あかない日記

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ポーランド・クラクフ 70 ラッパ吹き

2018-06-29 | ポーランド紀行

 

 

喧騒の中 塔の最上階の窓から
ラッパの音色が かすかに聞こえてくる。

このラッパは一時間ごとに 
4つの窓からそれぞれ違う方向に向かって
同じメロディで吹かれているが 
この演奏途中で止まってしまうようだ。


これは昔クラクフにタタール人が攻め込んできた際
この危機を町中に知らせようとラッパ吹きが
ラッパを吹いていた最中にタタール人が放った矢に
喉を射抜かれて絶命してしまったという伝説があり
そのラッパ吹きのことを悼み忘れないために
途中で終わらせているのだそうだ。

この伝統は中世から今日まで続いている。

この曲は ポーランドでは
「ヘイナウ・マリアツキ」
といって親しまれており

ラジオからも 正午の時報としても使われている。


また 中世の時代には 防壁門の朝夕の開閉を
知らせるために演奏されたそうだ。

 

(web資料から)

余談だが この ”ラッパ吹き” は 
消防士試験に合格した団員の中から限られた

一部の人しか就けない職業なので
プライドを持って仕事をしているそうだ。