カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第三十八夜・幻に浮かぶ街

2017-07-26 21:49:38 | 百人一首と色名で百物語
たかあきで『名にし負わば』と『煉瓦色』を使って創作してください。

 整然と並んだ和洋折衷の洒落た街並みには所々に街路樹が立ち並び、広い道路を馬車や荷車が賑やかに行き交っている。夢で見たそんな景色がどこであるのか見当も付かなかったので友人に尋ねると、それは多分銀座煉瓦街だろうと言われた。現存しないその街は大火によって建設され、震災によって壊滅したと言う。
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