たかあきで『むかしの友』と『薄墨色』を使って創作してください。
同窓会のお知らせ葉書を手に取った途端に甦るのは、あの頃の思い出。ぞんざいなラクガキ顔で訳の判らない言葉を叩き付けてくる男子生徒と、薄墨色の向こう側でくすくすと嗤う女生徒。ただ、確かにそこにあった筈の恐怖と戸惑いはとうに屍肉となって腸諸共に腐り果て、歳月という風雨に晒され続けた挙げ句にすっかり洗い流されて白い骨だけが残り、もうあの教室にも私の中にも生きているものなど何一つ残ってはいない。
だから、私は葉書を破り捨てた。
同窓会のお知らせ葉書を手に取った途端に甦るのは、あの頃の思い出。ぞんざいなラクガキ顔で訳の判らない言葉を叩き付けてくる男子生徒と、薄墨色の向こう側でくすくすと嗤う女生徒。ただ、確かにそこにあった筈の恐怖と戸惑いはとうに屍肉となって腸諸共に腐り果て、歳月という風雨に晒され続けた挙げ句にすっかり洗い流されて白い骨だけが残り、もうあの教室にも私の中にも生きているものなど何一つ残ってはいない。
だから、私は葉書を破り捨てた。