石段上の薬医門
生島足島神社から南西へ
独鈷山(どっこさん・1266m)の麓にある
古刹「前山寺(ぜんさんじ)」へ
因みに「独鈷」とは、密教の祈祷用具(金属製または象牙製)で、
握りの両端に鋭利な突起などの金属製の飾りがある。
812(弘仁30分)年 弘法大師空海が
護摩修行の霊場として開創したといわれている。
当初は法相宗と三論宗を兼ねていましたが、
鎌倉時代の1331年善通寺から長秀上人が訪れ
現在の地に移し規模を拡大させたという。
後に貞享年間(1684年~1687年)に鶏足寺を離れ、
京都・智積院の末となり教学の殿堂であったそうで
40数ヶ寺の末寺をもち、
塩田城の鬼門に位置しており
その祈祷寺として武将の信仰も厚かったそうだ。
本堂
真言宗智山派の寺で 山号は獨股山又は独鈷山 本尊は大日如来。
本堂は、間口十間、奥行八間の木造萱葺
唐様屋根の重厚感ある「そり」が何とも言えなく
刈り込んで仕上げた軒には
火災から家屋を守る「水」厄よけ文字が見える。
山裾を利用した山水庭園は 季節のうつろいとともに
花々が咲き「花の寺」とも呼ばれ
毎年 5月に咲く藤は有名。
また 香り高い鬼ぐるみで作ったタレでいただく
「くるみおはぎ」のお接待があり 人気とのこと。
(期間は 春の彼岸頃~11月末日)
本堂内