アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

強弱のご利用は計画的に-熱情ソナタレッスン

2011年10月26日 | ピアノ
今、多少とも人前(録音含む)で弾こうとしてる曲の中で、どうにも自力では目鼻がつけられないのがベートーベン熱情三楽章。

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だいたいなんで突如ベートーベンなのかは自分でも釈然としない…私のベートーベンキャリア(?)ははるか昔の「エリーゼのために」でストップしているといっても過言ではない。それでなぜ突然、熱情なのか!?

それはやっぱり、前にピアノ練習会で、ワルトシュタインだったか「6ページだけ弾きます」という演奏が妙に心に残ったのと、YouTubeでランランの熱情を聞いた(見た)のがなんか結びついてびびっと来たとしか。

ベートーベンを弾くにしたってもうちょっとどうにかなる曲ってのもあるだろうけど。ま、弾きたくなった曲を直接弾いてもいいよね、大人だから(^^) ヨーコ先生のところにはそれであるがまま、「どこから手をつけていいかわかりません~」と持っていった。

ヨーコ先生のレッスンは二回目。初回はブラームスで、あれも私にしては難しい曲だったしブラームスもほとんどレッスンしてもらったことはなかったんだけど、なんか妙にしっくりくる部分もあって、今回の熱情とは違ってずいぶん曲として弾けてたと思う。それが今回は、ほんとに手のつけようがない状態、これを臨時の一回レッスンでどう色つけろと!?

でもヨーコ先生はまったくうろたえることなく、「もっと力を抜いて流すところを考えてメリハリをつけましょう。全部いっしょうけんめい弾くと疲れる曲ですからね」と、力の配分を要領よく説明し、部分で弾かせ、お手本を弾き、着々と進めていった。

この曲の(というかベートーベンの)特徴は、頻繁に書かれている「sf」「sfp」つまり、急に強くなる、あるいは急に強くなってすぐ弱くなる。そこをクリアに強調することを考えて、指使いもそれに沿って工夫する。あるいは、段階的に強くなる場合、逆に弱くなる場合、どこを区切りに強めていくか(落としていくか)、あるいは右手と左手のバランスをどうするか、計画する。無理して「もっと強い音」とする必要はなく、出せる範囲の中から割り振ればいいのだ。

音の跳躍、あるいは強弱ということもだけれど、ヨーコ先生は力づくや不自然・無理やりでない物理的な解決方法を具体的に考えて、明快にアドバイスしてくれる。おそらくは自らが、ヨーロッパ男性のような肉厚でべらぼうにでかい手を持ってはいないために、必要に迫られて数々の工夫をしてきたことがレッスンに生かされているのだと思う。

私が8年間習った先生のほうも、女性だし手はさほど大きくないんだけれども、その先生のほうがもっと…なんというか、すべての課題を感性寄りでクリアしてきたタイプ。見本の弾き方は具体的で明確で、しかも非常にうまいんだけれども、理屈で説明する人ではなかった。

音の強弱だけではなくて、非常に活舌よくはっきり弾くのか、だいたい鳴ってればいいごもごも弾いていいところなのか、という計画もある。

途中、この調子でいったらとても曲の最後(いちばんどーしよーもないpresto)まで行かないんじゃ?? と思ったけど、ヨーコ先生はそこもちゃんと織り込み済みで、「以下同文」な説明をさくさくとはしょって、prestoのところもちゃんと、力の配分と弾き方のコツを教えてくれた。

あー、なんとかなりそうな気がしてきたよー(^-^)

家に帰ってから、ちょっと弾いてみたら、だいぶ弾きやすくなってた。

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コメント (6)
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