アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

歌のコンサートで伴奏の名人芸を見る

2019年04月01日 | ピアノ
昨日はJG同期でメゾソプラノ歌手のYさんが出るコンサートへ。

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春や恋にちなんだ小品たくさん、10人の方が代わる代わる歌います。
その中で格段に若いのはYさんともう一人(注: 若いといってもYさんはもちろん私と同い年ですけどね)で、
あとはなんというか…大御所。

声楽は自分の体が楽器なので、相当な年齢になってきますと、声のコントロールが難しくなってきます。
特にソプラノの場合、狙った音程が出ないのをすごく幅広いビブラートでカバーするような歌い方をすることが多いようなのですが、
その度合いが強すぎてほとんど何の音程を意図して出しているのかわからない状態になると聞くほうもなかなかつらい。

そういう方が数人いらっしゃいました。その場合、声を出す「都合」というのがあるのでタイミングや声量のほうも狙ったとおりに出るとも限りません。

つまり、私ら初心者バイオリンの伴奏をしてもらうって話とは違い、プロの音楽家ではあるので元々音楽についてはよくわかってはいるのですが、演奏をするにあたって、なかなか思いどおりにはならないもどかしさ、都合ってのがあるところは結局同じなのです。

そしてそれを支えるピアノ伴奏が…!!

コンサート丸ごと、一人の伴奏者さんが、ヘンデル、山田耕筰、滝廉太郎、R.シュトラウス、ロッシーニ、シューベルト、レスピーギetc. 幅広い作曲家の曲を全部伴奏したのですが、これがものすごい名人芸だったんです。

奏でられる音楽自体、とても上質な、おしゃれで行き届いた表現をする方なのですが、歌のほうの流れ、あるいは少々のアラも含めて、しっかり支えつつ決して出しゃばらない、完璧なタイミング合わせと、ベーゼンドルファー全開で弾いていますが緻密なボリュームコントロールが見事。

どうしてこんなことができるんだろー、とガン見していて気付いたのですが、
ペダル使いがまた素晴らしいのですね。
当たり前ですが、ペダル踏みすぎていたら個々の音の微妙なコントロールも効きませんので、
絶妙に「ちょうど」を踏んでいくのです。
(そういや、おゆき先生にも、Megumi先生にも、「ペダル深く踏みすぎ」とダメ出しされている私。)

という具合に、歌がイマイチなときは伴奏の名人芸をガン見して、十分楽しいコンサートでしたが、

Yさんが二度目に出てきたときの
歌劇「アルジェのイタリア女」(ロッシーニ)より「惨い運命よ」
は圧巻でした。表情豊かな歌いっぷりに目が釘付けになり、歌い終わった瞬間は客席の興奮がひとつになった感じで拍手喝采。伴奏の人も喜んでいる様子でした。

いや~すごいな。

この組み合わせの(Yさんの歌+この伴奏者さん)のコンサートを聞けないものかな(^^;;


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