カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第三十五夜・亜麻色の乙女を夢見て

2017-07-22 00:01:47 | 百人一首と色名で百物語
たかあきで『光のどけき』と『亜麻色』を使って創作してください。

「亜麻色の髪の乙女」なる単語を子供だった僕が知ったのは、外国の有名な詩からでも、それを元に作られた日本の歌曲からでもないが、そこに描かれた乙女の姿に対して初恋にも似た憧憬を抱きながら暮らしてきたのは確かだ。だから勝手に豪奢な輝きを想像していた実際の「亜麻色」が実は艶のない金髪だと知った時の衝撃は相当だった記憶がある。

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