王義之(303~361)の「蘭亭序」の臨書は「ピアノでいえばツェルニー30番みたいなもの」といわれて始めたのですが…
(ツェルニー30番も弾いてないのにね?)
←書道の楽しみ方のイメージが広がった
まぁなかなか終わりません。三百数十字ある作品を、一回に5~6文字ずつ書いていくわけで、レッスンは月イチですからそうそう進みませんから当たり前ですが。
でも最初は「臨書」するということがどういうものかピンと来なかったですが、最近おぼろげながらおもしろみとありがたみがわかったような気がします。
「臨書」の場合は、一般的にはバランスの悪い字といわれるような、太い細い、長い短いなどの特徴も含めてとにかく原本の特徴を真似て書くことになるのですが、そうはいっても自分の技量の範囲内ということもありますし、使っている紙や筆や墨などに依る部分というのもありますから、物理的な意味でコピーするのとは違います。違うけれど、できるだけ忠実を心がけつつ、かつ作品としてのまとまりがある程度生まれるように書いていくわけです。
そういうことをしていく中で、形の取り方、格好の付け方、筆の使い方を少ーしずつ、原本から学んでいける感じがするんですよね。
今日はその、王義之の蘭亭序の展覧会があるということで見にいったのですが…いや~いくらよく知られた作品といっても「たった」三百数十字の作品ですから、何をどう集めたら「書道博物館」「東京国立博物館」の連携企画というほどの規模の展示になるのか、あまりよくわからないまま見に行きました。
蘭亭という、曲がりくねった小川をひいた風光明媚な場所があって、そこに名士41人を呼んで宴を催した。
上流から酒の入った盃を流し、流れてくるまでに詩を作らないといけない(!)
間に合わない人はイッキ(とはいわないだろうが、大きな盃に三杯飲まないといけないんだってw)
というわけで宴会しながら詩がたくさんできるわけでその詩集を作ったのです。その序文として王義之が書いたのが「蘭亭序」
酒の勢いで書いたので、ちょこっと書き直しとかいろいろあるんですが(下書きのつもりだったのか??)後日何度も書いてみたけど当日のよりいい作品はできなかったんですって。まぁ案外そんなものなのかも。
そんな傑作である「蘭亭序」だけど王義之の書をこよなく愛した唐太宗は「蘭亭序」を自分の副葬品に指定したので(o_o)原本は残っておらず、何系統かの「写し」が石に掘られた状態で現在に伝えられています。写しといっても機械的なコピーじゃなくて手写しなのでそれぞれちょっと雰囲気が異なります。今日見たのはまずそのバリエーション…
それと、たくさんの(ほんとにたくさんの)人が「臨書」してその作品が残っているのでそのバリエーション…
どう切り取ってどういうサイズの紙にどういう配置で、元の字をどう捉えて表現するのか、結局ぜんぜん違う「作品」になっているのです。
中国の書家だけでなく、日本でもたくさんの人が「蘭亭序」を元に作品を作りました。その中の一人、中村不折は、蘭亭序の臨書作品そのほかを出版して得た利益でまた中国の古書などを買い求め、その収集を元にして(今日私が行った)書道博物館ができたそうなんだけど。(参考: 書道博物館創設者中村不折について)
このイラストは中村不折の「自画像」的なものらしく、館内あちこちの案内文などに出てくる↓
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
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でも最初は「臨書」するということがどういうものかピンと来なかったですが、最近おぼろげながらおもしろみとありがたみがわかったような気がします。
「臨書」の場合は、一般的にはバランスの悪い字といわれるような、太い細い、長い短いなどの特徴も含めてとにかく原本の特徴を真似て書くことになるのですが、そうはいっても自分の技量の範囲内ということもありますし、使っている紙や筆や墨などに依る部分というのもありますから、物理的な意味でコピーするのとは違います。違うけれど、できるだけ忠実を心がけつつ、かつ作品としてのまとまりがある程度生まれるように書いていくわけです。
そういうことをしていく中で、形の取り方、格好の付け方、筆の使い方を少ーしずつ、原本から学んでいける感じがするんですよね。
今日はその、王義之の蘭亭序の展覧会があるということで見にいったのですが…いや~いくらよく知られた作品といっても「たった」三百数十字の作品ですから、何をどう集めたら「書道博物館」「東京国立博物館」の連携企画というほどの規模の展示になるのか、あまりよくわからないまま見に行きました。
蘭亭という、曲がりくねった小川をひいた風光明媚な場所があって、そこに名士41人を呼んで宴を催した。
上流から酒の入った盃を流し、流れてくるまでに詩を作らないといけない(!)
間に合わない人はイッキ(とはいわないだろうが、大きな盃に三杯飲まないといけないんだってw)
というわけで宴会しながら詩がたくさんできるわけでその詩集を作ったのです。その序文として王義之が書いたのが「蘭亭序」
酒の勢いで書いたので、ちょこっと書き直しとかいろいろあるんですが(下書きのつもりだったのか??)後日何度も書いてみたけど当日のよりいい作品はできなかったんですって。まぁ案外そんなものなのかも。
そんな傑作である「蘭亭序」だけど王義之の書をこよなく愛した唐太宗は「蘭亭序」を自分の副葬品に指定したので(o_o)原本は残っておらず、何系統かの「写し」が石に掘られた状態で現在に伝えられています。写しといっても機械的なコピーじゃなくて手写しなのでそれぞれちょっと雰囲気が異なります。今日見たのはまずそのバリエーション…
それと、たくさんの(ほんとにたくさんの)人が「臨書」してその作品が残っているのでそのバリエーション…
どう切り取ってどういうサイズの紙にどういう配置で、元の字をどう捉えて表現するのか、結局ぜんぜん違う「作品」になっているのです。
中国の書家だけでなく、日本でもたくさんの人が「蘭亭序」を元に作品を作りました。その中の一人、中村不折は、蘭亭序の臨書作品そのほかを出版して得た利益でまた中国の古書などを買い求め、その収集を元にして(今日私が行った)書道博物館ができたそうなんだけど。(参考: 書道博物館創設者中村不折について)
このイラストは中村不折の「自画像」的なものらしく、館内あちこちの案内文などに出てくる↓
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