月組公演のあと日比谷シャンテのパネル展を見た日、帝国劇場の前には大型の作業車が何台か停まっていました。夜公演を収録していたのかなあと。
2023年11月23日(木)帝国劇場18時~、
古川雄大トップスターお披露目公演、なんとか無事に観劇することができました。帰路最終バスに間に合いました。2階のカフェに入る目標は今回も果たせませんでしたがお手洗いに並ばなけれならないし、変形性膝関節症末期の足ではもう無理かな。建て替えの帝国劇場、最後だったかもしれないし、ゆんをはじめキャストのみなさんに会えるのも最後だったかもしれません。『All for One』と『カジノロワイヤル』を掛け合わせた宝塚の実写版をみているような感覚、場面転換にストレスが一切なく、えげつない現実に吐き気をもよおしているので頭を空っぽにして楽しめるひととき、ありがたいです。
殺陣に、カンカン、燕尾服ダンス、マントをさばきながらのダンスとレビューショーのように歌い踊る場面の連続、振付は桜木涼介さん、アンサンブルキャストにも宝塚OG。小池先生、これから先まだたくさんあるわけではないのでやりたいこと全部やっちゃうよとばかりにいっぱい詰め込んだ感。それにこたえたスタッフとキャスト、ここまで創り上げるのは大変だったろうと思いました。小池作品に欠かせないスタッフが揃い、音楽はドーヴ・アチアさん。ノリノリの曲調は『CASANOVA』が頭のなかで再生されました。
ゆんはまさかのとても可愛い、ピンク色に大きな薔薇の花?がいっぱいついたドレス姿まであり何変化していたのだろう。カンカン踊ってはいなかったか、お尻みせて高温は途中から真彩ちゃんが後ろで合わせて歌っているのに切り替わっていきましたがさり気なさすぎてゆんも真彩ちゃんも上手いなあと思いました。一幕最後はゴンドラに乗って登場、キラキラしていました。2階席後方からみると大きなリボンが目の前にあったようが気がします。最後は華麗なマント裁きをみせて幕。早変わりの連続で大変だと思いますが心身共に削られる壮絶に死んでいく役ではないので楽しみながらやれているといいなと思います。
真彩希帆ちゃん、天使の歌声、癒されました。ゆんに次いで出ずっぱり、ほぼトップ娘役、エピローグの歌に始まり、ここまで歌が多いのはあて書きでしょうか。説明歌詞が全部きれいに聞き取ることができたのは言うまでもありませんが歌声に透明感が増し、ますます綺麗で可愛くて柔らかな魅力をはなっていました。宝塚ではスミレコードにかかる台詞をなんどもいいながらおとぎ話のヒロイン、プリンセス感満載。真彩ちゃんの舞台姿、宝塚退団後初でしたが最後だったかもしれません。
加藤清史郎君、変装した姿でさり気なく登場。声色の使い方がうまいことうまいこと。身体能力の高さ、『るろうに剣心』の時小池徹平君との殺陣で目をみはりましたが今回も素晴らしいです。アンサンブルキャストにかなり高く持ち上げられながら歌っていて歌声も芝居も、清史郎君の役者魂、職人技が光ります。ゼロ歳から仕事している経験値よ。清史郎君の役もあて書き?小西さんとのデコボココンビでまさかの女装もあり楽しすぎました。衣装がよく似合っていてペンにメモ帳をもちながらルパンを追っかけている姿が可愛くもあり、ガブローシュ、子ルドからこうして帝国劇場に戻ってくるまでの舞台姿もほぼみてきていますが帝国劇場は特別、おかえりなさい。
小西遼生さん、歌う時声がちょっとかれていて喉が心配。こんなにかっこいいのに薬物中毒でカリオストロ伯爵夫人にあっけなく絡めとられてしまうヘタレホームズ、絶妙でした。小西さんの笑いがおこる作品への出演、あったのかもしれませんが初見で新鮮でした。