カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第五十八夜・山の桜と散り散りに

2017-08-23 22:57:44 | 百人一首と色名で百物語
たかあきで『花の散るらむ』と『煉瓦色』を使って創作してください。

 かつて信州松本には旧制高校が存在し、沢山の若者がヒマラヤ杉の並木道から学舎に通っていた。日本の未来を担うエリートが集うとされた学舎は名物教師が存在し、学生の多くははバンカラと呼ばれる姿で勉学だけではなく山や街を闊歩しては大いに楽しみ、やがて卒業していった。彼らが消えた学舎は今でもなお、彼らの物語を我々に伝えてくれる。
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