カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・コバルトブルーのボンボニエール

2019-01-28 21:56:03 | 突発お題

 月光錬成した菓子器とは大したモノを手に入れたなと奴は言った。何でも僕が偶然蚤の市で手に入れた青い蓋付きの器は文字通り月光を錬成した品で、中に入れた菓子を極上の月光風味に変えるそうだ。そんな貴重なものを何故手放したのかと悩む僕に、奴は、きっと持ち主が月光味に飽き飽きしたんだろうと意味ありげに笑う。
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第二十四景・花と緑の祭

2019-01-28 21:53:08 | 桜百景
たかあきは、雨の思い出と桜の造花に関わるお話を語ってください。

 毎年のことだが故郷で行われる春の祭は結構な確率で雨が降る。街の通りを飾る桜の造花が春の冷たい雨に濡れる中、それでも人通りが絶えないのは祭の売り物が植木市からだろう。普段は見られないような珍しい苗木を普段より割高な値段で購入する人々は、それが神様へのお布施になることを知っているのだ。
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