一か月限定のオンデマンド配信中。作・演出は上田久美子先生。ウエクミ先生、なんと3月末で宝塚を退団されていたと先週、報じられました。昨年雪組、月組と退団公演の担当が続いたあと、次の作品の発表はいつだろうと気になっていたところでした。宝塚だからできること、宝塚でしかできないことは、ウエクミ先生の中ではやり尽くしたということでしょうか。残念ですがフリーの演出家としてどんなものが飛び出してくるのか、楽しみでもあります。現在進行形で起きている現実世界を、今ウエクミ先生はどんな思いをみつめているのか、おききしてみたいです。

「果てなき大地は 深く凍りつき
 優しい土は もの言わず ただ雪を抱いて眠る」

 ロシアという広大な大地を舞台に史実とフィクションを織り交ぜた物語。ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世@松風輝さんが撃たれるプロローグから、なにもない平原で、身分・立場関係なく登場人物全員が歌い踊ってからの、ドミトリー@朝夏まなとさんとイレネ@怜美うららさんが見つめ合って幕がおりるラストまで、葛藤しもがき苦しみながら生きる様を壮絶に描くウエクミワールド。まぁ様、かこいいし、うららさんのイレネが透き通るように美しく、宝塚でしか描くことのできない清らかな世界観。

 皇帝一家の惨殺は『アナスタシア』で描かれているとおり、マリア皇太后@寿つかささんが語ることばに物語は帰結していきます。

「帰りますよ、わたしは、ソビエトだろうがなんだろうが。

 待っているのよ私を、あの平原、白樺の森、雪解けの川、
 みんな様々な景色を織りなしていつまでも私を待っている。

 あの大地は誰のものでもない。
 ロマノフのものでもなかったし、革命家たちのものでもない。
 あの大地はそこに生まれて懸命に生きたすべての魂たちの土地ですもの。
 みなが戻って来るのを待っている。」


 すっしーさんは『アナスタシア』でもマリア皇太后を演じました。『神々の土地』『アナスタシア』『黒い瞳』、ロシアを舞台にした作品を演じてきた宙組生たちは、言葉にならない思いをそれぞれ抱きながら、全身全霊で『NEVER SAY GOODBYE』の世界を体現しているのだろうかと勝手に思いを巡らせています。



 ラスプーチン暗殺後、アレクサンドラ皇后@凛城きらさんがオリガ@星風まどかちゃんを抱きしめる場面、何度見ても胸に迫ってきます。オリガの進言をアレクサンドラが受け入れていたら物語の結末は違ったものになったかもしれないと思わずにはいられません。ドミトリーと出会い成長していったオリガは、一家を救おうとドミトリーたちがラスプーチン暗殺計画をたてているところを立ち聞きしてしまったことを母アレクサンドラに告げたのでしょう。
オリガ
「お母様、ドミトリーを許してほしいの、彼を助けて・・・」

アレクサンドラ
「なぜ?彼はお前の愛を裏切ったばかりか、皇位を奪おうとと神父様を手にかけた汚らわしい裏切り者」

オリガ
「今彼を罰すれば、私たちは完全にみなの敵になってしまう、今はドミトリーを許してここに残して国民に譲歩しましょう、お母様。これは私たちが助かる最後の船かもしれないの、国民とも貴族とも和解してみなの意見をきいてやっていくの」

アレクサンドラ
「さんざん私をいじめてきたこの国の人たちにこちらから頭を下げろというの。

 我が妻を馬鹿にするなと、ニコライがお母様たちに言い返していてくれたら・・・。

 わたしとお前たちを守ってくれたのは神父様だけだった。
 これからはお前たちは私が守る。お前たちだけは誰にも傷つけさせたりはしない。
 お前たちはお母様が必ず守ってあげます。」

オリガ
「みなが私たちを憎んでも私はお母様を愛しているわ」
 
 このまどかちゃんのオリガ、大好きです。