先日,Daisoの300円LED球を修理したのですが,その折,壊れたデバイスを半田ごてではずそうとしてもかなわず,ヒートガンでもあまりうまくゆかず,よいよい道具がないものかと考えていました。基板の裏全体がヒートシンクになっていて熱が逃げてしまうのです。
たまたまNetを徘徊していたら,面白そうなものを見つけました。
PTC Heating Plateです。PTC(Positive Temperature Coefficient(正温度係数))ヒーターについてはこちらあたりが参考になります。
以前から面白そうだなぁとは思っていたのですが,手を出しませんでした。でも,これ送料こみで486円。ワンコインで手に入ります。
(でも今見たら565円,送料419円に上がってました。これだと手は出さないなぁ・・・)。ついでにamazonでも扱っているようで,こちらは1022円でした。amazonでも中華からの発送でしょう。
現物はこんなものです。
短い足の先に薄っぺらいマグネットがついています。ひとつは割れてました。
おそらくヒーターの下も熱くなりますので,鉄板か何かを敷いて作業せいということなんでしょうね。
たまたま基板用のスペーサがありましたので,間に付けてちょっとだけプレートを高くしてみました。
まあこれで実験です。
サーモグラフィーを取り出して,温度の上昇の様子と面積を観察。
まあほぼ均一に温度は上昇しているようです。が,,,このサーモグラフィー100℃までしか測れない!
画面のように116℃で頭打ちになっちゃいました。
あとのお道具は熱電対。表面温度と足の部分(下敷き)を測ってみました。
30秒で250度まで上昇と説明があったのですが,まあ30秒かどうかは計りませんでしたが,しばらくすると250℃までは上がります。
下敷きはプラスチックというわけにはいかないので,薄い板を敷いてみました。その板の部分,抱いた90度くらいになるようです。スペーサを付けていないと,板が焦げる可能性もあります。足を付けて正解。
一応スライダックは130Vまで上げられるので,仕様どおり,110Vでもやってみましたが,結果は100Vと余り変わりはありません。直接AC100Vで使えば良いでしょうね。
調子に乗って非接触温度計(あるの思い出しました)でも。
まあ,ほぼ250℃ということでOKかな・・
土台の板はやはり90℃を超えてる。
これでリフローができるかどうかはやってみないと分かりませんが,リフローされたデバイスをこれに押しつけて外すことはできそうです。
いま,特別実験するブツがないので,その実験は後ほど。作業例としては,youtube等にありますね。参考までに
PTC Heating Thermostat Heater Plate For TV Backlight LED soket FPC IC BGA welding Soldering station
ニクロム線等よりは使いやすそうですね。
なお,ミニではUSB-PDを利用してこんなのもでています。ちょっと高いので手を出しませんでしたが・・・
https://ja.aliexpress.com/item/1005005424633746.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.31.722d585aQ74WYj&gatewayAdapt=glo2jpn