あるBOX(改)

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「銀河鉄道の夜」と「カルネアデス計画」

2013年09月30日 | 生活
しかし
正反対な話ですな。
最近、日記にUPする事になった「銀河鉄道の夜」と「カルネアデス計画」

まぁ、逆もまた真なり・・・なんて言葉もありますから
逆説も正しいとは言えるですよね。



自己犠牲の精神を説く宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」
「他者の幸せのためなら自らの死さえ厭わない」と
ジョバンニとカンパネルラに語らせる宮沢賢治。



そして
自ら助かる為なら他者を奈落に落とす事もよしとする「カルネアデスの板」
たった一人の女性を助けた「もうひとつの地球」の“かろうじての”良心。
こんな話を描きながら星野之宣さんは「人間の素晴らしさを描き続けたい」と
おっしゃったりするのです。

黒澤明の「羅生門」のような
九部九厘、人間のエゲつなさを描きながら最後の良心を信じるという事だったんでしょうか。



私は「カルネアデス計画」の方に先に出会ってしまったんですよね。
影響を受けたかどうかはともかく、「他者の幸せのためなら自らの死さえ厭わない」とまでは思えない自分がいます。

我が子に読み聞かせながらも
「オマエはここまで思わなくていいからな」と付け加えてしまう自分がいる。

「恵まれないジョバンニを冷やかす連中のようにはなるなよ」
「ジョバンニと友達でいつづけるカンパネルラみたいに優しく・・・な」と

そこまで言うので精一杯ですなぁ。