カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

旅路その1・イシナシウサギの里

2019-05-13 19:17:55 | 旅人の記録
たかあきは初秋の地方都市に辿り着きました。
名所は公園広場、名物は肉料理だそうです。

 初秋の公園広場は収穫祭に訪れた人々で賑わっていた。かつてこの地で額に赤い石を持つ幻獣の番を繁殖させようとした魔導士がいたが、繁殖した幻獣の額に石は生じず、幻獣の子孫はそのままこの地方特産の肉料理や革細工の材料になったのだそうだ。ちなみに幸運のお守りだという前足を加工した細工物は若い娘に人気だ。
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第百景・桜稚児

2019-05-13 19:04:08 | 桜百景
たかあきは、朝の隣家と桜の花弁に関わるお話を語ってください。

 子供の頃は隣家の庭に桜樹が植えてあって、花の頃にはよく小さな女の子が花弁と主に舞い踊っていた。隣家の若夫婦の一人娘だった女の子は小学校の入学式で事故に遭って以来歳も取らず桜樹の側にいたが、若夫婦は全くそれに気付いておらず、やがて桜が切り倒されてしまうと女の子も何処かに消えた。
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