あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「イーハトーヴ交響曲~無限大の旅路~」を観た

2013年09月16日 | ライヴ
昨日、渋谷の東急BUNKAMURAオーチャードホールで行われた「イーハトーヴ交響曲~無限大の旅路~」再演。

言うまでもなく、世界の冨田勲が初音ミクを歌姫に選んだ本格的なクラシックコンサートだ。

昨年11月に東京オペラシティで開催された初演は、NHKやスペースシャワーTVで一部紹介され、その素晴らしさに感動していた私ですが。
今回は生で見てきたワケですよ。

当日の朝は台風襲来前の豪雨。
しかし、開演前後は不思議と空は明るく風は静かでした・・・。



渋谷のオーチャードホールに初めて出かけたワケですよ。
狭い座席にゃ参りましたがね・・・。さすがコンサートホール、素晴らしい音響でしたよ。

曲目も初演と変わらず。
15分の休憩を挟んでの2部構成。

指揮者と冨田先生の短いトークもあり。
台風ネタでしたが、やはり冨田先生が語る「又三郎」の思い出にはジーンと来ました。
※「ドードドドドー」は迫り来る嵐、
 そして戦争を連想させた・・・と。

そして、トークは終わり、客席に戻る世界のトミタへ会場から大きな拍手が降り注ぐ。

第2部は言うまでも無く、
「イーハトーヴ交響曲」
・岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>
・剣舞/星めぐりの歌
・注文の多い料理店
・風の叉三郎
・銀河鉄道の夜
・雨にも負けず
・岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>

合唱の重厚さがパワーアップして聴こえました。

まず、「岩手山の大鷲~種山ヶ原の牧歌~」が、少年少女合唱団の歌声で始まる。
途中でオルガンの音色が加わる。これが学校の音楽室にあるようなフイゴで鳴らすようなオルガンの音色。
東北の小中学校で子供が美しい声で歌っているような、そんなイメージ。

そして東京フィルハーモニー交響楽団の演奏。そりゃ楽団名通りの素晴らしさですよ。



そして、「注文の多い料理店」で、初音ミクさん登場。
初演はパイプオルガンの上部にスクリーンを張って、そこに現れていたミクさんだが
今回は、舞台上部に黒い箱が積み上げられたような意匠。
そこから照明が薄明るく舞台上部を照らすのだが、ミクさんが登場する場所はバッチリ空けてあるのだ。

小さな光の渦が、やがてミクさんとなって現れた。
初演のミクさんより明らかに明瞭な姿が我々の目に映っている。

なんか、えらい得した気分だ。



さらに、会場に映される「銀河鉄道」の姿。星の光。星座の輝き・・・。
なんと美しい。

すでに感動の海に流されている私の涙腺を崩壊させたのは
少年少女の「ジョバンニー!カンパネルラー!」の叫ぶような呼び掛けだった。

ミクさんじゃなく、生声で泣かされたよ!
つい先日、ちびスケに読ませようと影絵作家の藤城清治さんが描いた「銀河鉄道の夜」の絵本を図書館で借りて読んでたから・・・



もうOUTでしたよ。

そして再び勇壮な「岩手山の大鷲/種山ヶ原の牧歌」
演奏も最高潮で感動のエンディングでした。

さらにアンコール
「リボンの騎士」来ました―――!!

ああ、2度目の涙腺崩壊。
ミクさんが可愛い。リボンの騎士の帽子が可憐だ。

そして、アンコール2曲目は「青い地球は誰のもの」

これはミクさん歌唱ではなかったが、少年少女の歌声が胸に響く。

最後の挨拶で、指揮者に呼ばれて慌てて袖から出てくるミクさん。
そして最後の最後は上から落ちてきて愛想を振りまくミクさん・・・ダブルで萌えました・・・。



まだまだ可能性を秘めた組み合わせ。
ヴォーカロイド/ヴァーチャシンガーが、もっと自然に自由自在に生演奏と共演する時代も来るだろう。

その時は、ぜひ同じ会場で心のサイリウムを振って、ミクさんを応援したいと思います。