行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

グリューワインの季節

2012-12-13 23:10:09 | Weblog

ゴルフ場の茶店でもグリューワインを出すようになった。最高気温10度の中、身体も冷え切っていたところに熱いワインを流し込んで一息ついた。初めてグリューワインに出くわしたのは30年も前、フランクフルトのクリスマスマーケットだった。ワインの熱燗でソーセージをほおばった思い出がある。当時のグラスは金物だったが最近は陶器で綺麗なクリスマス飾りが書かれていてお土産にもなる。

マーケットの店によって味が微妙に違うのはシナモンや丁子など香辛料の差なのだろうか、熱燗でアルコールが飛んでしまうのでスピリッツを入れるものもある。グリューワインを飲むとドイツ各地の華やかなクリスマスマーケットを思い出す。日本では札幌のクリスマスマーケットがしにせで、大通公園ホワイトイルミネーションの真ん中にあり、ドイツ風の店でグリューワインを飲んだ。

最近はドイツ風クリスマスマーケットがあちこちに店開きをしているし、昭和記念公園のようなクリスマスイルミネーションの出店でも焼きそばと一緒にグリューワインを売っているほどポピュラーになった。ゴルフ場でもついに登場したわけで、その内おでん屋で飲めるかもしれない。ワインショップでは香辛料が入ったドイツグリューワインが1000円程度で手に入る。

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政見放送を聞いて、若者よ真実を見極めて

2012-12-10 23:16:39 | Weblog

こんなに多くの政党の政見放送は初めてだ。増税しなくても社会保障は大丈夫だとか原発なくてもエネルギー問題は解決できるなど心地よいことが聞こえてくる。ただ維新の「競争が足りないから成長しない、競争こそが成長の基だ」というギョッとするような発言にびっくりした。

私の世代は高度成長を経て凄まじい競争の中で花型のカラーテレビやVTRなど先端製品が次々と価格競争で赤字になるのを見てきた。今や電機産業は過当競争の結果、成長どころか喘いでいる。更に競争はグローバルに展開され、企業は大きくならなければ負けるとばかりにM&Aを繰り返し、倒産も日常になってきている。世界的に非正規労働者が増え、格差はどこでも広がっている。最近のインドネシアの労働争議も非正規を正規にというのが大きなテーマだ。

昨日はショッピングセンターの周りで維新の若い候補者や運動員が元気に運動していたが、憲法9条を変える意味をほんとに理解しているのだろうか?政治家は勇ましいことを言って、ナショナリズムを煽るが、戦争にかり出されるのは若者自身だ。戦前の暗い軍国主義の時代と決別して平和憲法を選択した吉田茂元首相、彼は自衛隊すら欲しなかった。平和憲法の下、冷戦時代でも戦争に巻き込まれず経済大国に発展したのが今の日本だ。

若者たちよ、目を大きく開き何が真実なのか見極めて欲しい。

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ディズニーシーと葛西臨海公園

2012-12-07 23:27:23 | Weblog

一泊二日で2つのリゾートを訪れた。人にはいろいろな価値観があるがこの二つのいわゆる遊園地、あまりにも対照的なのだ。かたや周囲に多くのホテルを従い寒さをものともせず午後10時まで銀座や新宿と変わらない賑やかさで経営主体のオリエンタルランドは、今最も業績の良い会社の一つだ。平日でも高級レストランはネットで予約しないと入れず、人気アトラクションは2時間待ちの状態だった。

至る処にスタッフがいて、親切に教えてくれて年寄りでも迷子にならない。クオリティの高いショーやアトラクションで顧客の満足度は高く、ディズニーランドと合わせ全国の高校生の修学旅行のメッカになりつつある。アジアからの観光客も多い。

ラグーンに浮かぶクリスマスツリー、8時半には花火が彩る。

葛西臨海公園の観覧車は日本一の高さ117m、水族館も世界の魚を集め、黒マグロ群の遊泳はものすごい迫力だ。ディズニーのアトラクションにも劣らない魅力で、もしこれがディズニーシーにあったら、入場に長蛇の列だろう。現実は、観覧車は閑散としていて数人のスタッフも手持ちぶさた。

水族館は、子供ずれ、車いすの団体でまあまあの入場者数といった案配であった。ペンギン園も冬しか見られない王様ペンギンもいて、スタッフによる丁寧なレクチャーがあり、素晴らしかった。

 

付属の淡水水族館は人影もなかったが、池の中が観察できるようにガラスで仕切られており、渓流や紅葉を背景に息を飲む美しさだった。ここでは多摩川にいるウグイやハゼが観察できる。かなり価値のある水族館で、車いすでも入館できるようになっているが本館から離れているせいと宣伝不足でここも寂しい。

この公園にはホテルオークラ系の低層の瀟洒なホテルがあり、混雑し、うるさかった昨夜のホテルよりここに泊まった方が良かったと後悔した。

一駅ちがいで川を挟んでの2つのリゾート遊園地、民と官(都)の経営主体による差をつくづくと感じた。

珍しいタツノオトシゴ

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期待はずれのインドと中国

2012-12-05 23:45:33 | Weblog

新興国の雄、インドと中国の経済がおかしい、そしてそれは政治に連動する。中国は今回の指導者交代の過程で温家宝前首相のファミリーの蓄財がニューヨークタイムスに掲載され、官僚、政治家の腐敗が話題をさらった。トップの共産党政治局常務委員に入る予定であった重慶書記ボシュウライの妻が蓄財がらみで犯した殺人罪で起訴され、失脚した腹いせで温家宝が刺されたようだ。習近平新主席は先ず官僚、政治家の腐敗をなくすことを主張せざるを得なかった。上海の株価は最高時の3分の1になっている。

中国がこけたらインドがあると期待する向きもあったが、好調だったインド経済も失速しそうだ。高水準を維持してきた国内総生産(GDP)の伸びは著しく鈍化。2010年に10.1%だった成長率は、11年6.8%に低下し、今年は5%を下回りそうだ。この原因は中国と同じく、官僚、政治家の腐敗で、中国の太子党同様、ガンジーファミリーが隠然たる権力を持っており、腐敗退治もソニアガンジーが鍵を握っている。

こうした現状は高度成長時には目立たないが成長率が落ちてくると、外資は引き上げにかかる。中国ではこの2年、投資を増やしてきたの日本だけで、インドも日本は熱心だが欧米の資本は冷たくなりつつある。

かつては社会主義の看板を掲げたインドも中国も結果的には貧富の格差が拡大し、社会不安が増大せざるを得ない。政府は国民の目をそらすために外敵を作ろうとする歴史がある。触らぬ神に祟りなし、英語だとLet sleeping dog lie.dogはtigerかも

 

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どこかおかしい総選挙の争点

2012-12-04 23:05:10 | Weblog

いよいよ今日から選挙戦がスタート、政党が多すぎて党首の短い談話を聞いていても疲れる。多党が乱立し、放送するテレビ局も大変だろう。すべての政党を公平に取り上げようとするので党首が言っていることの中身が判らない。消費税を上げなくても社会保障は可能と言われてもどこからお金が出て来るのか説明がない。脱原発と卒原発の違いがはっきりしない。政見放送はどうなるのだろうか?

そうした中でも、何となく判ってきたのは脱原発・卒原発にしても、時間軸の差に過ぎないということだし、TPPも曖昧にしているのは農民票への配慮だけで、国民皆保険がなくなる等、国益を犠牲にしても参加すると言っている政党はない。この2大争点が投票日に近づくにつれだんだん曖昧になって行くのではないか、国民が重きを置く社会保障は財源論抜きでどの政党もやると言っている。

争点にして欲しいのは少子高齢社会対策だ。特に少子化対策で、このままではじり貧になる人口構成を改革するためには子ども手当、児童手当、待機児童ゼロ、そしてどの政党も触れない移民政策だ。成長戦略の前提が人口構成の若返りで、これなくして云う成長戦略は言葉の遊びにすぎない。お金をヘリコプターで撒くような金融政策は限界に来ていることは判ってきたようだ。

今日のニュースでは、コンビニがシニア対策できめの細かい配達をするという。若者相手のコンビニも高齢化社会で経営不安を感じてるのだろう。巣鴨のマックに寄ったら結構年寄りが入っているので驚いた。ハンバーガー以外のメニューでシニア対策をしている。投票率の高いシニア向けの総選挙争点は何なのだろう。これもまだはっきり見えてこない。

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玉川上水旅愁

2012-12-02 22:19:11 | Weblog

昭島、美堀橋付近の鴨の群れ

上水橋、湯楽の里付近

水道道路付近、昔拝島の多摩川から定期的に水を上水に送り込んでいた。子供の頃、ここでかじか(鰍)を採って遊んだ。

拝島駅付近

 

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今年も有給休暇取得率、日本は世界最低

2012-12-01 22:43:39 | Weblog

今年の2月「有給休暇取得率、日本は世界最低」という記事をこのブログで書いた。それは私のブログで最も多く読まれた記事で、ほぼ毎日ヒットされている。これは勤労者が有給休暇を取るのに悩んでいる証左ではないだろうか。

最新の調査が同じ旅行社エクスペディアから最近発表された。昨年の調査と変わらず下図のように日本の取得率は依然として世界最低である。しかも有給休暇の付与日数は増えているにも拘わらず取得率は悪い。

 

 

この調査では、取得しにくい原因を出しているが、一番目に揚げているのが経済的余裕がない、二番目が同僚から否定的な見方をされるとなっている。要は職場自体が有給休暇を取る雰囲気がないということだろう。前にも書いたが会社を挙げて有給休暇取得率100%を目標にしている企業もあり、業績もトップクラスだ。経営トップ自ら率先して休暇を取る雰囲気作りが必要だ。

休暇を取らない労働者でも給与カットされると大騒ぎするが、与えられた有給休暇を取らないということは給与カットと同じことなのだが、日本人にはわかりづらいのか。アジアの労働者の方がこの点ははっきり理解しているので有給休暇はきちんと取得する。

経済的な余裕がないというというのも日本人らしい。有給休暇を取ったら旅行とか遊びに行かないといけないと思い込んでいる。自宅で家族とゆっくり過ごしたり、たまには小説でも読むのも良いし、自分を磨く勉強に時間を割いても良いだろう。この調査では明らかにされてないが、北欧の国で休暇の過ごし方を聞いたところ、家の修繕や薪割りなど家事が最も多かった。

この調査には現れてないが、最近の企業の環境が厳しく、なるべく採用しないで現有勢力で乗り切ろうとする傾向が強いことが職場の雰囲気を悪くしているのではないだろうか。特に専業主婦が職場に戻りづらいのは休暇をりにくいことが真っ先に挙げられ、仕方なく短時間パートへと流れる。

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