カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・十九世紀フランス製の製図用品

2019-05-02 17:31:48 | 突発お題

 建築家の友人は、ここ一番と言うときだけに使う高級製図セットを持っている。その製図セットを使うと比類ない程に綺麗な線で図面を引けるのだが、豪華な造りのケースも含めて破損やら汚れに対して戦々恐々するために一回の使用で何処ぞの深夜配達新聞並に百日は寿命が縮むとか。
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第九十四景・祭礼の終焉を告げるもの

2019-05-02 09:02:34 | 桜百景
たかあきは、暁の廃墟と桜の造花に関わるお話を語ってください。

 地図から抹消されて久しい筈の廃墟は未だ管理システムが稼働していて、街は人々が暮らしていた頃と殆ど変わらぬ外観を呈している。ちょうど祭りの季節だったせいか桜の造花で飾り立てられた誰もいない道を管制塔まで進んだ俺は、管理者権限で都市エネルギー供給を停止して長過ぎた祭りを終わらせた。
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