あるBOX(改)

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名城は僅差の判定負け

2013年09月06日 | ボクシング
プロボクシングWBA世界スーパーフライ級暫定王者決定戦が、9月3日にタイ・ナコンラチャシマで行われたが
元王者で同級5位の名城信男(31才/六島ジム)が、同級4位のデンカオセーン・クラティンデーンジム(37才/タイ)に1―2の小差判定で敗れ、3度目の世界王座奪取はならなかった。

スポーツ紙の記事によると
老練なデンカオセーンに対し、敵地でのKO奪取を狙った名城だったが、手数が少なくベルト獲得を逃したとの事。

名城は、これで世界戦5連敗。戦績は19勝(13KO)6敗1分けとなった。
WBAフライ級に続く2階級制覇を達成したデンカオセーンは62勝(26KO)3敗1分け。

試合後、名城は「デンカオセーンは予想以上に上手く、老獪でダーティーで強かった。いなされた」とコメント。
相手のバッティングで頭部を4か所カット。唇の傷も深く、試合後は病院で縫合を受けたそうな。

終盤は37才のタイ人もスタミナが落ちたが、名城はクリンチで誤魔化されてしまい、ダウンを奪えず。
公式ジャッジは、1人が113―115・5で名城。他の2人は116―113・5、116・5―114・5でデンカオセーン。

日本選手の世界戦として初めて採用された0・5点刻みの採点法も不可解だったが、またも惜しいところで勝てなかった印象は拭えない。
06年にWBA世界スーパーフライ級王座を獲得し、辰吉丈一郎に並ぶ当時プロ最速8戦目で世界王者になった名城だったが
どうも選手としての技量も「頭打ち」なイメージが付きまとう。

今後については「帰ってゆっくり考えます」との事だが、再起しても余程の技術的向上がなければ世界奪取は望めない。
そもそも、ここ数年そういうキャリアを積んでいない。

世界戦以外は格下と調整試合・・・なんていう20年前のグリーンツダジムみたいな事はやめて、
世界ランカー対決や国内ホープとのサバイバル戦で生き残るなど実践し、名実ともに世界戦に相応しい選手としてチャレンジして欲しいのだが・・・。

日本初のIBF男子世界戦

2013年09月06日 | ボクシング
9月3日、プロボクシングIBFスーパーフライ級王座決定戦が香川県のサンメッセ香川で行われた。

結果は、ランキング3位の選手が4位のロドリゴ・ゲレロ(メキシコ)を判定で下し、王座獲得となった。

私は「意外と次男が足を使うかもな」と思ったが。
やはりメキシカン相手の打ち合いは避けてジャブを突く作戦に出た。
それに対しスイッチヒッター・ゲレロは完全に左構えに切り替えて対抗。

最初ほど左が出なくなったから、距離感で揺さぶったゲレロの策も有効だったんだろう。
しかし、次男はイキナリの右を多用して対抗し返す。

接近して左右フック・アッパーを打ち込みたいゲレロだったが、
クリンチも交えて打ち合いを避ける相手ペースを崩せず。

8、9Rと強引に出て見せ場を作ろうとしたゲレロ。
ボディ連打から左右フックを打ち込んで優位に進めたが、次男も反撃。
ラストはゲレロもダメージや疲れが見え、3-0の公式採点で返り咲きはならなかった。

元王者に上手く戦っての勝利。
公式の2名ほど大差だとは思えなかったが勝ちに異論は無い。

その辺の印象は3男のWBO王座奪取試合と同じか。
長男のルイス戦と同じ作戦だったが、終盤は纏めた連打もあって見栄えは良かった。

ただ、「看板に偽り・・・」とまでは言いませんが、
常に看板より2~3レベル格が下がる内容ですよね。
留守録で見たが、やはり途中でシンドくなってきた・・・。
※次男のパンチは軽いし。
 キャンバスが滑りやすい事もあって何度もヒザ着いてたし・・・。


さらに
試合前には、とんでもない事があった様で

前日計量を経て行われた当日計量が、予定より2時間早い午前8時(!)から行われ
世界戦を認定するJBCが立ち会えなかったというのだ!

IBFルールで定めらた当日計量は、
Sフライ級上限の115ポンド(約52,1キロ)から10ポンド(約4,5キロ)を
超えてはならない事になっている。

IBFや試合関係者に「ローカルコミッション=JBC」として蔑ろにされたJBCは
「どこでやったのかすら分からない」と不快感を表したそうだが
あくまで「前日計量をクリアしていれば世界戦として認める」という方針のため、
世界戦は成立する事になった。

それに対しIBFは
「両陣営合意のもとで計量の時間を早めた。JBCに連絡しなかったのはミスだった」とコメント。

最初の世界戦からしてコレかよ・・・とも思うが。
これはIBFだけの問題じゃないですよね。

また例の一家が好き勝手始めたというか、それに対しJBCが弱腰対応しか出来ないと言うか・・・。

ボクシング協会やJBCが「WBO・IBFを認める」とした段階で、こうなる事は分かっていたが
※狙い目王者の選択肢が増えるだけだって言ったでしょ?
 今回は決定戦だったけどね・・・

大橋秀行会長は、どうしたいんですかね?
普段ほとんど受けないボクシング専門誌インタビューで「ああいうやり方も、それはそれで良い」と語ってた帝拳の本田会長も
家族ジムの後見みたいな立場を取ったワタナベ会長も・・・

日本のボクシングを滅ぼしたいんですかね?