クラクフ旧市街から 西に移動
「ハクテンを抱く貴婦人」を
鑑賞のため「クラクフ国立博物館」へ
(大きさ54.8×40.3cm)
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の
「白貂(ハクテン)を抱く貴婦人」は
女性の美しい肖像画として
世界でも 有数の名画といわれている。
また ポーランド国内のコレクションでは
最高の価値を持つ肖像画に数えられている。
なお この絵画はポーランド人貴族
チャルトルスキ公爵によって
1800年頃にイタリアで購入し
それを 母イザベラに贈ったところから
チャルトリスキ家のコレクションになった。
第二次世界大戦時 ナチスにより略奪されたが
戦後ポーランドに返還され
チャルトルスキ財団に収蔵された。
2016年12月 国立美術館へ所有権が移り
2017年5月から公開されている。
この絵は1490年
巨匠ダ・ヴィンチが38歳の時に描いた作品で
「モナ・リザ」(1503-06年)より前に描かれている。
ダ・ヴィンチが生涯に描いた
数枚の肖像画の一枚として知られる。
なお 左手で白貂を抱き
右手でその毛並みをなでる婦人は
チェチーリア・ガッレラーニといい
ミラノ公ルドヴィコ・スフォルツァの
愛妾であった女性で
この絵は 二人の愛を描いており
白貂は二人の愛情を象徴するものといわれている。
2階の特別室 照明をおとした中での
鑑賞でしたが 当然撮影禁止です。
しかし 特別コーナーが設けられて
レプリカが飾られ 婦人が抱くハクテンも作られており
婦人と同じ姿で 撮影できるサービスがありました。