今年の2月「有給休暇取得率、日本は世界最低」という記事をこのブログで書いた。それは私のブログで最も多く読まれた記事で、ほぼ毎日ヒットされている。これは勤労者が有給休暇を取るのに悩んでいる証左ではないだろうか。
最新の調査が同じ旅行社エクスペディアから最近発表された。昨年の調査と変わらず下図のように日本の取得率は依然として世界最低である。しかも有給休暇の付与日数は増えているにも拘わらず取得率は悪い。
この調査では、取得しにくい原因を出しているが、一番目に揚げているのが経済的余裕がない、二番目が同僚から否定的な見方をされるとなっている。要は職場自体が有給休暇を取る雰囲気がないということだろう。前にも書いたが会社を挙げて有給休暇取得率100%を目標にしている企業もあり、業績もトップクラスだ。経営トップ自ら率先して休暇を取る雰囲気作りが必要だ。
休暇を取らない労働者でも給与カットされると大騒ぎするが、与えられた有給休暇を取らないということは給与カットと同じことなのだが、日本人にはわかりづらいのか。アジアの労働者の方がこの点ははっきり理解しているので有給休暇はきちんと取得する。
経済的な余裕がないというというのも日本人らしい。有給休暇を取ったら旅行とか遊びに行かないといけないと思い込んでいる。自宅で家族とゆっくり過ごしたり、たまには小説でも読むのも良いし、自分を磨く勉強に時間を割いても良いだろう。この調査では明らかにされてないが、北欧の国で休暇の過ごし方を聞いたところ、家の修繕や薪割りなど家事が最も多かった。
この調査には現れてないが、最近の企業の環境が厳しく、なるべく採用しないで現有勢力で乗り切ろうとする傾向が強いことが職場の雰囲気を悪くしているのではないだろうか。特に専業主婦が職場に戻りづらいのは休暇をりにくいことが真っ先に挙げられ、仕方なく短時間パートへと流れる。