アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

妄想つき演奏事始

2019年04月16日 | ピアノ
ヤマハのときの先生は、私に「妄想(どう弾きたいのか、具体的なストーリー)」を求めてくる人で、オリジナリティがカケラもない私としてはそれがしんどくてやめてしまったという面があったり。

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才能がない人に妄想を迫っても無理なんですよね。迫るより材料を提供してみるほうがずっといい(と今では思う)。

先生自身は豊富に妄想しながら弾いてるんだろうけど、でもそれを生徒に押し付けるつもりは毛頭なくて、ぜひ生徒自身の妄想を展開してほしいと思っていたので、先生が何を考えて弾いているかについてはあまり語ってくれたことがなかったんですよね。

その中で珍しく、かなり詳細なストーリー展開について話してくれたのがこれ:
モーツァルト ピアノソナタK.333第三楽章

今日、お弁当を食べながら聞いてたのはこれだけど:
シューベルト:ソナタ第21番D.960 [福間洸太朗の動画で楽しむ楽曲解説・聴きどころ紹介 #21]

この中で福間さんは、シューベルトの旋律がかなり歌っぽい(音域狭めの動き)ので歌詞をつけて心の中で歌って弾くといいといっていますが、確かに、シューベルトはそんな感じのピアノ曲が多いですよね。一方、このモツソナK.333第三楽章なんか、歌いにくい個所だらけです。アルペジオっぽかったり。歌詞つけて歌おうって人はあんまりいないと思います。これは歌っぽいというより…

オペラ(劇)っぽいですね。魔笛の舞台を思い浮かべて、タミーノみたいなわりと使えない感じの王子を歩かせてみるとしっくりきます。

…このイメージは私オリジナルじゃなくて、その、ヤマハの先生が話してくれたものなんですがね。

始めのところは間違いなく、王子様が歩いている(探検していく?)ところ。わりと自分でもカッコイイと思ってどんどん行ってるんじゃないかな。

途中、お姫様の「たすけてー」コールが聞こえてきて、勇ましく向かっていって、たぶん戦うことは戦ったんだけど、それでどうなったかっていうと、途中でちょっと勢いがおかしなことになってしゅーんと萎んで、あれ?? 結局逃げちゃった(場面転換)

それでも気を取り直して歩いていく。

何かに追いかけられて今度は戦わずに逃げたりして…

そしてクライマックスのところ(カデンツァっぽいところ)は何が起きているのか、ここについては話を聞いた覚えはないのであとは想像してみてってところでしょうか。人によってぜんぜん違うストーリーになると思うんだけど。

貼った録音はランランので、特に好きな演奏というわけではないんだけど、
三楽章だけの動画なのでここでは便利、というのと、
それから、この顔芸を見れば、ランランも何かスゴイ妄想をしているのは明らかですね。

というわけで、私はオリジナルの妄想を展開するのは下手だけど、このとき(K.333を練習したとき)は、妄想して弾く楽しさを味わいました。そののち、シベリウスの「踊り」のときには誰に言われなくても妄想全開で弾けたんだけど、ふだんはそこまで具体的に「おりて」こないです。でも、妄想つきで弾いた経験を生かして、部分的には妄想して弾いてたりします。中身はナイショ(^^)

歌詞をつけるセンスは妄想よりさらになくて、できたためしがありません。


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