(フェズ市内で)
前回 ベルベル人が話題になった。
モロッコの民族構成は
大きくアラブ系とベルベル系に分かれる。
前にもふれたが
モロッコは 8世紀にイスラム(ウマイヤ朝)に
征服されて以来 現在まで
アラウィー朝の後裔であるムハンマド6世を
元首とする立憲君主制であることから
アラブ系人が この国を支配し
重要都市部で暮らしている。
一方のベルベル人は この地の原住民だが
「ベルベル」という呼称は
7世紀に東方から侵入してきたアラブ人が
意味の分からぬ言葉をしゃべる異人を
野蛮人あつかいして呼んだ名称だ。
7世紀以降 ベルベル人はアラブ人に追われて
アトラス山脈や その南の砂漠地帯で
カスバを構成して 暮らすようになった。
このことから ベルベル人は
モロッコでは 6割を占めるが
社会的には “被支配” の
立場にあるという。
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