ものすごく久しぶりに図書館に行って、ふと目に留まったのが
「緊張しない・あがらない方法~リラックスのレッスン」(鴻上 尚史)
←いつまで経ってもやっぱり気になる話題
人前でピアノ弾く人は、私じゃなくても、みんな緊張どうしようってことでいろいろ考えてると思うんですが、ジャストその話ですよね。
中を見てみると、別に演奏の話というわけではなくて、この鴻上さんという人は「作家・演出家」。つまり演劇をさせるとか、あるいは自分が講演をするとかで「緊張」と戦ってきた経験から実践的アドバイスをしているという感じ。別に、心理の専門家であるとか、体の専門家(整体とか)であるとかではないんですが、ちょっとパラパラしてみたら非常に納得、ピアノにもぴったりだと思ったので借りてきました。
「リラックス」しようしようと思うと余計緊張してしまうとか、
今日は絶対に絶対に「うまくやろう」なんて思うとすごい失敗するとか、
…あるあるですよね。ピアノでもスピーチでも同じ。
ぜんぜん緊張しないのがいいとも限らない、ちょうどよい、コントロールされた緊張がベストなのも同じです。
じゃ、どうしたらコントロールしてちょうどいい具合になるかってことですが、
ひとつ、身体から心の調子を整えるってのがありますね。王道です。身体と心ってつながっているので、ただ単に口角を上げる(笑顔をつくる)だけで自然と気分も上がってくるというような、人間ってそうできているわけです。だから、肩をほぐす、手をほぐす、足首をほぐすといった、舞台袖でもできる「ぐるぐる」とかストレッチとか、いいですよね。
それはみんな多少やってると思いますが、そのほかに「アガらないように下げる」というのがあって、抽象的な言い方ですが「体の重心を下げる」つまり、胸くらいに中心が来ちゃうとふわふわどきどきになるのですが「大気中の気を集めて丹田までおろしてくる」動作(合気道の先生から教えてもらったらしい)とか。
それでも、つい自意識過剰になっちゃうのをどうしたらいいか。
じゃあ自意識を無視しようとするとか、無理というかかえって意識してしまってマズいことになりそうです。
そこで
「『与えられた状況』を想像しなさい」というのがスタニスラフスキー(ロシアの俳優兼演出家)のアドバイス。
これは演劇用のアドバイスなので『与えられた状況』といっていますが、つまり俳優が話すセリフに含まれる情景や様子のことです。演技する内容のほう。
「どう思われているだろう」的な自意識、自分のことやお客さんのことではなく、演じる内容のほうを、詳細に具体的にイメージするということですね。
ピアノでいえば、演奏する曲のこと。どういう情景、情景でなくてもイメージ、表現、構成とか。
そういう内容のほうに集中できれば、自分の心が動きます。
そして、自分の心が動くと、見ている人(ピアノなら、聞いている人)の心も動くんです。(感情はうつる)
こんな感じで、この本は演奏についてのものではないんですが、まんま当てはまるといっていいでしょう。
でも演技の話なので、ここに続きがあるんですよ。
アマチュアピアノだったら、自分が弾きたくない曲を弾かされることって、基本的にはないと思いますが、演技だったら、与えられた内容がぜんぜん自分にとって「おもんない」ことがありますよね。そういうときどうするか、というのもこの本では語られています。結局のところ、見方を変えてよくよく考えて、魅力を見出してとらえなおすしかないって話ですけど…
その心配はないですね。私たちには。
とはいえ、実は緊張をコントロールするためにも、曲を詳しく細かく考えてはっきりしたイメージを持つことが大事だなのですね…曲をしっかり身につけることと、舞台上でほどよい緊張をすることで、やるべきことは同じだった、ってことでしょうか。
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
「緊張しない・あがらない方法~リラックスのレッスン」(鴻上 尚史)
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人前でピアノ弾く人は、私じゃなくても、みんな緊張どうしようってことでいろいろ考えてると思うんですが、ジャストその話ですよね。
中を見てみると、別に演奏の話というわけではなくて、この鴻上さんという人は「作家・演出家」。つまり演劇をさせるとか、あるいは自分が講演をするとかで「緊張」と戦ってきた経験から実践的アドバイスをしているという感じ。別に、心理の専門家であるとか、体の専門家(整体とか)であるとかではないんですが、ちょっとパラパラしてみたら非常に納得、ピアノにもぴったりだと思ったので借りてきました。
「リラックス」しようしようと思うと余計緊張してしまうとか、
今日は絶対に絶対に「うまくやろう」なんて思うとすごい失敗するとか、
…あるあるですよね。ピアノでもスピーチでも同じ。
ぜんぜん緊張しないのがいいとも限らない、ちょうどよい、コントロールされた緊張がベストなのも同じです。
じゃ、どうしたらコントロールしてちょうどいい具合になるかってことですが、
ひとつ、身体から心の調子を整えるってのがありますね。王道です。身体と心ってつながっているので、ただ単に口角を上げる(笑顔をつくる)だけで自然と気分も上がってくるというような、人間ってそうできているわけです。だから、肩をほぐす、手をほぐす、足首をほぐすといった、舞台袖でもできる「ぐるぐる」とかストレッチとか、いいですよね。
それはみんな多少やってると思いますが、そのほかに「アガらないように下げる」というのがあって、抽象的な言い方ですが「体の重心を下げる」つまり、胸くらいに中心が来ちゃうとふわふわどきどきになるのですが「大気中の気を集めて丹田までおろしてくる」動作(合気道の先生から教えてもらったらしい)とか。
それでも、つい自意識過剰になっちゃうのをどうしたらいいか。
じゃあ自意識を無視しようとするとか、無理というかかえって意識してしまってマズいことになりそうです。
そこで
「『与えられた状況』を想像しなさい」というのがスタニスラフスキー(ロシアの俳優兼演出家)のアドバイス。
これは演劇用のアドバイスなので『与えられた状況』といっていますが、つまり俳優が話すセリフに含まれる情景や様子のことです。演技する内容のほう。
「どう思われているだろう」的な自意識、自分のことやお客さんのことではなく、演じる内容のほうを、詳細に具体的にイメージするということですね。
ピアノでいえば、演奏する曲のこと。どういう情景、情景でなくてもイメージ、表現、構成とか。
そういう内容のほうに集中できれば、自分の心が動きます。
そして、自分の心が動くと、見ている人(ピアノなら、聞いている人)の心も動くんです。(感情はうつる)
こんな感じで、この本は演奏についてのものではないんですが、まんま当てはまるといっていいでしょう。
でも演技の話なので、ここに続きがあるんですよ。
アマチュアピアノだったら、自分が弾きたくない曲を弾かされることって、基本的にはないと思いますが、演技だったら、与えられた内容がぜんぜん自分にとって「おもんない」ことがありますよね。そういうときどうするか、というのもこの本では語られています。結局のところ、見方を変えてよくよく考えて、魅力を見出してとらえなおすしかないって話ですけど…
その心配はないですね。私たちには。
とはいえ、実は緊張をコントロールするためにも、曲を詳しく細かく考えてはっきりしたイメージを持つことが大事だなのですね…曲をしっかり身につけることと、舞台上でほどよい緊張をすることで、やるべきことは同じだった、ってことでしょうか。
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