行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

欠陥選挙制度がもたらした結果

2012-12-17 22:53:19 | Weblog

3年半前の総選挙では民主党が300議席、今回は自民党が294議席、マスコミは振り子のようだとかオセロゲームだとか云うが、この小選挙区制度、2大政党制をねらったものだが今回は三極の出現で2大政党制は崩れた。

小選挙区では氏名を比例区では政党名を書くことで政党の支持率が判るが、今回は294議席取った自民党の支持率はブロックによって2割~3割にすぎない。でも衆議院ではガリバー的な勢力で公明党との連立で三分の二以上を占めた。小選挙区で民主・自民の候補者を書いた人が比例区では維新など第三極の党名を書いた人が多かったのだ。

1票の格差が違憲だとの最高裁の判断は皆認識しているが、小選挙区比例代表並立制という今の選挙制度そのものがおかしい。この制度では前回選挙では自民、今回は民主に投じられた票が膨大な死票になった。首をかしげる結果をいくつか挙げると、宮崎一区、当選が自民、次点が民主、3位が維新それぞれの得票は78千、42千、37千ところが3位の維新は比例区で当選した。9万票とっても落選した議員(愛知7区)がいるのにだ。同じ現象が当選自民、次点民主、3位維新(比例当選)と東京19区でも起きている。
栃木二区では4人の候補者のうち、2位、3位が比例ですくわれ、なんと3人の国会議員が誕生した。3位の候補者(みんなの党)の得票はわずか38千票

私は昔の中選挙区で選挙応援をしたためか、比例区というのは不公平に感じる。小選挙区では落選させたい人でも比例区でゾンビのごとく復活することもある。今回の選挙で一つ良いことは何とかガールズとかチルドレンといった風だけで当選した議員が誕生しなかったことだ。

 

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