カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

旅路その2・光堂

2019-05-14 19:11:48 | 旅人の記録
たかあきは初秋の僻地に辿り着きました。
名所は名刹、名物は焼き菓子だそうです。

 実際、辿り着くのも大変な程の僻地に何故ここまで豪華な黄金の伽藍があるのだろうと皆は不思議に思うらしいが、この地には昔、歴史に名を残すような大貴族が暮らしていたのだ。かつての栄華を彼方に置き去りにしたような田舎町で売られている土産物の一番人気は、生地に金箔を焼き込んだ菓子だそうだ。
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