アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

練習の8割が人前で出せれば

2014年05月26日 | バイオリン
昨日は、サロンエスプリで発表会がありました。バイオリン・ビオラ・チェロクラス合同です。

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去年より人数が膨れ上がったため二部構成。私ときーちゃんさんのデュオは二部の最初でした。

さっさと終わって、あとは「さーみなさんがんばって♪」とリラックスして聞けるので「最初」は好きです。とはいえ弾くときはやっぱり緊張して弓ぷるぷる、ビブラートかけてるのかビビラートかかってるのかわかんなくなったところもあるけど…

ビバルディ 調和の霊感 Konzert op.3, Nr. 11 in d-moll für 2 Violinen 2,3楽章
(1st: アンダンテ、2nd: きーちゃんさん)

今回弾いた二楽章、三楽章はどちらも、2nd担当のきーちゃんさんが先に弾き始めてテンポを作っておいてくれたところに乗るパターン。だから、私としちゃー気が楽なんですが、その一方で、もしもきーちゃんさんが「てんぱって」私の弾けないテンポで出ちゃうとアウトって怖さもあるんですよね。

けど、テンポは打ち合わせどおり、ばっちりでした(^^)

うまく出てしまえば、この面子なら「ずれる・落ちる」心配もなく、あとは「弾くだけ」です。

きーちゃんさんとはもう何度も場数を踏んでいて、息ぴったりです。ピアノを担当してくれた方は、私は初めてなんですけど、前にきーちゃんさんが同じ方に伴奏してもらったのを聞いていて、丁寧に合わせてくださる方だなと思っていました。ピアニストですが今はお子さんが小さくて本格的な活動がなかなかできないので、こんな半端仕事(^^;; を引き受けてくださっているようです。

録音を聞いてみるとあらためて、すごくピアノに助けられているなと思います。

音楽の骨格が見えやすくて、きちんと流れていくので、弓がふらついても方向は見失わない、みたいな。

弓ぷるぷる、指こわばり(といってもピアノソロのときほどの緊張はしてないですけど)
音程がふらついたり、音をすっとばしたりの小事故は目につく、いや耳につきますが、全体は「こんな感じ」と予定どおり進行したと思います。

ゆっくりの二楽章のアラが目立つのはどうしようもない(-_-;;
バイオリン自体が下手だから手の打ちようがないね。

三楽章の16分音符ラッシュは、緊張したときでもあまり怖くなくなりました。メカニカルなことをいえば、弓の動きの安定感、ポジション移動の精度(あくまで当者比)が増したということもあるのですが…これは明らかにお正月休み特別のパル3効果ですね。

それと、つっかえるときというのは、手が思ったように動かなかったという問題のほかに、頭の混乱というのが大きいでしょう? 思い浮かんだ音が間違ってちゃどうにもならないですもんね。

確か、最初にこの三楽章を弾いてみたときは、16分音符の連続をすごく「バラで」とらえていたと思うんです。この音の次、これ、というような。あ、極端にいえばね。

それが、今回弾いたときは、和音の移り変わりというような、まとまりで聞こえることが多くなって、パニクらなくなりました。同じ曲を何度かやってるうちに理解から深まるというのも当然ありますし、あと、なんかピアノのほうとの相乗効果で最近「髪の毛ひとすじほどの」なにかイイコトがあったみたいですね。

会が終わってから、ビオラの先生から「去年よりすごくよくなった!!」と褒められました。そういや去年すごくダメダメな演奏をしたような!? それは差が大きいかもね。「来年また期待してます!!」えっハードルがん上げ(^^;;

その横にいた中川先生はにこにこしていらっしゃいます。そりゃー練習で合わせたときのほうがよかったし、レッスンでいったあれやこれや実現できなかったこともてんこもりだけど、練習の8割出せたら上出来じゃないの、というような笑顔かな。

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十八番CD製作企画録音会

2014年05月24日 | ピアノ
「十八番」は「じゅうはちばん」じゃなくて「おはこ」とお読みください。

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これは自信持って弾ける、レパートリーというか「愛ある曲」ですかね、そういうのをみんなで録音してCDの形にまとめようじゃないかという企画です。

私にとっての「十八番」は何かというと、まぁショパンのノクターン15番かなと思ったんです。複数回本番にかけている、まぁまぁ弾けた(←私にしては)、好き。ということで、条件的にはおっけーな感じですね。

それで、そのつもりでいたのですが、いざ録音日が迫ってくると、いつもイベントドリブンで練習(泥縄ともいう)しているため、ショパンのノクターン15番と悠長に戯れている暇はなく、要するにぜんぜんかわいがってあげてないため、そっぽ向かれた状態というか…

いざ「蔵出し」してみましてもぜんぜん素っ気無くて、ちょっと間に合わない状態でした。どこが「おはこ」やねん。

録音は、ふだんよくやってますし、自分ちのアップライト+手持ちの録音機でやるならいつということはないのですが、今回の企画の中では、オショーズさんたちのおうちのピアノを使い、かつ、録音の面倒も見てくださるというありがたい設定があるのですね。やはり、自分ちの録音もバックアップとしては考えるにしても、ぜひその機会を生かしたいと。

というわけで、昨日はうづら先生んちのプレイエルで録音ができるというので、いそいそと出かけて参りました。

持っていった楽譜は、モーツァルトのソナタ(これが一番、新鮮つまり練習してある状態なので、話が早い)、それと、いちおう未練でショパンのノクターンも。

いいピアノを弾くと、それってたいていイベント会場だったりしますので、聴衆がいるわけですね。仲間うちではあっても。それでなんか、余計な緊張をしたり、意識したりしちゃうので(必ずしも悪いことではないけど)、えーい全員追い出して勝手に弾かせてくれないかな~と思ったりしませんか??(^^;;

…それが実現できちゃうんです。すばらしいプレイエル、機材セッティングしたら入り口閉めて一人で篭らせてもらって、じっくり弾く。

結局、モツソナ二回弾いて、ノク15を二回弾いて、もう一回モツソナ弾いて、だいぶ占領しちゃいましたが、堪能しました~

ま、けど、それなりに長さのある曲を、ノーミスクリアというのはできませんから、結局いろいろ傷有り。
昨日の録音(モーツァルト:ピアノソナタK.V.533 第2楽章)ただし私の手持ち録音機で
傷有りとはいっても、先日の戯れ会録音とはだいぶ違います。やはり一人で弾いてるからね…でも、録音してると思うだけでも結局緊張したり「邪念」が沸いたりして、なかなかよい集中というのは難しいものです。

邪念、ってーとナンですが、要するに、「あーここまでうまくいってる…この一回でOKテイクとりたいな」とか。そうするとすかさずコケたり(笑)

生演奏は、緊張もするしやり直しもできないので、傷だらけですが、それでも生だからこそ許せるというか、ミスはあまり気にならず、その場のノリで聞けちゃうところがありますよね。録音で聞くとなると、生のときよりは傷を少ないものを作りやすいんですけど、録音を聞くとなると傷が余計気になっちゃうってところがあると思います。

どちらがおトクなんだかね…

いや、ソントクいってないでそんながたがたじゃないピアノ弾けばいいことだけどね…

上記に貼ったのは、いつもの録音機で録音したものですが、ゴリッとした機械で録音してもらったものを、後日CDに焼くわけですから、録音がどう違うかを聞くのも楽しみです(^^)

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バージョンアップ版ビバルディへ

2014年05月22日 | バイオリン
ピアノの初心者用の曲なら、技量に合わせて素敵な曲(ピアノオリジナルの)がいくらでもあるけど…

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バイオリンって案外、弾きたい&弾ける曲を探すのに苦労します。編曲モノはぜんぜん萌えなくて、だってショパンのノクターンなんて弾きたきゃピアノで弾くよ。。とか思っちゃうでしょう。それと、ピアノしか弾かないような人は知らない、たぶんバイオリンの教育者だった人あたりが、「弾きやすくて、演奏効果の高い」曲をあれこれ作ってくれてますが、これがどれもこれもピンとこないんです。ザイツさんとか。

贅沢ものでしょうか(←間違いなくそのとおり)

この、音楽的贅沢に慣れた我侭な私のお眼鏡にかなう曲というと、どうしても、バッハ、ビバルディ、モーツァルトあたりの超有名どころ大天才の作品になってしまうのですよね(こほん)。

え、ベートーベンやブラームスなどは入らないのか、って。

彼ら、私がどんなに無理しても弾けないような曲ばかり作りやがるんです。まったく失礼しちゃうわ。

というわけで、こんどの日曜日は、サロンの弦楽クラス発表会でビバルディを弾きます。

調和の霊感Konzert op.3, Nr. 11 in d-moll für 2 Violinen
2楽章・3楽章

この、三楽章は前にやっぱり人前で弾いたのですが、ちょっと無理目が過ぎたので、反省して出直しです。パートナーは、いつでも鉄板のきーちゃんさんです。きーちゃんさんは、ご自分のソロ曲のほうでかなり苦戦しているようですが、この曲は問題ありませんから、私のほうさえ改善すれば、見違えるはずですよ。

前に弾いたのも、半年くらい前で、そんな昔ってわけではないんですが、今回弾いてみるとかなり違う感触がありました。お正月休みに、バッハのパル3と格闘したのが効いて、

移弦、ポジ移動がらみの16分音符ラッシュ

のアウェイ度合いがだいぶ軽減されたんです。

テンポも、カタツムリレベルから亀レベルに進化し、安定感も増したと思います。「強弱をつけよう」「ここはぜひビブラートをかけよう」なんてプチぜいたくにも気が回るようになってきました。

こうなるとがぜん、おもしろいです。

先週金曜日は伴奏なしでレッスンがありましたが、今週月曜日は伴奏者との合わせでした。最初、30分と聞いていたので、サラーッと合わせてちょい修正して合わせて終わりかな~と軽く考えていましたがとんでもない。中川先生からみっちり修正入りながら、レッスンでした。そんでようやくゴールにたどり着くと、「じゃ、五分休憩して最初から合わせましょう(^^)」ぇぇえ

中川先生も、当初は「前よりずっとよくなった」と単純に喜んでくれてたみたいなんだけど、だんだん贅沢になってきて、そこの音程が合ってないとかタイミングが合ってないとか、どんどん「気になりポイント」が増えちゃうみたいで、終わりは一生来ないんですねぇ。

(「あたしんち」のお母さんも、ひとたび味噌を30円高いやつに変えちゃうと、人は安いほうに戻れないものだって、みかんに説教してました。)

まぁでも、最初に合わせたときはとにかく必死に楽譜かじりつきで弾いちゃったけど、だんだんどこがどう合ってるのか聞けるようになって、そうするとやっぱり楽しいです。アンサンブルにしてよかった。

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「これまでの科学的知見から」?

2014年05月20日 | 生活
ほんとはこういう記事を書くのはシュミじゃないのですが、今とても気になっているので書きます。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←原因はともかくとしてもタダゴトじゃない事態では?

最初見たのはMixiニュース(時事通信社)で、
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東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下の子どもだった人を対象に実施している甲状腺検査で3月末現在、50人が甲状腺がんと確定したことが19日、分かった。前回発表(2013年12月末時点)から17人増加した。また、がんの疑いがあるとされたのは39人だった。

 福島市で同日開かれた有識者による「県民健康調査」検討委員会で県が明らかにした。検討委は原発事故との関係について、「これまでの知見からは、因果関係があるとは考えにくい」と説明している。
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これだけ。それって、50人ってのが多いのか少ないのか、それを見るためにまず必要な分母すら書いてないってんだからひどい記事だね。

それで、ほかの新聞(たとえば毎日新聞)を見に行くと、さすがに分母がわかって、「約30万」だそうだけれども、それが相場より多いんだか少ないんだか、知らないとさっぱりわからないことに変わりはない。

それで、ちょちょっとぐぐってみると、
チェルノブイリ原発事故と小児の甲状腺がん(日本臨床検査薬協会)
というのが載ってた。これによると「一般に小児の甲状腺がんの発生は100万人当たり1~3人といわれていますが、原発事故の2~3年後から急な増加が見られます。」えぇー、100万人当たりって、そりゃー、30万人中50人じゃどうするのよ。

というか、「急な増加が見られます」のチェルノブイリグラフよりさらに多いじゃないですか(と、直接比べていいのかどうかはわからないけど、とにかくただごとではない)。

でも毎日新聞の記事だと、「同検討会は「年齢や居住地による相関関係がみられず、チェルノブイリ事故では4、5年後の増加が確認されていることから、被ばくの影響とは考えにくい」との見解を示した。」というんだけど、この見解とやらの根拠がさっぱり理解できない。特に後半部分は、チェルノブイリでは4,5年後がピークだったかもしれないけど、2,3年後から急に増加してたんだし、だから今、「急な増加」してるから「被ばくの影響とは考えにくい」とはならない。前半については知らないけど(中身のデータが出されてないんだからわかるはずがない)。

それで、もう少し詳しく載ってるところはないのかと思って調べたけど、朝日とかも似た程度。原発が相当嫌いらしくていつもしつこく追いかけている東京新聞ですらこれくらいしか載ってない。不思議なことに、東京新聞だけ他紙より一日早く報じているんだけど、その後続の記事は見当たらない。

一番詳しかったのは福島民報だけど、これでいろいろと詳しくなった分、ちっとも「大丈夫」感は漂ってなくて、見出し
「放射線影響考えにくい 甲状腺がん50人確定で県民健康調査検討委」
の虚勢がむなしい。

> 検討委の星北斗座長(県医師会常任理事)は「これまでの科学的知見から、現時点では
> 放射線の影響は考えにくい」との見解をあらためて示した。

その「知見」の中身が知りたい…探したけどでてこない

この発生率はたいしたことない(誤差!!)という意味なのか、
放射線の影響ではないことがわかるという意味なのか、
それ以外の原因によるものだということがわかるという意味なのか

気になって眠れな~い(ねるけど)

もっと気になるのは…

こんなインパクトのある数字(←大本営発表でも)が出ているのに、
ほとんど誰も騒いでないことです。

騒いでなくて、「放射線影響考えにくい」という見解だけおとなしく載せて、ツッコミなし。
これからの成り行き注目です。

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「好みの問題」の範囲

2014年05月18日 | ピアノ
「音楽的に間違ってる!?」の記事を書いたら、いくつか「それでそのYouTubeのリンク送って」というメールもらったりとかして、

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まぁ…
そりゃそうですよね。思わせぶりな書き方でほんと申し訳ありません。けどさすがに名前書くわけにもいかないから…
私も、ご本人がどう思って(考えて)弾いてるのかとかすごい興味あるんですけど、これまた一生聞く機会もない(聞くわけにもいかない)からね。

それで、何人かの人にYouTube聞いてもらった感じだと、
・その当日の演奏は、このYouTubeよりかなり極端だったらしい。
・生で聞くインパクトとYouTubeはぜんぜん違う。
という二点からか、「好みじゃないけどこういうのもありなのかも??」くらいの反応が多かったです。

では、誰かの好みではあるのかどうか、というのが次に気になるところですが。

私の「聞いてて気持ちいい感じ?」というのが説得力ないのはまぁともかくとして(笑)

----Shigさんがまとめてくれたように:
音楽の三要素ってのがあるので、

・旋律が美しく歌えていること
・リズムが活き活きとしていること
・和声の変化を感じて活かしていること

が音楽の基礎です。
これにさらに演出法が加わって「いい演奏」になる
----

と、ちょっと具体的にしてみても、

・これが「音楽の基礎」だと認めてくれない人がいたり、
・くだんの演奏がこれにかなっていると判断する人がいれば、

結局のところ、ある演奏を「音楽として間違っている」として合意に達する(公共性を持つ)という話はすっごく難しいんじゃなかろうかと。

ここから先につっこんでいくほど私は音楽に詳しくないのですが、ここまで来ちゃったからには個人的な意見を書きます。

たとえば、「好みの問題」って話がありますよね。

ここでショパンソナタ第三番の終楽章の演奏で
辻井伸行
ランラン
だったら、あなたどっちが好きですか?

私は両方好きなんですが、ランランの演奏を聴きながら、「うわーここまでやるんだ」ってウケてたりしました。くどいくらいの間の取り方、ルバート、ノンペダルに近い部分の作り方とか、よくわかんないけど「標準」「お手本」ではない部分がありますよね。

たぶん、辻井演奏のほうが「これ嫌」って人は少なくて、ランラン演奏は嫌って人がけっこういるはずです。YouTubeなので評価がついてますが、それを見てもざっくりそういう傾向があるように思えます。

でもそれは、辻井のほうが「正解(?)」に近いとかそういう意味ではなく、また、ランランのほうが「個性的」とかそういう意味ですらないと思うんです。そういう感じに、かなり広い範囲が「好みの問題」で囲われると思うんですが…

極端に速さを追求すると、音楽の美しさおもしろさ気持ちよさを盛り込める部分がツブレちゃって、せっかくのショパンがもったいない、とは思うんです。どのくらい速いとツブレるかは、たぶん技術によって大幅に違うんでしょうけど、どこかで限界というものはあって、というか、作曲者が意図していた演出とはとにかく違うものになるでしょう。

なんとなく、ショパンさんが聞いたら、「んーなるほどそれもあるか」と思ってくれるかくれないか、というような(笑)

線はあるのかなと。でも、ショパンが納得しないゾーンにつっこんでいったとしても、それを聞いて楽しむ人がいればそれはまたクラシック音楽とは違う別ジャンルとして…フックト・オン・クラシックみたいに。そういうことはあるとしても。

そういう意味で、線引きというものはやはりあってしかるべきだとは思うんだけど、でも、それは人によってずれる。特に、コンクールの場みたいなところで、全員の合意を追求していくとついつい、「好みの問題」の部分を脇におくため、万人に共有できる、「速くて正確」というようなところへ引きずられていきやすい…のかな、ということをまとまりなく考えたのでした。

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