カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・ゴシックな壁掛け照明

2018-11-06 18:36:16 | 突発お題

 山高帽にフロックコート姿でステッキを携えた、どう見てもジョンブルでしかない爺さんは、うちにある壁掛け照明の光にだけ浮かび上がる人影だが、特に害もないので家族全員猫も含めて誰も気にしなかった。やがてうちを立て直す時、爺さんはどうなるのだろうと猫以外の皆で心配したのだが、まだ使える壁掛け照明と共に新居へ引っ越してきた。
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